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第36回 横浜市公立大学法人評価委員会会議録

最終更新日 2020年3月6日

第36回 横浜市公立大学法人評価委員会会議録

【日時】平成23年4月28日(金曜日)13時30分~15時30分
【会議室】開港記念会館6号会議室
【出席者】川村委員長、岸委員、山上委員
【欠席者】蟻川委員、桐野委員
【開催形態】公開(傍聴者0名)
【議題】
1 第35回横浜市公立大学法人評価委員会会議録(案)について
2 センター病院における不祥事について
3 東日本大震災に伴う対応について
4 公立大学法人横浜市立大学平成23年度計画 概要について
5 横浜市公立大学法人評価委員会の評価の考え方と進め方について
6 その他

【配布資料】
資料1.第35回横浜市公立大学法人評価委員会会議(案)(PDF:274KB)
資料2.センター病院における不祥事について(PDF:200KB)
資料3.東日本大震災に伴う対応について(PDF:196KB)
資料4.公立大学法人横浜市立大学 平成23年度計画(PDF:931KB)
資料5.公立大学法人横浜市立大学 平成23年度 年度計画概要(PDF:261KB)
資料6.横浜市公立大学法人評価委員会の評価の考え方と進め方(PDF:189KB)
資料7.公立大学法人横浜市立大学中期目標の期間における業務の実績の評価(総合評価)の考え方と進め方(案)(PDF:198KB)
資料8.平成23年度横浜市公立大学法人評価委員会スケジュール(案)(PDF:100KB)

議題1:第35回横浜市公立大学法人評価委員会会議録(案)について

  • 事務局より、資料1「第35回横浜市公立大学法人評価委員会会議録(案)」について説明し、承認を得た。

議題2:センター病院における不祥事について

  • 法人より、資料2「センター病院における不祥事について」を報告した。
    【山上委員】評価委員として意見を申し上げる立場ではないかもしれないが、いくつかお尋ねしたい。最初の検査ではなぜ検出されなかったのか。病院の検査は簡易検査のため検出されなかったのか。
    【法人】病院では薬物検査を実施する場合、簡易検査を行う。しかし、フェンタニルは半減期が早く、簡易検査では検出されない。警察で、フェンタニルに的を絞って精密な検査を行ったところ、反応が出た。
    【山上委員】初動捜査の段階で、本人がフェンタニルの使用をほのめかしていたということならば、もう少ししっかりとした検査をする必要があったのではないか。このような極めて重大な事件で、病院としての対応が甘かったのではないかと思う。
    また、普段の執務状況で、共犯の看護師は異変に気づいたようだが、日常的に一緒に働いていた他の医師は気付かなかったのか。医師は神経を使う仕事なので、お互いのことを気にしていられないのかもしれないが、看護師が気付いたのだから、当該の医師は長い間そのような状態で仕事をしていたのではないか。周辺にいる同僚の医師が気付くことが大事ではないか。薬剤の管理をいかに徹底しても限界があり、どこかで綻びが出てくるものだ。周辺の医師が異変に気付いてもいいのではないかと思うがどうか。
    【法人】調査委員会で、上司や同僚の医師等に調査を行ったが、「今思い返してみると痩せてきていたように思える」という証言が出てきている。周りの者が、同僚の様子の変化を上司や病院に相談する仕組みがきちんとできてなかった。その反省を踏まえ、再発防止策の中で、チェックリストを活用し、該当すれば健康管理室へ相談するなど、周囲の者が異変に気づいたら上にあげていく仕組みを作る。職場で異変に気付かなかったことは非常に反省しなければならないと感じている。
    【岸委員】法人評価委員として評価をする際のマイナスになるような事案が3年ほど続いており、毎回議論をしてきているが、二つ視点が足りないと思う。一つは、内部告発を含めて、人事管理がきちんと作用していないのではないか。人事管理の面から見直すのが急務かと思う。また、二つ目は、管理監督者の処分について、これだけの大問題を起こした時は、直属の上司などは人事管理面から相当責任が問われる。この内容を見ると、これで管理監督者の処分になっているのだろうか。起きてしまったことに対する責任は重要であり、責任を感じてもらうことは重要だと思う。それが再発防止の大きな点になると思うので、この二点については、今後のためにお考えいただきたい。
    【川村委員長】二人の委員から適切なご指摘をいただいたが、その指摘を踏まえ再発防止に全力を挙げて取り組んでもらいたい。この問題に評価委員会がどれほど関わるかという問題はあるが、これらの問題は決してプラスの評価につながるものではないと考える。

議題3:東日本大震災に伴う対応について

  • 法人より、資料3.「東日本大震災に伴う対応について」を報告した。
    【岸委員】大事にならなくてよかったと思う。今回の報告の中で触れてほしかった点として、防災マニュアルと防災訓練の結果、マニュアルが機能したかどうか、結果はどうだったのかが挙げられる。防災マニュアルが機能した点、しなかった点、後日対策を行った点など、現状を分析し、今後の対応に生かしてほしい。防災マニュアルの関係では経営的な視点でどうだったのか、検証した方が良いのではないか。
    【山上委員】一つ教えてほしいのだが、病院の医師を派遣されているが、現時点では何名が派遣されているのか。こちらの医療体制に影響はないのか。これは自発的にやるものなのか、医師会等の要請があるのか。
    【法人】派遣している期間は2、3日、長くて1週間程度であり、病院の機能に影響がでるような人数は派遣していない。また、最も早くに医師派遣要請があったのは学会関係からである。各学会の全国ネットワークから、エリアごとに病院に依頼があり、法人として判断してから派遣した。
    【法人】市の医師会を通した派遣もあった。国の意向もあり、法人としては今後については都道府県単位で調整し、市・県を通した派遣を行うことで整理した。その後はそのような形で派遣を行っている。
    【山上委員】また新たな地震発生の可能性もある。原発事故による電力不足が心配されているが、節電対応が25%から15%に変わったというニュースをみた。市大は何%程度で対応するのか。また、停電が発生した際の自家発電は対応できているのか。
    【法人】まず電力について、現段階では、政府としては25%と聞いている。今後、15%まで検討していきたいと聞いているが、我々大学では、現時点で25%削減するためにはどうしたらいいかをまずは検討していきたい。また、自家発電については、附属病院は長期間の自家発電は難しいが、センター病院は連続で107時間ほどの運転が可能である。
    【川村委員長】学生から、ボランティアに行きたいという要望があるならば状況を聞かせてほしい。特にGWを利用して行くという話がある。大学はそうした学生の活動を積極的にオーガナイズしていくべきだと思うが、その辺の状況はどうか。
    【法人】組織としてそのような体制はできていない。学生がボランティアに行く際は必ず大学に届け出るように伝えている。
    【川村委員長】いろいろなやり方があろうと思うが、こうした場合に大学としても積極的に支援し、学生たちが動きやすいような環境を醸成してほしい。

議題4:公立大学法人横浜市立大学平成23年度計画 概要について

  • 法人より、資料4.「公立大学法人横浜市立大学 平成23年度計画」、資料5.「公立大学法人横浜市立大学 平成23年度 年度計画概要」について報告した。
    【岸委員】年度計画の概要図について、「法人の経営」の部分に「経営の効率化」が入っているが、財務内容の改善については概要図から読みとれない。年度計画本文によれば、大項目「財務内容の改善」の中身として運営交付金と自己収入の拡充、そして経営の効率化があり、「財務内容の改善」の方が適切ではないか。また、剰余金が出たときにどうするのかを議論する前に、剰余金を出すことができるかということがまずあり、そうしたことからも「財務内容の改善」が適切ではないか。
    【山上委員】計画の詳細について、全体としては初年度として行われるべきことはもれがなく具体的に整理をされて書いてあると思う。23年度の位置づけとして、これは第2期中期計画の初年度として、スタートアップの時期である。23年度中には解決できない大きな問題も含まれているが、23年度中にどこまでを行っていく予定なのか。重要な課題については工程表が必要であり、作成しているのか。
    【法人】6年間の計画表をすべての事業について作っている。分野によっては緻密なものから不十分なものもあるため、これを均質にしていく。工程表に基づいて進捗管理をしていきたい。
    【山上委員】工程表がなければ、未消化のまま第3期に持ち越すことになりかねない。第1期の反省をふまえて、工程管理を徹底し、進捗を管理し、具体的に進めてほしい。
    また、第1期の反省に立って第2期を進めていると思うが、23年度は課題の準備を進めることと、第1期に行ってきた諸施策の内容を充実させていくことが重要である。第1期に進めてきたが、中身が充実していないことについての反省に立ち、充実に向けて努力することが重要だと考える。
    どのように計画進捗を管理していくかは難しい問題で、特に横断的なテーマは尚更である。学術院がその辺を担っていくのだろうか。国際化と地域貢献に全力で取り組むことが書かれているが、地域貢献センターを中心にし、本当に機能できるか、まだ不安がある。
    学術院についても、形は整ったが、動き出してみなければわからない。大学の中で大きな役割を担っているので、ぜひ成果が上がるようにして欲しい。
    不祥事事件との関係で、問題は人事管理である。教育や医療は管理が難しい。チームとして仕事をする場合と違い、先生や医師はそれぞれ専門によって独立している。指揮命令が働きにくい。だからこそ、人事管理を意識していかなければならない。教員も医師も、不祥事は起こさないと思っており、お互いに尊敬しあっている。お互いのことを掘り下げず、尊重する傾向がある。それ自体は大変良いことだが、そのことが管理面のスキを作り、今回の不祥事につながっている気がする。そこをしっかりやっていかなければいけない。
    指揮命令系統になれていかなければ、共通の目標を持ってやっていこうという時に上手く機能しない。どのように定着させるかが非常に大きなテーマである。
    ガバナンスというのは結局きれいごとで終わってしまう。実際にはたくさんの問題が潜んでおり、事件が起きて初めて反省する。本気で反省しているのかと思ってしまう。23年度は学術院が上手く機能するようにがんばっていただきたい。
    【川村委員長】新しい中期計画期間の最初の年として積極的に取り組んでほしい。ところで、この概要図はどのような性質のものなのか。年度計画本文から、内容的に多少ずれているところもあると思う。
    【法人】計画の説明をするために作成したものである。一部、年度計画と中期計画が混同しているところがあるので、注意したいと思う。
    【川村委員長】この資料はどのような場で使用するのか。
    【法人】今のところ、今回の会議以外で、これをそのまま使うことはない。
    【山上委員】1期では数値目標が多く設定されていたと思う。なるべく数値目標を掲げてほしいのだが、年度計画の中では、数値目標は例えばどのようなものがあるのか。具体的な施策があるなら、いつまでにやるのか。後ほど評価しやすいように、実施時期や数値目標を掲げてほしい。教育などは数値化しにくいのはわかっているが、示す必要があるのではないか。留学生数や医薬材料費比率等、努力が分かるように数値を入れてもらいたい。
    【法人】年度計画には、数値目標は入れていない。中期計画には数値目標を掲げているが、年度では均等に割れるものではない。データとしては出すことができるが、計画に入れてないので評価がしにくく、申し訳ないと思う。
    まず何から取り組み、この6年間でどれだけできるか、ということから、まず23年度に何をするかということで議論した。中期計画に対してどこまで到達する予定で、23年度に何をするか、3年後にどこに到達するかを議論してもらった。
    【川村委員長】大学の活動について年度計画で進捗を図ることにどれほど意味があるのかという議論もあるが、評価自体は法定事項であるから仕方ないが、第1期も中間評価をしっかり行い、3年間の進捗を確認した。気になっているのは、6年間を一つの計画期間として押さえるということと各年度の年度計画とが混同されているのではないかということである。
    6年間でまとめて行えばいいということかもしれないが、年度計画は年度計画であり、きちんとそこは押さえてほしい。評価の際には、年度評価がしやすいような、年度の実績報告書を作っていただけるとありがたい。
    【山上委員】目標の数値を掲げるのは難しいと思うし、年度で解決していくものではなく、年度をまたぐものが多いので、難しいのは分かる。しかし、6年間は一つの期間の中で解決していくとなると、どうしても後ろにずれていく。どこで何をするかということは頭に置いていると思う。その中で、23年度からスタートするものはこれとこれ、24年度はこれとこれ、というように工程を管理していかないといけない。だから工程程管理が大切なのである。項目ごとに詳細な工程表を作って、視覚で監視して進めていくことを行い、後ろにずれていくことがないようにお願いしたい。

議題5:横浜市公立大学法人評価委員会の評価の考え方と進め方について

  • 事務局より、資料6「横浜市公立大学法人評価委員会の評価の考え方と進め方」、資料7「公立大学法人横浜市立大学中期目標の期間における業務の実績の評価(総合評価)の考え方と進め方(案)」、資料8「平成23年度横浜市公立大学法人評価委員会スケジュール(案)」について説明し、了承を得た。
    【岸委員】最後の評価書のイメージを参考につけていただいたが、「項目別」は項目別の何なのか。また、事務局という表記などが見えるが、このようなイメージでよろしいか。
    【事務局】項目別評価ということになると思う。また、事務局記入欄という箇所は削除する予定である。
    【山上委員】総合評価の組立方はこれでいいと思うが、評価作業は6年間を評価するということで悩ましいと思う。中間評価を行っているので、プラスの3年間の積み上げが出てくると思う。法人記入欄でどのように記入されてくるのかわからないが、A,C,Dの評価のみ記入することになっていると思う。今までの評価からすれば、ほとんどBとなり、空欄となってしまうと思う。

議題6:その他

  • 人事案件につき非公表

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