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ごみ焼却工場設備概要(日本語版)
最終更新日 2020年8月24日
1 投入ステージ
可燃ごみを集めてきた収集車は、「投入ステージ」で、ごみを一旦溜めておく「ごみピット」にごみを落とし込みます
投入ステージは、1日に数百台の収集車が出入りするため、投入監視室で事故の無いように、そして不適正なごみが搬入されないように、監視を行っています。
「投入扉」は、収集車を感知して、自動開閉します。
荷台が持ち上がる収集車は、投入扉から直接ごみピットへごみを落とします。
荷台が持ち上がらない車から手作業でごみを落とす時は、人がごみピットに落ちないよう、一旦、ダンピングボックスでごみを受けてから、すべり台の要領でごみを落とすことで、安全に作業し、そこで不適正な搬入物を発見した場合、搬入を防止することができます。
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2 ごみピット・ごみクレーン
収集車で運ばれて来たごみを一旦溜めておく大きな空間が「ごみピット」です。
「ごみクレーン」でごみを掴み上げ、「ごみピット」から「焼却炉」にごみを投入します。
この時に大切なのは、ごみをかき混ぜ均一にしてから投入することです。
資源物や不燃物は、ごみの収集時に細かく分別されているため、ごみ焼却工場には原則として「可燃ごみ」だけが運ばれてきますが、その「可燃ごみ」の中にも、水分を含んだ生ごみのように「燃えにくいごみ」と、紙のように「燃えやすいごみ」が混ざっています。
そのため、ごみクレーンで、均一にかき混ぜ(ごみの撹拌)、ごみを燃えやすくします。
「ごみクレーン」は、資格を持ったオペレーターが操作しています。
夜間など必要に応じて自動運転も行いながら、24時間休むことなく、クレーンは動き続けています。
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3 焼却炉
「焼却炉」に投入されたごみは、ごみ自体が燃料となって燃えます。
そのため、焼却炉の起動時に一度ごみに火が着けば、焼却炉の停止まで助燃材は使用しません。
また、850~950℃の高温で燃やし続けることにより、臭気を除去し、ダイオキシン類の発生を抑制しています。
なお、ごみ焼却に必要な空気は、ごみを溜めておく「ごみピット」から取り入れており、ごみの臭気をごみピットの外に出さないよう工夫されています。
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4 灰ピット・灰クレーン
灰ピットは、焼却により発生する灰を溜めておく場所です。
焼却炉から出た灰は、「灰コンベア」で運ばれ「灰ピット」に溜められます。
また、排ガス処理設備で除去したばいじんも別のコンベアで運ばれ、薬剤などで処理をして、それぞれ専用の灰ピットに溜められます。
「灰クレーン」で灰を掴み上げ、灰を運ぶトラックに積み込みます。
ここで積み込まれた灰は、「廃棄物最終処分場」に運ばれていきます。
限りある最終処分場を長期にわたって有効に活用していくために、分別の徹底をはじめ、ごみそのものを減らしていく必要があります。
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5 排ガス処理設備
排ガス処理設備は、ごみ焼却時に発生する排ガスから、有害物質を取り除く設備です。
まず、減温塔で排ガスを急激に冷却し、ダイオキシン類の再合成を防止します。
その後、「バグフィルタ」と呼ばれる装置に排ガスを通して、排ガス中の微細なちりであるばいじんや、薬品に吸着させたダイオキシン類などを取り除きます。
その他にも、排ガス中に含まれる有害成分は、消石灰、活性炭、アンモニアなどの薬品で除去します。
こうして処理された排ガスは、煙突から大気へ放出されます。
横浜市では、法律で定められた「規制基準」よりも厳しい数値で排ガスの管理をしています。
また、処理後の排ガス成分等の測定結果を公表することで、近隣住民の安心の確保に努めています。
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6 ボイラー
ボイラーは、ごみ焼却時に発生する熱を利用して水を沸騰させ、蒸気を作る装置です。
発生した蒸気は、「蒸気タービン発電機」に送って、発電に利用しています。
また、焼却工場内の冷暖房・給湯などに利用するほか、隣接する余熱利用施設に送って、温水プールや入浴施設の熱源として活用しています。
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7 蒸気タービン発電機
蒸気タービン発電機は、ボイラーで発生した高温・高圧の蒸気を、電気エネルギーに変える設備です。
作った電気は、焼却工場内や近隣の施設で使用し、残りの電気は電気事業者に売却しています。
蒸気タービン発電機の発電量を増やすには、焼却工場の燃焼効率を向上させる必要があります。
このため、横浜市では、ごみを出す前に、水分が多く含まれる生ごみを水切りしたり、剪定枝を乾燥させたりするなどの協力をお願いしています。
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8 中央管制室
ごみ焼却工場は、24時間休むことなく稼働しています。
そのため「中央管制室」では、オペレーターが焼却工場内を24時間・毎日運転・監視をしています。
液晶モニターに、焼却工場内の様々な場所に取り付けられたカメラの映像を表示し、監視しています。
オペレーターの正面にあるモニターには、温度、圧力、排ガス濃度などのデータがリアルタイムで表示されています。
これらの状況に応じて、コンピュータによる自動制御とオペレーターによる手動操作により、現場機器の監視、遠隔操作を行うことができ、常に最適な燃焼を保っています。
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★ 全体の流れ
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このページへのお問合せ
資源循環局適正処理計画部施設課
電話:045-671-2518
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ファクス:045-664-9490
メールアドレス:sj-shisetsu@city.yokohama.lg.jp
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