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令和5年度:瀬谷消防団(9月11日実施)

最終更新日 2024年1月23日

瀬谷消防団

日時、場所

令和5年9月11日(月曜日)10時30分~12時、ゆたか幼稚園(瀬谷区瀬谷)

出席者

瀬谷消防団の皆さん
植木区長、安平消防署長、𠮷原区政推進課長

メンバーの皆さんと区長と消防署長と区政推進課長の写真

団体のプロフィール

消防団とは、普段は本業を持ちながら、火災発生時における消火活動等を行う消防組織法第九条に定められた市町村の消防機関の一つ。平常時には、訓練や応急手当の普及指導、巡回警戒、広報活動など、地域における消防力・防災力の向上に重要な役割を担っている。
昭和44年10月、横浜市の行政区再編成に伴い、瀬谷区が誕生するとともに瀬谷消防団が誕生。令和5年9月1日時点で、団員数294名、うち女性団員は75名。
「自分たちのまちは、自分たちで守る」という郷土愛護の精神に基づき、地域防災の「要」として、災害対応はもとより、地域の安全・安心を支えている。

主な内容

消防団が幼稚園で行った幼児向け防災教室である「防災ダック」を見学した後、主に女性消防団員の皆さんに、消防団の活動についてお話を伺いました。

防災ダック(※)について

防災ダックの取組は瀬谷消防署総務・予防課を中心に以前から行っていましたが、特に今年度は、毎年6月に行われている女性団員技術向上研修で防災ダックを実施するため、女性消防団員で構成される活動推進部会という部会で話し合いを重ね、取り組んできました。研修で実施した後も、保育園や幼稚園で防災ダックを何度か行い、今回が集大成でした。
防災ダックはまだ十分に浸透していないかもしれませんが、子ども達は小さい頃の体験を覚えているものだと実感することがあります。小学生と関わる機会があるのですが、様々な幼稚園・保育園から集まってきているはずなのに、「ダンゴムシのポーズ」や「ワニのポーズ」を知っている子どもが多いのです。小学校の防災訓練ではあまり「ダンゴムシのポーズ」などはやっていないようなので、やはり子ども達の中で、幼稚園・保育園時代にやったことを覚えているのだと思います。

防災ダックの様子
写真は、火事の際に姿勢を低くして逃げる「ワニのポーズ」です。

※防災ダックとは
「頭を隠す」「なるべく低く」といった災害等に備える動作を、子どもにもわかりやすい動物に例えて伝える訓練の一つです。
防災ダックの「ダック」は、地震の際に頭を隠すアヒルのポーズからきています。瀬谷区では地震の際は「ダンゴムシのポーズ」、火災の際は「ワニのポーズ」などに一部アレンジして教えています。

ワニのポーズ       
 ワニ(火災)    ダンゴムシ(地震)   アヒル(地震)


印象に残っている出動について

特に印象深いのは、ある冬に起きた火災です。自宅からも炎が見えて、家族が「行かなくていいのか」と心配していました。出動することになり、活動服に着替えようとしたのですが、ボタンひとつ、ファスナーひとつしめるのにも手が震えました。こういった時には人間、本当に真剣になるのだ、緊張するのだと実感しました。
その火災の際、女性消防団員は近隣住民の避難誘導を担当しました。中にはまだ小さなお子さんを抱きかかえて避難する女性もいました。避難というよりも屋外に移動しただけで、みんな寒さに震えているという状況でしたので、消防隊とも相談しながら近くの小学校にお願いして学校を開放してもらい避難誘導をしました。こういった経験は忘れられません。

女性消防団員について

瀬谷消防団の団員数294名中、75名は女性団員です。他の区と比べても女性の比率が多いと思います。
女性消防団員が入団するきっかけの一つは、直接のスカウトです。「女性消防団員を増やしたい」という思いが以前から強くあり、自分の子どもの小中学校のお友達のお母さんや知り合った方にお声をかけて、団員を増やしていきました。
また、ふとしたきっかけで友人同士で入っていただくこともあります。スポーツチームの仲間であったり、職場の同僚であったり、そういった方々に消防団を知ってもらい、入団していただいて、人数が増えました。
さらに、YouTubeでも情報発信を行っています。「瀬谷消防団女性団員20年のあゆみ」で検索すると、発足から活動の紹介までを見られる動画があります。ぜひご覧になってください。(こちらからご覧いただけます→瀬谷消防団女性団員20年のあゆみ(YouTube) (外部サイト)
消防団というと「火事が起きたらすぐに駆けつけなければならない」など、危険で大変なイメージがあるかもしれません。もちろん女性消防団員も出動しますし訓練などもありますが、絆も強く、仲良く活動しています。女性消防団員の中には子どもの扱いに慣れている人も多く、子ども向けのイベントなどで活躍しています。また、地域のパトロールをする際に季節等に応じた注意喚起のアナウンスを任されることもあります。
仕事や子育てや介護など様々な理由で消防団活動との両立が難しくなるタイミングもありますが、消防団を辞める人よりもしばらく活動をお休みして復帰する人が多いです。特に子育ては、団員の中にも経験のある人も多いので、大変さは理解しています。みんなで「大丈夫だよ」「無理しなくていいよ」と伝えるようにしていますし、戻ってきたら温かく迎え入れます。
お休み中は全く連絡しない、というわけでもなく、「巡回に一緒に行きませんか」など、参加できそうなことは声をかけるなど、復帰しやすい空気をつくるようにしています。

活動内容を伺って(区長から)

本日はありがとうございました。幼稚園児が防災訓練をやるということで、どのようなものかと楽しみにしておりました。防災ダックを拝見して、子ども達が明るく楽しそうに防災訓練をやっている様子、そして消防団員の皆さんがよく目を配りながら対応していただいてる様子がよくわかりました。
今年は特に関東大震災100年ということでいろいろと防災関係のイベントも多く、消防団の皆さまにも大変ご協力をいただいております。地震や火災は発生しないのが一番ですが、いざ発生してしまったときにどうやって自分を守るのか、そしてそれを子ども達にどう伝えるのか。そういったことを、これからも一緒に考えていただければと思います。
瀬谷区の場合は水害というもう一つの大きなリスクもあると考えております。千葉や茨城で線状降水帯が発生したというニュースもありました。横浜でも十分起こりうることだと危惧しております。区役所としても今後も引き続き一生懸命防災に力を入れてまいりますので、消防団の皆さんにおかれましても変わらぬご協力をよろしくお願いします。本日は本当にありがとうございました。

このページへのお問合せ

瀬谷区総務部区政推進課広報相談係

電話:045-367-5636

電話:045-367-5636

ファクス:045-365-1170

メールアドレス:se-kusei@city.yokohama.jp

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