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図書館の本棚から

毎月23日は「市民の読書の日」、毎年11月は「市民の読書活動推進月間」です。横浜市立図書館が所蔵する本を、各図書館の司書がご紹介します。

最終更新日 2025年4月23日

画像をクリックすると、蔵書検索ページにジャンプします。横浜市立図書館での所蔵状況が分かります。

5月

星空をつくる機械書影

タイトル:星空をつくる機械 プラネタリウム100年史
著者名:井上 毅/著
発行者:KADOKAWA
出版年:2023年

子どもの頃、遠足でプラネタリウムに行った思い出のある人もいらっしゃると思います。
1923年にドイツで誕生した近代プラネタリウムは、日本では「星を作る機械」と紹介されました。明石市立天文科学館の館長である著者が、古代ギリシャの天球儀から、最新の技術までを解説します。
プラネタリウムに魅せられた人々の手で国産機が誕生し発展していく道のりは、その情熱に圧倒されます。
最近は、枕を持参し、星空の下で説明を聞きながら気持ちよく眠る「熟睡プラ寝たリウム」という企画が人気とか。読むとプラネタリウムに足を運びたくなる1冊です。

(本の紹介文は、戸塚図書館広報よこはま戸塚区版2024年4月に掲載したものです。)

4月

私のことば体験書影

タイトル:私のことば体験
著者名:松居 直/著
発行者:福音館書店
出版年:2022年

4月23日は「子ども読書の日」。
本書は『ぐりとぐら』『おおきなかぶ』など多くの人気絵本を手掛けた児童書編集者・松居直氏の自伝です。母親に絵本を読んでもらった幼い頃のことばの体験が、後の仕事に生かされたことが伝わります。
月刊絵本「こどものとも」刊行の経緯や、絵本作家たちとの思い出なども語られます。

(本の紹介文は、磯子図書館広報よこはま磯子区版2023年4月に掲載したものです。)

3月

海と山のオムレツ書影

タイトル:海と山のオムレツ
著者名:カルミネ・アバーテ/著、関口 英子/訳
発行者:新潮社
出版年:2020年

うちの雌鶏の卵、オリーブオイル、腸詰め(サルシッチャ)、赤玉葱、パセリをオムレツにして、焼きたてのパンに挟むと、祖母は僕を浜辺へ連れて行った。青空の下、オムレツにかぶりつくと、僕は幸福感に満たされ祖母に微笑んだ。そのすきに、カモメがオムレツをさらっていった――食の記憶は、人と場所に常に結びつく。過去も現在も、多分未来にも。
メニュー形式の章立てで作家の半生を振り返る短編集。

(本の紹介文は、旭図書館広報よこはまあさひ区版2023年10月に掲載したものです。)

2月

わたしのeyephone書影

タイトル:わたしのeyePhone
著者名:三宮 麻由子/著
発行者:早川書房
出版年:2024年

iPhoneのさまざまな機能が、視覚障害者の生活を支援していることはご存じでしょうか。例えば、缶詰やレトルトなど触っても中身が分からない食品はiPhoneのカメラをかざすことでパッケージを読み上げてくれます。
「掌の目」となったiPhoneは、著者の一人で生活できるという自尊心と自由を育みます。
シーン(風景)レス(無い)がシーンフルへと、未来が明るくなる1冊です。

(本の紹介文は、緑図書館今月の本棚2024年11月に掲載したものです。)

1月

音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む書影

タイトル:音声学者、娘とことばの不思議に飛び込む プリチュワからカピチュウ、おっけーぐるぐるまで
著者名:川原 繁人/著
発行者:朝日出版社
出版年:2022年

4歳差姉妹の父親である著者が、子育て中に遭遇した子どもの言い間違いや、キャラクターの名前などを題材に、「音声学」の世界を垣間見せてくれます。
普段何気なく発している言葉の面白さに気づく本です。

(本の紹介文は、鶴見図書館広報よこはま鶴見区版2024年5月号に掲載したものです。)

12月

図書館にまいこんだこどもの大質問書影

タイトル:図書館にまいこんだこどもの大質問
著者名:こどもの大質問編集部/編
発行者:青春出版社
出版年:2022年

この疑問に対してどのように答えを探せばいいかわからない…そんな経験はありますか?
この本では子どもたちから寄せられたさまざまな疑問に対して、日本各所の図書館司書がどのように答えたかがまとめられています。
「動物がなぜしゃべれないか知りたい」「音楽家はどうして『家』という字を使うのか?」といった疑問から「魔法が使えるようになりたい!」「ぶにょぶにょの本が読みたい」といった質問まで。司書はその子の求める答えがどこにあるのか探していきます。

(本の紹介文は、旭図書館広報よこはま旭区版2023年12月号に掲載したものです。)

11月

日本に住んでる世界のひと書影

タイトル:日本に住んでる世界のひと
著者名:金井 真紀/文・絵
発行者:大和書房
出版年:2022年

最近、身の回りに外国の方々が増えたと感じることはありませんか?今、日本には341万992人の外国人が住んでいます(在留外国人統計2023年12月*)。
この本は、著者の金井さんが日本に住んでいる世界のひとにインタビューしていく構成になっています。上野公園でチェロを弾く北マケドニア出身のペレさんから、アパルトヘイト時代を生き抜いた南アフリカ出身のジョゼフさんまで、登場するのは18組20人の、様々な国からやってきた人々。皆それぞれの事情があり、私たちの知らないことがたくさんあります。
金井さん直筆のイラストとともに、多彩な世界を少しだけ体験してみませんか。

*紹介文掲載時の統計数値を、時点修正しました。
(本の紹介文は、神奈川図書館タウンニュース神奈川区版Web版(外部サイト)に掲載したものです。)

10月

世にも奇妙なマラソン大会書影

タイトル:世にも奇妙なマラソン大会(集英社文庫)
著者名:高野 秀行/著
発行者:集英社
出版年:2014年

皆さんも深夜のハイテンションで、とんでもないことをしてしまった経験はないでしょうか?
この本の作者は、なんと、サハラ砂漠のマラソン大会に申し込んでしまいました。
フルマラソンを一度も走ったことのない作者が、飲み会の待ち合わせのようにフレンドリーかつ簡潔なメールを頼りにサハラに行きます。実はこのマラソンは、西サハラ難民の市民運動の一つだったのですが、作者と現地で出会う人々のやり取りはユーモラスで多様性の良さを感じます。

(本の紹介文は、金沢図書館広報よこはま金沢区版2023年11月号に掲載したものです。)

9月

おとなになるのび太たちへ書影

タイトル:おとなになるのび太たちへ 人生を変える『ドラえもん』セレクション
著者名:藤子・F・不二雄/まんが
発行者:小学館
出版年:2020年

声優の梶裕貴さん、プロゲーマーの梅原大吾さんなど、各界の著名人がセレクトしたドラえもんのエピソードとともに、10代の皆さんに向けたメッセージがつづられています。
「ぼくよりダメなやつがきた」は、小説家の辻村深月さんおすすめの1話。辻村さんの「世の中にはもっと広い範囲にたくさんの価値観があって、そこでの“できる”もまたたくさんある。」というメッセージも、あわせて心に残ります。
担当も人のダメなところではなく、いいところを見つけられる人間になりたい……!
本を読み終えた後は、表紙ののび太のように、ゆったりとリラックスしながら思いを巡らせてみてください。

(本の紹介文は、Instagramアカウント「ヨコハマノティーンズ」に掲載したものです。)

8月

全国作家記念館ガイド書影

タイトル:全国作家記念館ガイド
著者名:作家記念館研究会/編
発行者:山川出版社
出版年:2019年

⽇本各地にある⽂学館や記念館を紹介したガイド本。⼩説家はもちろんのこと、作詞家や脚本家から漫画家までさまざまな記念館を網羅しています。
巻末には⽣没年表と⽂学館・記念館などのリスト、作家索引があります。気になる⼈物の⽣まれ故郷やゆかりの地にある記念館に⾏ってみるきっかけになるかもしれません。

(本の紹介文は、磯子図書館広報よこはま磯子区版2023年11月号に掲載したものです。)

7月

簡単おいしいはじめてレシピの書影

タイトル:簡単おいしいはじめてレシピ(10歳からのキッチンの教科書)
著者名:佐々森 典恵/料理監修、NHK出版/編
発行者:NHK出版
出版年:2020年

ご飯やおかず、自分で作れたらスゴいと思わない?
簡単なものから一品料理まで、料理の基本をゼロから解説。ていねいな写真がいっぱいでわかりやすく、初心者でも安心。さあ、やってみよう!
全3冊のシリーズです。

(本の紹介文は、鶴見図書館広報よこはま鶴見区版2023年5月号に掲載したものです。)

6月

世界を変えた書物の書影

タイトル:世界を変えた書物
著者名:山本 貴光/著、橋本 麻里/編
発行者:小学館
出版年:2022年

昔、書物は人の手で書き写されるものでした。15世紀にヨーロッパで活版印刷が普及すると、活字の書物がつくられるようになります。
この本には、デカルト、ニュートンといったおなじみの人物が書いたものから、スペースシャトルの事故調査報告まで、さまざまな初版本が写真とともに紹介されています。1冊の書物がそれを読んだ誰かに刺激を与え、その人が書いた書物がまた別の誰かの思考に影響を与え…というように、科学の探求の歴史がめんめんと続いていきます。
人と人をつないでいく、書物という媒体が持つ力を改めて感じることができます。

(本の紹介文は、戸塚図書館広報よこはま戸塚区版2023年8月号に掲載したものです。)

このページへのお問合せ

教育委員会事務局中央図書館企画運営課

電話:045-262-7334

電話:045-262-7334

ファクス:045-262-0052

メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.lg.jp

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ページID:461-358-467

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