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環境会計

最終更新日 2024年4月12日

環境会計【令和4年度決算】

 「環境会計」とは、地球温暖化対策などの環境保全への取り組みに対して、どれだけのコストを投入してどれだけの効果が得られたのかを、できる限り数値化し、公表する仕組みです(集計範囲:水道事業及び工業用水道事業)。

環境保全コスト(環境保全の取り組みにおけるコスト)                                            【50億3,751万円(令和4年度)】(37億9,416万円(令和3年度))

 環境対策のための施設・設備の建設などにかかった投資額は15億2,851万円、施設の維持管理などにかかった費用額は35億900万円でした。これらは水道局の令和4年度支出額(約1,200億円)の約4パーセントに相当します。
 投資額の主な内訳は、浄水場の再整備などにかかる①公害防止コストが8億1,523万円、省電力ポンプ設備への更新などにかかる②地球環境保全コストが5億2,321万円となっています。
 費用額の主な内訳は、浄水場の排水汚泥処理にかかる①公害防止コストが8億1,942万円、ダム湖の環境整備などにかかる②地球環境保全コストが8億1,492万円、工事廃材などのリサイクルなどにかかる③資源循環コストが16億3,785万円となっています。

表1
分類主な取り組み内容投資額(千円)費用額(千円)
(1)事業エリア内コスト水源から蛇口までの水道局の事業活動で生じるコスト1,528,5063,272,184


①公害防止コスト西谷浄水場の再整備事業、浄水場の排水汚泥処理815,227819,416
②地球環境保全コスト省電力ポンプ設備への更新、ダム湖の環境整備、水源林の管理など523,208814,922
③資源循環コスト

再生水道メーター購入、工事廃材などのリサイクル、廃棄物処理、漏水防止対策など

190,0711,637,846
(2)管理活動コスト除草作業の委託、水道事業の広報など0229,290
(3)社会活動コスト水源林のPR、道志水源林ボランティア助成など07,530
合計1,528,5063,509,004

環境保全効果(環境負荷の発生防止効果)                                                    【1万7,563t-CO2(令和4年度)】(1万8,000t-CO2(令和3年度))

 省電力設備の活用や水源林の管理などの環境保全に取り組んだ結果、二酸化炭素(CO2)排出量換算で1万7,563トンの削減効果がありました。
 これは6,834世帯(注釈)が1年間に排出するCO2の量に相当します。また、工事において発生したがれき類15万1,652トンを再資源化し、工事材料に再生材32万1,486トンを利用するなど、資源の有効活用を図りました。
注釈:世帯当たりの年間CO2排出量2.57トン(環境省「令和4年度家庭部門のCO2排出実態統計調査結果の概要(速報値)」より)

表2                                           
温室効果ガスの削減効果単位:t-CO2
①設備の導入による
環境負荷物質の削減効果
省電力設備の活用による排出防止量
(省電力ポンプ・小水力発電・太陽光発電)
2,826
②事業活動から
付随して生じる保全効果
漏水防止による排出防止量161
水源林による吸収量14,576
削減量の合計17,563

表3          
資源の有効活用による環境保全効果単位:t
③資源の有効活用がれきの再資源化アスファルト139,792
コンクリート11,860
再生材利用再生アスファルト130,019
再生砕石191,467

経済効果(環境保全対策による収益額とコスト削減額)                                               【6億1,664万円(令和4年度)】(17億7,302万円(令和3年度))

 環境保全に取り組んだ結果、得られた収益額とコスト削減額の合計は6億1,664万円でした。
 収益額は、水道メーターの売却など廃棄物のリサイクルが1億5,823万円、小水力発電・太陽光発電の売電などが3,808万円となっています。
 コスト削減額は、工事における再生材利用などが2億9,147万円、省電力設備の活用が1億2,128万円となっています。

表4
経済効果の内容単位:千円
収益額廃棄物のリサイクル158,225
小水力発電・太陽光発電の売電など38,075
小計196,300
コスト削減額工事における再生材利用・発生土の再利用など291,467
省電力設備(省電力ポンプ・小水力発電・太陽光発電)の活用121,281
漏水防止7,593
小計420,341
合計616,641

水道水をお届けするまでの環境負荷

 水道局では、安全で良質な水をお届けするため、電力をはじめ多くのエネルギーを消費し、CO2などの温室効果ガスを排出しています。
 表5、6は、ダムや河川を水源とし、様々な施設を利用して水をお届けするまでに消費したエネルギー・資源(=インプット)と排出した物質(=アウトプット)を表しています。

表5
消費したエネルギー・資源(インプット)

❶~❸取水・導水
ダムや河川の水を
取水し、浄水場へ
運んでいます。

❹浄水
原水の濁りや臭いを
取り除き、水道水を
つくっています。

❺~❻送水・配水
配水池で水を貯留し、
配水管を通って
ご家庭などに届けます。

インプット総量
〈エネルギー〉
電力:21,249千kWh
燃料:3,825ℓ
ガス:373m3
【資源】
薬品:253t
〈エネルギー〉
電力:71,805千kWh
燃料:27,259ℓ
ガス:2,449m3
【資源】
薬品:11,680t

〈エネルギー〉
電力:38,133千kWh
燃料:108,757ℓ
ガス:66,192m3

〈エネルギー〉
電力:131,187千kWh
燃料:139,841ℓ
ガス:69,014m3
【資源】
薬品:11,933t
  1. 電力は、主にポンプ設備の動力として使用されています。横浜市は地形が起伏に富んでいることや、水源の1つである馬入川系統を相模川の下流から取水していることなどから、173台のポンプを使用し標高の高い地域に水を送っています。
  2. 燃料・ガスは、公用車や各事業所の業務などで使用されています。
  3. 薬品(次亜塩素酸ナトリウムなど)は、原水に含まれる不純物の除去や消毒などのため、主に浄水場で使用されています。
  4. 水道水1㎥あたり電力消費量0.32kWh(水道事業のみ)となります。

水道水をお届けするまでの図

表6
排出した物質(アウトプット)
❶~❸取水・導水❹浄水❺~❻送水・配水アウトプット総量

〈温室効果ガス〉
9,719t-CO2

〈温室効果ガス〉
32,880t-CO2
【廃棄物】
浄水処理発生土
3,746t

〈温室効果ガス〉
17,268t-CO2
【廃棄物】
水道工事発生土
204,910t

〈温室効果ガス〉
59,867t-CO2
【廃棄物】
浄水処理発生土
3,746t
水道工事発生土
204,910t
  1. 水道局で排出する温室効果ガスの9割以上が、電力消費によるものです。
  2. 温室効果ガス排出量は環境省・経済産業省が公表している「電気事業者別排出係数」などを基に算出しています。
  3. 掲載にあたっては、環境省が公表している「環境会計ガイドライン2005年版」を参考に作成しています。

環境への取り組み

水道局の環境への取り組みについてはこちらのファイルをご確認ください。
水道局と環境<環境への取り組み>(PDF:943KB)

<過年度分>

【令和3年度決算】

【令和2年度決算】

水道に関するお問合せは、水道局お客さまサービスセンターへ

水道局お客さまサービスセンター

電話:045-847-6262 ファクス:045-848-4281
※おかけ間違いのないようご注意ください

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このページへのお問合せ

水道局経営部経営企画課

電話:045-671-4887

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ファクス:045-212-1157

メールアドレス:su-keieikikaku@city.yokohama.jp

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