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医療機関・福祉施設等で働く皆様へ ~新型コロナウイルス感染症とこころの健康~

 日々、状況が変わる現場でいつもと違うストレスを感じる場面が増えていると思います。自分自身や家族の感染リスクを背負いながら、仕事と生活を維持することは、自分で想像する以上に緊張状態が続くことがあります。 そのような状況の中で少しでも自分を守ることができるよう、起こりうる心身の変化やその対処法など、こころの健康を保つためのヒントになることをまとめました。

最終更新日 2023年12月13日

知っておきたい心身の変化

 支援者としての使命感や誇りがある一方、いつもと違う状況で判断に迷うことがあったり、自分が思うような役割や責任を果たすことができないと感じることもあるでしょう。そのような自分に罪悪感を抱いたり、職業アイデンティティが揺らいだりすることもあります。ストレスの反応はすぐに出るとは限りません。時間が経ってから症状が出てくることもあります。その多くは一時的なストレス反応であり、多くの方は時間とともに自然に回復していきます。まずは、今の自分の状態に目を向けてみましょう。
   

こころの変化

・怒りっぽい、イライラする
・不安を強く感じる
・気持ちが落ち込む/高ぶる
・自分を責める気持ち、無力感が強くなる
・考えがまとまらない
・誰とも話す気になれない
   

からだの変化

・寝つきが悪い、途中で目が覚める
・頭痛、吐き気、胃の痛みがある
・食欲が落ちた、あるいは食べ過ぎてしまう
・疲れがとれず、いつもだるい
・緊張を解くことができない
   

今の自分の状態を知りましょう(ストレスチェック)

■ 新型コロナウイルス感染症対応に従事されている方のこころの健康を維持するために(日本赤十字社)(外部サイト)
  :今の自分の状態を把握するためのストレスチェックです。(ホームページ添付資料2)
   

■ こころの耳(新型コロナウイルス感染症対策)(厚生労働省)(外部サイト)
  :相談窓口、セルフケア、ストレスチェックが掲載されています。
   

■ こころナビかながわ(神奈川県)(外部サイト)
  :ストレス要因を可視化します。
   

自分のためにできること

 自分自身を十分に労わることは、とても大事なことです。業務上の精神的負荷が増えている今、できる範囲で自分を労わる行動をしてみてください。
   

日常生活でできること

・いつもより意識をして食事、水分、睡眠をとりましょう。トイレにも行きましょう
・短くても仕事と関係ない時間を持つようにしましょう
・休息を意識して取りましょう
・リラックスする時間を作りましょう(音楽を聴く、軽い運動をする、おしゃべりをする、映画を観る、読書、マッサージ など)
・寝る数十分前に40度前後のお湯で入浴をすると、眠りやすくなります(一度上がった体温が下がることで眠くなります)
・思うように眠れなくても焦らず、疲れが取れたかに目を向けましょう
・睡眠前にいつも同じ動作をすることでリラックスし、眠る準備がしやすくなります。(入浴、水を飲む、寝間着に着替える、本を読
 む、ストレッチをする、日記を書く など)
   

職場でできること

・同僚、上司とサポートし合いましょう
・同じ立場の人と気持ちを共有しましょう
・時には、立場の違う人と気持ちを共有しましょう
・お互いに褒め合いましょう、時々は弱音も吐きましょう
・休息を意識して取りましょう
・現実として生じている困り事を共有し、整理しましょう
・必要な時には遠慮なく職場に支援を求めましょう
   

こころの健康のためにできること

・自分の仕事の中で、できることやリスクを客観的に理解し、評価しましょう
・自分の感情をありのまま受け止めましょう
・時には自分自身の感情から離れて、客観的に眺めることもいいでしょう
・困難を感じたり、不安に陥った時は家族や友人、周囲の人などに助けを求めましょう
・過去に自分自身が辛い時期を乗り越えた時の方法を試してみましょう
・自分の働きを褒めましょう
   

避けた方がいいこと

・自分の個人的な悩みやニーズは取るに足らないものだと無理に押し込めること
・ストレスから逃れる手段として、アルコール、喫煙、薬などに頼ること
・休憩を取らないなど、疲労困憊するまで過度に働くこと
・自分でできる範囲を超えた責任や仕事を引き受けること
・寝る前にカフェインを摂ったり、テレビやスマホを見ること
   

こんなサインは要注意

 次のような状態で、日常生活や仕事に影響が出ている場合は、専門家への相談や医療機関の受診を考えてください。
   

・睡眠が十分にとれない(寝つきが悪い、途中で目が覚める、早く眼が覚めてしまい寝足りない、悪夢をみる など)
・涙が出て止まらない
・微熱が続く、胃腸の調子が悪い(下痢や便秘など)、吐き気がするなどの身体の調子が悪い
・食欲がない、おいしいと感じない、痩せてきた など
・休日は疲れ切って動けない
・出勤の準備をしていると憂鬱や焦燥感を感じて辛い
・自分の気持ちがコントロールできない
・自分の体を傷つけてしまったり、物を壊してしまったりする
・いつもと違い、仕事でのミスが続く、集中できず仕事が手につかない。
 
( 参考 )

■ 「新型コロナウイルス感染症とこころの健康」(横浜市こころの健康相談センター)

■ 「新型コロナウイルス感染症と依存症」(横浜市こころの健康相談センター)
 
■ 「新型コロナウイルス感染症で療養されている皆様へ」(横浜市こころの健康相談センター)
   
  
  
< 参照 >
 日本赤十字社 
 日本トラウマティック・ストレス学会ホームページ

 

受診を考えた時には

◎感染症に関する問い合わせは、横浜市特設ページをご確認ください。
 
■ 職場内の産業医等への相談も活用しましょう。
■ ご加入の健康保険組合でも相談窓口を設けている場合があります。
   

精神科・心療内科のある病院を探す

新型コロナウイルス感染症の影響によるこころの悩み相談窓口

こころの健康についての相談窓口(全般)

新型コロナウイルス感染症とこころの健康についての情報

■ かながわこころの情報サイト(神奈川県)(外部サイト)
   :こころのケアや県内の相談窓口の情報が掲載されています。新型コロナウイルス感染症で療養されている方の相談窓口の案内も
   あります。
 

■ 新型コロナウイルス感染症対応に従事されている方のこころの健康を維持するために(日本赤十字社)(外部サイト)
  :ストレスチェック(ホームページ添付資料2)、対応する職員の方々へのリーフレット(ホームページ添付資料3)、対応者のた
  めにできること(ホームページ添付資料5)が掲載されています。
   

■ 一般社団法人 日本トラウマティック・ストレス学会(外部サイト)
  :こころのケア、対処法、子どもや家族のケア、診療スタッフの感情対処プログラム等が掲載されています。
   

■ COVID-19アウトブレイク中のメンタルヘルスと心理社会的影響に関する検討事項(WHO)(外部サイト)
  :一般、医療従事者、チームリーダー、保護者、介護者、隔離下の方、それぞれへのメッセージが掲載されています。
   

■  コロナウイルスやその他の感染症アウトブレイク中における医療従事者の健康維持(CSTS, Department of Psychiatry, Uniformed Services University)(外部サイト)
  :休息、食事、コミュニケーションの取り方等のセルフケアについて掲載されています。
   

   
■ 全国精神保健福祉センター長会 「災害 支援者ガイド~体と心のケア~」(外部サイト)
  :災害時のこころのケアに関するガイドですが、P10からの「職員・支援者のメンタルヘルス」は新型コロナウイルス感染症に係る
  対応でも参考になります。
   

■ こころの耳(新型コロナウイルス感染症対策)(外部サイト)
  :専門家からのアドバイス、相談窓口、ストレスチェック、セルフケア、関連学会からの専門情報、生活関連情報等メンタルヘルス
  について総合的な情報が掲載されています。

  
   

遺族支援のための情報

■ 災害グリーフサポートプロジェクト「新型コロナウイルス感染症流行下の遺族支援」(外部サイト)
  :「家族や遺族の助けになること」「遺族の方へのメッセージ」「死別を体験した子どもたちを支えるために」のリーフレットが掲
  載されています。
   

■ 災害グリーフサポートプロジェクト「あいまいな喪失」情報サイト(外部サイト) 
  :東日本大震災を機に開設されたウェブサイトです。支援をする上でのヒントが掲載されています。
   
   
   

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このページへのお問合せ

健康福祉局障害福祉保健部こころの健康相談センター  ※相談窓口は【こころの健康に関するご相談】(内部リンク)へ。

電話:045-671-4455(代表)※この番号は相談専用ではありません。

電話:045-671-4455(代表)※この番号は相談専用ではありません。

ファクス:045-662-3525

メールアドレス:kf-kokoro@city.yokohama.jp

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