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横浜市繁殖センターの両生類

最終更新日 2024年4月1日

カエル類の紹介

繁殖センターで飼育している以下の2種類のカエルを紹介します。

ニホンアカガエル Japanese Brown Frog

ニホンアカガエル

<学名> Rana japonica
日本列島の固有種で本州、四国、九州および周辺の島々の平野部から低山の森林や水田、草地などに生息します。横浜市内では市北部の谷戸で生息が確認されています。早春に産卵し、卵塊は球形でおにぎり大。背面の体色は赤と言うよりは赤褐色や橙色で、ヤマアカガエル(Rana ornativentris)に似ていますが、本種の雄には鳴嚢(めいのう;鳴くときに大きく膨らむ部分)がないことやオタマジャクシの模様で区別することができます。また、本種は早春の産卵後に春眠するようです。かつて東京産のニホンアカガエルはマルテンスアカガエルとされたこともありますが、現在はすべてニホンアカガエルとして扱われています。一方で、ニホンアカガエルの東日本集団と西日本集団は生殖的に隔離されているとされ、今後の分類学的研究が進めば本種が複数の種に分かれる可能性があります。

ムカシツチガエル Proto Wrinkled Frog

ムカシツチガエル

<学名> Glandirana reliquia
横浜市を含む関東から東北太平洋側の水田や河川、公園内の池など様々な場所で見かけますが、水場から離れることが少ないカエルとされています。横浜市内では、市北部の河川などでまれに見かけます。
本州・四国・九州に広く生息するツチガエルと形態、ミトコンドリアDNAを分析したところ、ツチガエルより古い時代に大陸にいた近縁種から分かれ、日本に渡り現在まで残っている種であることが分かり、2022年8月にムカシツチガエルとして新種登録されました。
産卵期は4月から8月頃とされ、数十個の卵を水草などに産み付けます。背面は薄茶色もしくは黄土色で疣(いぼ)が多く、皮膚はざらついた感じがします。本州の在来カエルでは唯一、オタマジャクシで越冬することが知られています。
繁殖センターでは、横浜市内産ムカシツチガエルの地域絶滅を防ぐため、2021年から飼育下で繁殖させた市内産ムカシツチガエルの再導入を試験的に実施しています。
※ムカシツチガエルの再導入について

このページへのお問合せ

横浜市みどり環境局公園緑地部 動物園課繁殖センター

電話:045-955-1911

電話:045-955-1911

ファクス:045-955-1060

メールアドレス:mk-hansyoku@city.yokohama.lg.jp

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