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街路樹の根上がり対策
最終更新日 2024年8月19日
街路樹による「根上がり」のため、でこぼこになった歩道を改修する際に、街路樹の根が良好に生育することができる特殊な土壌を舗装の下につくる、 人と街路樹にやさしい歩道の改修に取り組み始めています。
▲根上がりした歩道
▲舗装の下に特殊な土壌を設けます
街路樹の「根上がり」とは
街路樹が生長するにつれて根が太くなることで、根が歩道の縁石や舗装を持ち上げ、歩道がでこぼこになる「根上がり」が起こります。 そのため歩行者、特にお年寄りや車いす・ベビーカーの通行に支障をきたす状況となり、各地で問題になっています。
これまでの舗装改修では、単純に根を切った後、舗装だけを打ち換える方法で行っていましたが、この方法では街路樹を弱らせ、最悪の場合は枯らしたりすることで倒木の危険性もありました。 そして、良好に生育した時でも、数年後には再び根上がりしてしまうこともありました。
なぜ「根上がり」が起きるの?
道路の下の土は、舗装が壊れないように堅くつくられています。街路樹は空気と水を取り込むために根を伸ばそうとしますが、 土が堅すぎるうえに、空気と水、養分が不足しているので、なかなか生育することができません。
そこで樹木は、少しでも空気と水がある部分、地面の上の方や、縁石沿いに根を伸ばし、太くなって舗装や縁石を押し上げます。
工事の特徴
舗装に必要な強度を持たせながら、根が生育出来る隙間のある特殊な土壌(根系誘導耐圧基盤材)を舗装の下に設けます。 この隙間には空気と水、養分があるので、地面深くまで根を伸ばすことができます。
この新しい工法により、健全に樹木が生育でき、根上がりが再発しにくくなるため、歩行者が安心して通行出来るような歩道になります。
改修路線の選定方法
街路樹を将来的に保全していく路線で、主に通行の支障となっている狭い歩道を対象にしています。 特に次の状況にある路線を優先して行っています。
- 根上がりを避けて歩くことが出来ない狭い歩道
- 根上がりの程度が大きい歩道
- 歩行者の通行量が多い路線
- 地域の方々の愛着が強い街路樹
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