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山手のあらまし

最終更新日 2019年12月26日

 山手は、港や市街地を望む丘陵地に広がる閑静な住宅地です。旧外国人居留地として発展した山手には、西洋館や外国人墓地などの歴史・文化資源が多く残されており、斜面地や公園の樹木、歩道沿いの生垣、家々の庭木など、多くのが存在しています。また、明治期に開校したミッションスクールを始めとして、幼稚園から大学まで数多くの教育機関が立地しており、文教地区としての側面も持ち合わせています。昭和初期に建築された歴史的建造物を活用した資料館や公園等の公共施設も集積しているため、地域にお住まいの方々だけでなく、遠方からの観光客も数多く訪れる文化・レクリエーション地区でもあります。

 横浜市では、山手の歴史的な景観を保全し、文化的環境を生かした個性的なまちづくりを進めるため、まちづくりの調整や建築指導を行ってきました。昭和47年、山手町をはじめとして近隣の元町、石川町、新山下などを含む地区を対象に、「山手地区景観風致保全要綱」を策定し、「山手の環境は横浜市民にとってかけがえのない財産である」との考えを基に山手地区の環境の保全に取り組んできました。また、地域の方々とともに山手のまちづくりの検討を行っており、平成10年には、山手地域のまちづくりの基本理念をまとめた「山手まちづくり憲章」の制定に協力しました。
 さらに、令和2年1月1日からは、山手地区において「景観計画」「都市景観協議地区」を施行し、山手地区の街並みをさらに魅力的なものとし、国際色豊かな特色を発信するまちづくりを行っています。

ブラフと呼ばれた山手の地形

 山手は、海から見ると切り立った崖の上にあることから、外国人には「THE BLUFF」(断崖、絶壁の意)と呼ばれて親しまれてきました。海抜10~40m程度の丘陵に位置する山手からは、周辺の市街地や港を展望することができます。

明治につくられたまちの構造

 山手のまちの構造は、丘陵の2本の尾根道を骨格として、これに交差する多くの坂道から構成されています。このまちの構造は、明治初期につくられたものです。都市景観協議地区の中ではこの2本の尾根道を主要道路と位置付けています。

山手の公園

 地区内では、日本初の洋式公園である「山手公園」を始めとして、「港の見える丘公園」、「元町公園」、「イタリア山公園」、「アメリカ山公園」などの公園が整備されています。

山手の西洋館

 横浜市では、「横浜市イギリス館」(昭和44年)、「エリスマン邸」(平成元年)、「ブラフ18番館(旧カトリック山手教会司祭館)」(平成5年)、「外交官の家(旧内田家住宅)」(平成9年)、「山手111番館」(平成10年)、「山手234番館」(平成10年)、「ベーリック・ホール」(平成14年)といった西洋館を保全、公開しています。

ブラフ積擁壁

 外国人居留地時代、道路の開削や宅地造成に伴い、石積みの擁壁が数多く造られました。千葉県産の房州石を用い小口面と長手面を交互に見せて積んだこの擁壁は「ブラフ積」と呼ばれています。「ブラフ積」は今なお山手地区に現存しており、重要な景観要素となっています。

山手の緑

 丘陵の斜面地にまとまりのある緑が保全されてきたことは、山手地区の大きな特徴の一つです。また、大きく枝を広げたヒマラヤ杉やシイの木などの高木は、山手の景観を特徴づける重要な役割をもっています。
 山手地区の景観計画においても、樹木・緑地の保全について定めており、特に、樹高5m又は高さ1.2mの幹の周囲が1.5mを超える樹木については保全することとしています。やむを得ず伐採を行う場合は景観計画の届出が必要です。

山手の歴史

山手居留地の誕生

山手が開発されたのは1867年(慶応3年)に外国人に開放されて以来のこととされています。明治初期には道路が整備され公園が開園するなど、現在に引き継がれている街の骨格が出来上がりました。中期になると煉瓦造の本格的な西洋館が登場するなど山手の異国情緒は一段と高まりました。

関東大震災

関東大震災は山手に壊滅的な被害をもたらし、西洋館はほとんど倒壊してしまいました。このため、現在山手に残る古い西洋館の大多数は関東大震災後に建築されたものです。

昭和から平成へ

第二次世界大戦による被害は震災に比べて少なく、むしろ戦後の住宅地開発が山手の景観に変化をもたらしました。昭和40年代に入るとマンション建設の波が山手にも押し寄せました。横浜市は、市民からの要望を受け、異国情緒あふれる景観の保全や眺望の確保を図るための制度として、「山手地区景観風致保全要綱」を制定し、建物の規模や形態・意匠などについて、建築計画等一件毎に事業者に対し協力を求めてきました。

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電話:045-671-2673

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メールアドレス:tb-tosai@city.yokohama.jp

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