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【テーマ1】緑・水・自然環境

最終更新日 2018年10月15日

目標:自然に囲まれた生活ができるまちづくり

緑・川・自然環境の方針図(画像:103KB)
III-1-1 緑・川・自然環境の方針図


方針1 緑と水の拠点づくり

◆背景

  • 栄区の緑被率は横浜市で3番目の41.7%であり、比較的緑豊かな区といえます。ただし、一部の市有緑地を除き大部分は民有地となっており、都市公園の面積は区域面積の2.86%にすぎません。
  • 民有の緑地については、一部が市民の森緑地保全地区等に指定されていますが、まだ保全施策がとられていない緑地もあります。

具体的な取り組み

1-1-1 自然環境の現状分析と保全施策の検討

栄区の豊かな自然環境を将来にわたって保全していくため、区内の緑地及び水辺の調査を実施し、生物の多様性や区民に親しまれている状況など、多角的な観点から評価を行います。

優先度の高い緑地、水辺については、土地所有者や地域の協力を得ながら、市民の森や緑地保全地区などの指定を行うなど、多様な施策により保全を検討します。

1-1-2 緑と水の拠点の保全・整備

円海山・大丸山一帯の緑地やいたち川沿いの水辺広場など、大規模または良好な緑地や水辺を、緑と水の拠点として位置づけ、保全・整備・管理方針の策定をはかります。

□ 源流の森
瀬上沢一帯や荒井沢市民の森周辺、 横浜自然観察の森など、いたち川の源流域には 谷戸が残っており、ゲンジボタルなどが住む良好な水辺と、希少動植物も多い樹林地とが一体となって貴重な自然環境を形成しています。これらの恒久的な保全を検討するとともに、区民の環境学習の場として整備をはかります。
□ まちなかの森
飯島市民の森や上郷市民の森など、市街地におけるまとまった緑地については、区民の力を活用し、周辺の住環境に配慮しながら生き物のオアシスとしての機能を確保できる管理手法を検討します。また、区のシンボル的な緑地である本郷台駅隣接緑地の保全を検討します。
□ 体験の森
本郷ふじやま公園では、区民と行政の協働による管理運営を行い、里山の生活文化が体験できる場としての活用を進めます。また、事業中の(仮称)小菅ケ谷北公園についても、区民参加による計画づくりを行い、自然体験の場として整備を進めます。
□ ふれあいの水辺
稲荷森や扇橋などの水辺広場については、栄区のシンボルリバーであるいたち川の中心として、良好な水辺環境を保全しながら、水とふれあい、川に親しむ場として活用を進めます。
□ 歴史と文化の森
田谷の洞窟周辺の緑地などについては、歴史的・文化的遺産と一体となって良好な景観を生み出しており、土地所有者や地域の協力を得ながら、地域資源としての有効活用を検討します。
□ 農と一体となった森
田谷、長尾台や荒井沢周辺の樹林地については、周辺の農地と密接に関わって里山の景観を構成していることから、農業の振興とあわせた緑地の保全施策を検討します。

1-1-3 大規模な土地利用転換に伴う緑地等の保全

大規模な土地利用転換が行われる地区においては、重要な緑地や生態系の保全・再生に配慮した計画への誘導をはかります。

方針2 緑と水のネットワークの形成

◆背景

  • 緑地や水辺が市街地等により分断されると生物の移動が困難になり、そこに住むことのできる生き物の数や種類が著しく減少します。
  • 緑と水の拠点を、緑地や河川を軸としたプロムナードやハイキングコースでつなぎ、区内を気軽に散策できるルート整備の要望が高まっています。

具体的な取り組み

1-2-1 拠点と拠点を結び、市街地まで連なる緑と水のネットワークの形成

緑と水の拠点を結び、野鳥や小動物などの移動経路を確保するため、街路樹の植栽や法面の緑化、河川の水辺環境の整備を進め、緑と水による有機的なネットワークの形成をはかります。

1-2-2 身近な緑と水辺の創出

公共施設等の緑化や小・中学校におけるビオトープの整備を進めるとともに、生垣緑化を支援する仕組みの活用や緑地協定等、地域の自主的なルールづくりにより、住宅地内の緑化を推進し、ネットワークの一部となる市街地における緑と水辺の創出をはかります。

1-2-3 自然に親しめるプロムナード、ハイキングコースの整備

区民の散策やレクリエーションのために、水辺のプロムナードの延伸、既存のプロムナードをつなぐ新しいルートやハイキングコースの整備により、散策路についてもネットワーク化をはかり、区内全域に広がる利用しやすい散策路網の創出を検討します。

方針3 農地の保全・活用

◆背景

  • 区内にはまとまった農地が存在しており、農業振興地域に指定されている区西部では、営農活動が活発に行われています。一方で、後継者不足などにより、休耕せざるを得ない農地や道路事業により移転や再編が必要となっている農地もあります。
  • レクリエーションの一環として、農体験など土とふれあう機会を求める区民も増えています。

具体的な取り組み

1-3-1 各種制度による良好な農業地域の振興

農業振興地域指定地においては、横浜ブランド農産物の育成・増産など、各種農業振興施策により都市型農業の振興をはかります。

また、道路事業にかかる農地については、計画的な再編など、農業を継続できるような環境づくりや新たな農業展開が可能な方策について検討します。

1-3-2 区民が農作業を体験できる仕組みづくり

農家と連携をはかりながら、後継者のいない農地や、耕作されずに放置されている農地等を活用し、市民農園や学校農園として区民の憩いと農体験の場の創出をはかります。

方針4 区民が主体となった緑地と水辺の管理・活用

◆背景

  • 区内には、いたち川や本郷ふじやま公園、市民の森などで、河川の清掃、公園の管理運営、環境保全活動を行う市民活動団体が生まれ、活発に活動しています。
  • より地域に親しまれる緑地や公園とするためには、計画段階から区民の参画をはかり、行政と区民との協働による整備及び管理運営を進めていく必要があります。

具体的な取り組み

1-4-1 地域の緑と水を守り育てる人材の育成

地域の緑と水の状況を継続的に把握するため、区民が主体となった調査グループを立ち上げるとともに、環境保全に関する知識のある人などの人的資源の情報を一元化して「人材バンク」を設け、地域の活動にアドバイザーとして派遣できるような仕組みづくりを検討します。

また、こうした活動を通じて、地域の緑と水を守り育てる人材の育成をはかります。

1-4-2 緑地、公園、プロムナード整備・管理への区民参画

地域に親しまれ活用される緑地、公園、プロムナードとするために、計画の段階から区民の積極的な参画を進めるとともに、区民主体による管理システムの構築を目指します。

また、いたち川などにおける水辺愛護会活動に対する支援や、区内の緑地を地域のボランティアが守り育てていくよう、森づくりボランティアを育成するなど、環境保全ボランティア活動の育成・支援を行います。

1-4-3 子どもと自然を結ぶプログラムづくり

区内の豊かな自然環境の観察や農家と小中学校、地域の子ども会等の連携による農作業など、子どもたちが観察や体験を通して身近な環境について学び、親しむことのできるプログラムを作り、将来にわたって、区の自然環境を積極的に支える人材の育成をはかります。

1-4-4 地球環境問題への取り組みの推進

身近な自然環境の保全とともに、地球規模の環境保全の取り組みを進めるため、「ヨコハマはG30」運動の推進によりごみの減量・リサイクルを進め雨水浸透ます、雨水利用、ソーラーシステムなど、様々なシステムの情報発信及び導入にあたっての助成を検討し、小負荷型・循環型都市の実現を目指します。

また、地球温暖化防止等への区民意識の向上を図るため、地域における環境教育・学習を実施します。

このページへのお問合せ

栄区総務部区政推進課

電話:045-894-8161

電話:045-894-8161

ファクス:045-894-9127

メールアドレス:sa-kusei@city.yokohama.jp

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