区長瓦版 平成29年9月 　(区長からのメッセージ)

８月30日、神奈川区シニアクラブ連合会（田中隆博会長）による神奈川区シニアクラブ大会が、かなっくホールで開催されました。神奈川区シニアクラブ連合会は、区内の150のクラブ、会員約9,500人で構成され、健康づくりや友愛活動などを通じて、住みやすい地域づくりに取り組まれています。

大会では、第１部として、シニアクラブ永年功労者とシニアクラブ協賛社の表彰式が行われました。長きに渡りシニアクラブの運営にご尽力いただいた永年功労者１１人、シニアクラブをご支援されている協賛社８団体に対して田中会長から感謝状が渡されました。表彰の栄に浴されました皆様に深く敬意を表するとともに心からお祝い申し上げます。

【シニアクラブ永年功労者・シニアクラブ協賛社表彰式の様子】

第２部では、アトラクションとして、39組の方が踊り、合唱、民謡、詩吟などをご披露されました。どの組も日頃の研鑽の成果を十分に発揮され、かなっくホールは大いに盛り上がりました。出演された皆様とともに鑑賞された方もいっしょになって十分に楽しまれたことと思います。

【神北地区の皆様による花笠音頭】

【六角橋地区の皆様によるフラダンス】

現在、長寿社会になったといわれています。今年、神奈川区内で100歳のご長寿を迎えられる方が45名いらっしゃいます。100歳以上の方は123名で、20年前の平成9年には12名しかいらっしゃらなかったので、これだけ見ても長寿社会になったと実感することができます。今年、100歳になられる45名のうち40名が女性の方です。長寿社会になった今、元気で長生きすることが大きなテーマになっています。
横浜市は「健康長寿日本一」を目指しています。健康づくりには、(1)バランスの良い食事(2)睡眠(3)適度な運動が重要で、さらに社会参加も大切だといわれています。静岡県が高齢者14,000人を対象に平成11年から9年間にわたって追跡調査を行った結果、適度な運動とともに町内会の活動など社会参加をしている人は、何もしていない人に比べて死亡率が51％も低かったというデータがあります。社会参加といっても難しく考える必要はありません。シニアクラブなどの催しに参加し、周りの方とお話しして楽しく過ごすことでよいのです。楽しく過ごし笑うことで免疫力が高まるといわれています。
シニアクラブでは、手づくり運動会、体操広場推進事業、ノルディックウォーク、ゲートボール、グラウンドゴルフなど、健康づくりに関する様々な取組を行っています。また、友愛活動による支え合い、見守りは、会員の孤立を防いでいます。また、ことぶき大学講座、芸能大会、囲碁将棋大会などの様々なイベントは会員同士の交流を深め、生きがいづくりにつながっていると思います。
地域の皆様が、住み慣れた地域でいきいきと暮らしていくためには、シニア世代の活躍が大いに期待されています。シニア世代の皆様の多くの方が、シニアクラブの活動に関心を持っていただき、参加されることで健康寿命を延ばしていただければと思います。

平成29年９月
神奈川区長　二宮　智美