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山下公園前の取組について
最終更新日 2021年4月1日
はじめに
使用した鉄鋼スラグ製品
山下公園前海域は、夏季において水深-3.0mより深い場所では海水中の酸素量(溶存酸素量)が少なくなり、生物生息環境としては厳しいことが分かっています。そこで、横浜市とJFEスチール株式会社は共同研究により、鉄鋼スラグ再生資材等を使用し、水深-3.0m程度の浅場造成を行い、生物付着基盤(生き物のすみか・逃げ場など)を配置することによる生息環境の改善効果について検証しました。
調査場所
調査結果
海中の状況変化
生物による水質浄化
平成28年1年間の調査結果から、二枚貝やホヤなどの濾過食性生物(こし取るように餌を得る生物)による濾水量を推計したところ、1日当たり約11,000kl(25mプール22杯分相当)の海水を濾過していることが推計されました。
試験区Aの生物の変化
設置後に生物の増加が見られました。夏季には貧酸素が原因と推測される生物の減少がありますが、確認種類数はその後回復する傾向にあります。また、水質浄化に寄与する濾過性生物の二枚貝(軟体動物門)やホヤ(原索動物門)も確認されています。
R1年8月の調査ではヒドロ虫綱(刺胞動物門)が広範囲で確認されました。
※確認種類数、被度ともに自然石を含む試験区A全体について計数した結果を示しています。
調査報告書等
リーフレット
JFEスチール株式会社との共同研究の概要(PDF:1,732KB)
記者発表
平成31年3月27日 「山下公園前の海で魚の産卵を確認 『環境改善により戻ってきた生き物、育まれる命』」(PDF:485KB)
平成26年10月17日 「山下公園前海域における共同実験の調査でアマモを確認」(PDF:1,379KB)
平成25年10月15日 「『きれいな海づくり』の推進に向けた共同研究を開始します」(PDF:818KB)
横浜市環境科学研究所報
第41号 生物付着基盤の設置による生物生息環境の改善手法について(第2報)(PDF:1,342KB)
第40号 生物付着基盤の設置による生物生息環境の改善手法について(第1報)(PDF:1,819KB)
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このページへのお問合せ
みどり環境局環境保全部環境科学研究所
電話:045-453-2550
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ファクス:045-453-2560
メールアドレス:mk-kanken@city.yokohama.lg.jp
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