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火災からの避難

火災が発生した場合、「初期消火」、「119番通報」と同様、「すみやかな避難」が火災による負傷者、焼死者を出さないために大変重要です。

最終更新日 2019年8月1日

煙との戦い

最近の火災での避難は、新建材やプラスチック製品の増加にともない、炎との戦いではなく煙との戦いになってきました。

火災現場で消防隊の消火活動の様子を紹介しています
火災現場の様子

煙の中の有毒物質、一酸化炭素中毒の恐ろしさ

煙の中には塩化水素、シアン化水素、アンモニアなどの有毒物質を多くの場合含んでいます。中でも、最も発生量が多く、どんなものが燃えても共通して発生するのが一酸化炭素(CO)です。
焼死者を見てみると、その大半は火傷のため死亡したのではなく、煙を吸って意識不明になったところを炎に襲われた人が多いのです。一酸化炭素中毒の恐ろしさは表からも分かるとおり、ごく微量の濃度で頭痛やけいれんなどの症状を引き起こし、火災からの避難を妨げ、短時間で死に至ることです。したがって、火災から避難する場合、煙を吸わないことが重要です。
火災に限らず、一酸化炭素中毒は、日常生活の中でも発生します。例えば使用中のガス機器や石油ストーブ等で不完全燃焼により、一酸化炭素中毒が発生しますので使用方法や維持管理を適正に行う必要があります。

空気中の一酸化炭素(CO)濃度と中毒症状(一般社団法人日本ガス石油機器工業会ホームページより引用)
CO(%) 呼吸時間および症状
0.02% 2~3時間内に軽い頭痛
0.04% 1~2時間で前頭痛、2.5~3.5時間で後頭痛
0.08% 45分で頭痛、めまい、吐き気、2時間で失神
0.16% 20分で頭痛、めまい、吐き気、2時間で失神
0.32% 5~10分で頭痛、めまい、30分で致死
0.64% 1~2分で頭痛、めまい、10~15分で致死
1.28% 1~3分で死亡

煙の危険性

  • 見通しが悪くなり恐怖感を与える。
  • 微粒子が肺細胞に入り窒息する。
  • 熱気流は呼吸器系の熱傷を起こす。
  • 有毒ガスを含んでいる。
  • 煙の上昇は急速である。

煙の上昇速度は毎秒3m~5mにもなります。これは階段などで人が上がる速さ(約毎秒0.5m)をはるかに上回るので注意しなければなりません

避難のポイント

  • 煙を吸わないようタオルやハンカチで鼻や口を覆う。
  • 煙に巻かれたり、地下街の停電時等で避難路が分からなくなったりした場合は、誘導灯・誘導標識を確認し、避難口へ向かう。

誘導灯を示しています
避難口誘導灯

  • 防火戸や防火シャッターが作動しても、閉じこめられるわけではないので、閉まりかけているシャッターを絶対にくぐらない。あわてずに防火戸を開けてみるか、シャッターの場合は、付近にくぐり扉があるのでそこから避難する。
  • 煙で視界が利かないときは床や壁に手を当て、這うように避難する。(煙は部屋の上から溜まっていくので、床付近は煙が薄く視界や空気が残っている)
  • スムーズな避難の支障となるので階段の踊り場や廊下の曲がり角で止まらないようにする。
  • 濃煙で呼吸が苦しい場合は、床と壁や家具の立ち上がり、階段の角などに新鮮な空気がまだ残っている場合があるので、その空気を吸いながら避難する。

煙は天井から溜まっていき、煙の層と空気の層に分かれます。床近くの空気の層は比較的煙が薄く空気と視界が残っています。

空気の残っている場所を示しています
空気が残っている場合がある場所

階段で避難する場合、同じように、姿勢を低くし煙の層を避け、避難します。

  • 煙の充満した階段は煙と熱、有毒ガスの煙突となっている場合があるので、煙が充満した階段は避難に使用しない。
  • 避難の時に走ると転倒する危険があるため、むやみに走らず落ち着いて避難する。
  • 深い呼吸をしてしまい煙を多く吸い込むことになるため、むやみに大きな声を出したり、慌てて騒いだりしない。
  • 一度避難したら二度と建物の中へは戻らない。
  • 避難が完了したら、逃げ遅れの有無等、避難の状況を消防隊へ伝える。

避難を考えた生活

いくら自分で大丈夫だと思っていても、慌ててしまい思うように避難できない場合があります。すぐに避難できる方法を普段から考えておきましょう。

家庭では

  • 身体の不自由な方や小さな子供だけ残して外出しない。
  • 高齢者、子供は避難しやすいところを寝室にする。
  • 2階を寝室にしている家では避難器具を用意する。

参考:物干し用のロープ、シーツ等は応急避難用具として利用できます。

シーツを結んだところを示しています
つなぎ合わせたシーツ

シーツ2枚を本結びでつなぎ合わせたもの。1枚のシーツに2つコブを作ってあります。

シーツを使用して避難している様子をしめしています
応急避難用具として使用することができます。

  • 出口や窓の鍵は手探りでも開けられるようにしておく。
  • 廊下・階段・玄関・マンションのバルコニー等は普段から整理整頓し、避難の際に障害になるような物は置かない。

玄関の前に荷物が置いてあることを示しています
避難障害の例

外出先や職場では

  • ホテルやデパート、飲食店などでは、必ず避難口・避難路を確認する。

避難口誘導灯をしめしています
避難口の確認

  • デパート、地下街、ホテルなどで火災が発生した場合は、慌ててパニック等に陥ることなく、店員や関係職員の指示に従って冷静に行動し避難する。
  • 職場等に避難器具(救助袋・緩降機・避難はしご)がある場合は、普段からその設置場所とともに使用方法を確認し、実際に使用できるようにしておく。

誘導灯

避難器具や避難施設(避難口・通路・階段)へ誘導するための標識です。火災による停電でも消灯することはありません。大規模建物や地下街などは60分以上点灯します。

  • デパート、地下街、ホテルなどで火災が発生した場合は、慌ててパニック等に陥ることなく、店員や関係職員の指示に従って冷静に行動し避難する。
  • 職場等に避難器具(救助袋・緩降機・避難はしご)がある場合は、普段からその設置場所とともに使用方法を確認し、実際に使用できるようにしておく。

避難器具の確認

「救助袋」「緩降機」「避難はしご」を設置している場所には避難器具の標識と使用方法が見やすい箇所に表示してあります。

写真は、緩降機の設置場所と使用方法を確認しているところです。実際に使用できるようにしておくことが重要です。

このページへのお問合せ

消防局予防部予防課

電話:045-334-6406

電話:045-334-6406

ファクス:045-334-6610

メールアドレス:sy-yobo@city.yokohama.jp

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