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図書館の本棚から

毎月23日は「市民の読書の日」、毎年11月は「市民の読書活動推進月間」です。横浜市立図書館が所蔵する本を、各図書館の司書がご紹介します。

最終更新日 2023年3月23日

画像をクリックすると、蔵書検索ページにジャンプします。横浜市立図書館での所蔵状況が分かります。

4月

タイトル:「印象」の心理学 認知バイアスが人の判断をゆがませる
著者名:田中知恵/著
出版社:日本実業出版社
出版年:2021年

 私たちの「人を見る目」、つまり私たちが、自分自身や他人、組織などをいかに不確実にとらえているかを気づかせてくれる本です。本書がテーマとして扱っているのは、社会心理学の「対人認知」です。多くの研究(調査)結果から導き出される結論は、私たちが持つ、自分や他人への「印象」には、大いなるあいまいさがあるのだということです。先入観やイメージなどが、「印象」捉える際にどれほど大きな影響を及ぼすかを知り、何よりも柔軟な心を持つことが大切だと教えてくれます。

(本の紹介文は、緑図書館が緑図書館ホームページ「今月の本棚」2022年6月に掲載したものです。)

3月

タイトル:美味しい櫻 食べる桜・見る桜・知る桜
著者名:平出眞/編著
出版社:旭屋出版
出版年:2016年

 桜、と聞いて、どんなことを思い浮かべますか? お花見、桜を歌ったポピュラーミュージック、詩歌、絵画などでしょうか。また春になると、桜を使ったメニューが、街を彩りますが、桜餅以外で、桜を使った和菓子は、意外にも平成に入ってから登場したそうです。
 この本では、桜の基本知識はもちろん、桜餅の始まりから現代の桜を使用した食品の数々を紹介しています。「白身魚のさくら〆」などのレシピも載っていますので、今年の春は舌で桜を感じてみてはいかがでしょうか。

(本の紹介文は、金沢図書館広報よこはま金沢区版平成31年4月号に掲載したものです。)

2月

タイトル:美しい和菓子の図鑑
著者名:青木直己/監修
出版社:二見書房
出版年:2021年

 桜の花びらが水面に散る様、山吹や牡丹、春の花が咲き誇る様が表現された春の和菓子は、優しい色合いで気持ちも和らぎます。
 この図鑑は、約350個の和菓子の由来や歴史を、色とりどりのイラストとともに紹介しています。季節や人生の節目、神仏との関わりなど、気になるテーマから手軽に読むことができます。 お花見に定番の桜餅は、江戸時代に寺の門番が桜の落ち葉を掃除するうち、活用できないかと考案されてできたそうです。眺めているだけで、目にも美味しい1冊です。

(本の紹介文は、戸塚図書館広報よこはま戸塚区版令和4年4月号に掲載したものです。)

1月

タイトル:吉田初三郎鳥瞰図集
大正の広重が描いた全国名所図絵 よみがえる100年前の日本
著者名:吉田初三郎/〔画〕
出版社:昭文社
出版年:2021年

大正から昭和にかけて国内の交通網が整い、旅行や外国人観光客の誘致が盛んになりました。その時期に、自らを「大正の広重」と称し、極端なデフォルメと鮮やかな彩色による「地図のような絵」を開発した絵師が吉田初三郎です。
この図集には、北海道から鹿児島まで全国の名所が描かれた鳥瞰図(ちょうかんず)が紹介されています。『神奈川県観光図絵』には「戸塚競馬場」や「柏尾川堤ノ桜」の文字も見られます。見開きで1mにもなる作品も収録されており、迫力も満点。100年前の日本をじっくり眺めて楽しめる1冊です。

(本の紹介文は、戸塚図書館広報よこはま戸塚区版令和4年2月号に掲載したものです。)

12月

タイトル:掃除の解剖図鑑 やり方次第でこんなに変わる
著者名:日本ハウスクリーニング協会/著
出版社:エクスナレッジ
出版年:2017年

 今年も残すところあとわずかとなりました。年末といえば、大掃除。来年を清々しい気分で迎えられるよう、プロから掃除の術を学んでみませんか。
 この本では、可愛らしいイラストとともに、汚れが気になる場所ごとの掃除方法がわかりやすく掲載されています。「ササっと」「念入り」二通りの方法が紹介されているので、日常的な掃除にもぜひご活用ください。

(本の紹介文は、泉図書館広報よこはま泉区版令和元年12月号に掲載したものです。)

11月

タイトル:キリンが小説を読んだら サバンナからはじめる現代文学60
著者名:読売新聞文化部「本よみうり堂」/編
出版社:書肆侃侃房
出版年:2021年

読売新聞に連載された書評60冊分を収録。
読みたい本を探すのはもちろん、読んだことのある本の書評を読むのも楽しい。
案内役の自称キリンおじ(書評欄編集者)による読書にまつわるエッセイもおすすめ。

(本の紹介文は、鶴見図書館広報よこはま鶴見区版令和3年12月号に掲載したものです。)

10月

タイトル:地形と歴史で読み解く鉄道と街道の深い関係
著者名:内田宗治/編著 
発行者:実業之日本社
出版年:2021年
東京周辺の鉄道と地形の関係を、凸凹地図を基に解説した本です。鉄道開業から明治後半までの「都⼼と地⽅を結ぶことを重視して、東京から東⻄南北に延びる第1世代の鉄道」、関東⼤震災までにできた「街道沿いに敷設された第2世代の鉄道」、昭和初期から現在に⾄る「地形も街道も無視して都⼼と郊外を結ぶ第3世代の鉄道」、これらを3つに分けて特徴を解説します。デジタル処理により⽴体的に⾒える凸凹地図は、分かりやすく必⾒です。

この本は、緑図書館ホームページ「今月の本棚」で緑図書館が紹介しました。

9月

タイトル:“今”からできる!日常防災
著者名:永田宏和/監修、ボーイスカウト日本連盟/監修
発行者:池田書店
出版年:2019年

地震や豪雨など災害が発生するたびに、自分の日常の備えが十分なのか不安になる人も多いのではないでしょうか。
本書には災害時への備えが幅広く紹介されており、今の備えを見直すのに役立ちます。特に、災害後は1、2週間停電することがある、避難所の物資が足りなくなるなど、災害後の生活で何がおきるのかが詳しく書かれており、自分が避難生活で何に困るのか具体的に考えることができます。
さらに、地域のリスクを知る、遊びの中でサバイバル技術を試すなど、日常生活の中で防災スキルを高める方法も掲載。災害時の被害が最小限に抑えられるよう、すぐに実践したくなる1冊です。

この本は広報よこはま戸塚区版令和3年8月号で戸塚図書館が紹介しました。

8月

タイトル:大人もおどろく「夏休み子ども科学電話相談」 鋭い質問、かわいい疑問、難問奇問に各界の個性あふれる専門家が回答!
著者名:NHKラジオセンター「夏休み子ども科学電話相談」制作班/編著
発行者:SBクリエイティブ
出版年:2017年

この時期、知っていると役に立つ「蚊に刺されやすい人と刺されにくい人の違いは?」、大人は疑問にも思わない「空は、どの高さから空なのですか?」、実はとても難しい「カガミに映ると反対になるのはどうして?」などの50の質問を収録。先生たちが言葉をかみ砕いて子どもにも分かりやすく回答してくれる様子が、対話形式で再現されています。司会者の進行もさすが!実際の放送で、個性豊かな先生たちの回答を聞いてみたくなります。
まだまだ続く夏、大人も子どもも「何でだろう?」と不思議を楽しんでみてはいかがでしょうか。

この本はタウンニュース神奈川区版の2021年8月19日号【Web限定記事】(外部サイト)神奈川図書館が紹介しました。

7月

タイトル:ひんやりと、甘味(おいしい文藝)
著者名:阿川佐和子、阿古真理、浅田次郎ほか/著
発行者:河出書房新社
出版年:2015年

文豪から現代の作家まで、総勢41人が冷たいデザートについて語ったエッセイ集です。
抜粋すると、「まず、水羊羹の命は切口と角であります」(向田邦子)や「氷イチゴと、氷アズキを一時に食べるほどの胃の強さと、単純な味覚と、快活な精神とは、もう再会を期しがたい」(獅子文六)など、思い思いの文章が続きます。読んでいるうちに私も部活帰りにアイスを選んだ記憶がよみがえりました。
「おいしい文藝」のシリーズには他に『まるまる、フルーツ』などがあります。

この本は広報よこはま金沢区版令和3年8月号で金沢図書館が紹介しました。

6月

タイトル:横浜の戦国武士たち
著者名:下山治久/著
発行者:有隣堂
出版年:2012年
 横浜の戦国時代は、太田道灌(おおたどうかん)が小机城を攻めた文明十年(1478年)から始まると言われています。本書では、横浜市域を支配する後北条氏とその一族を中心に、各地域の領主や武士たちの具体像を浮き彫りにしています。

この本は広報よこはまあさひ区版令和2年5月号旭図書館が紹介しました。

5月

タイトル:絵本の記憶、子どもの気持ち
著者名:山口雅子/著
発行者:福音館書店
出版年:2014年

子どもはどんな気持ちで絵本を読むのでしょう?幼いころ好きだった絵本の記憶をたどる学生たちのレポートから、子どもたちを夢中にさせる絵本の「力」を解き明かしていきます。

この本は、広報よこはま南区版平成31年4月号で南図書館が紹介しました。

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電話:045-262-7334

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メールアドレス:ky-libkocho-k@city.yokohama.jp

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