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共同研究の協定締結について(赤外線サーモグラフィーによる漏水探知方法と新たな管路診断手法の開発)
最終更新日 2024年7月9日
横浜市水道局(以下「水道局」という。)では水道事業の技術的課題を解決するため、株式会社ケン・オートメーションと共同研究についての協定を締結しました。
1共同研究課題
赤外線サーモグラフィーによる漏水探知方法と新たな管路診断手法の開発
2共同研究の目的
本研究では、二重管路※の漏水探知方法として、管路内面から漏水場所を特定する調査機器の開発、及び管路の健全度を診断・評価する「新たなアセットマネジメント手法」を構築することを目的とします。
※二重管路とは、管路の内側に口径の小さい管路を配置した構造で、水道管の新設や更新において、掘削が困難な箇所やコスト縮減などを目的に、パイプインパイプ工法・巻き込み鋼管工法などの非開削工法による技術や、他の埋設物からの防護を目的とした鞘管構造などがあります。
3共同研究の内容
共同研究の内容は次のとおりとします。
(1)開発する調査機器の概要
赤外線サーモグラフィー機器を用いて、管路内面より漏水場所の特定、及び管路の減肉状況を調査する機器の開発を行うものとします。
なお、開発する調査機器の製作条件は、以下のとおりとします。
- 調査する管路は、口径(内径)700mmの直線管路で、材質は鋼管とします。
- 調査は、二重管路の内側管路内に調査機器を搬入し、管路内面から調査を行うものとします。
- 調査は、管路内の水を排出した気中で実施するものとします。
- 調査は、管路内面を移動(自動、手動は問わない)しながら、全周方向の調査を行うものとします。
- 開発する調査機器は、口径600mmの人孔口より口径700mmの管路内に持ち込み、組み立てられる構造とします。
- 開発する調査機器は、管路内の障害物(錆こぶ等)を通過できる構造とします。
(2)実証実験の実施
ア 実証実験の内容
実証実験は、赤外線サーモグラフィー機器を用いて以下の項目について検証を行うものとします。
- 減肉等により発生した貫通孔の検出
- 調査管路の管厚測定(減肉状況の面的な調査)
- 溶接部における減肉状況調査(貫通孔の検出、減肉状況調査)
イ 実証実験の回数
実証実験は2回を予定しており、1回目の実証実験で課題や問題点の抽出、整理を行います。その後、これら課題等を解決するために、調査機器の改良を実施したうえで2回目の実証実験を行います。
ウ 実証実験のフィールド
実証実験を行うフィールドは水道局で提供します。
エ 研究内容の評価、報告書作成
研究内容の評価を行い、報告書に取りまとめを行うものとします。
4研究費用
水道局で負担する経費は、調査機器の製作、実証実験等に係る費用の1/2とし、上限350万円(消費税込み)とします。
5連絡先
〒231-0005
横浜市中区本町6丁目50番地の10市庁舎20階
横浜市水道局総務部人材開発課人材育成係共同研究担当
電話番号:045-671-3115
メール:su-jinzai@city.yokohama.jp
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