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洗面所に羽のある虫がたくさん出現!!(シロアリ)

最終更新日 2023年4月1日

アリの女王の写真
アリの女王


シロアリの写真
シロアリ


 5月から6月にかけて、洗面所、風呂場の窓際にたくさんの羽を持った虫が群がる光景を目にしたことがありますか?
 最初に疑われるのがシロアリです。でも羽アリの可能性もあります。シロアリの出現とあわてないで、少し待ってください。この時期は、たくさんの羽を持ったアリが出て来る時期でもあります。
ここでは、羽アリとシロアリを中心にお話します。
 アリの世界では、新しい女王を誕生させるため、5月から10月にかけて、いろいろな種類のアリが、結婚飛行を行います。結婚飛行とは、羽の生えた雌アリ(のちの女王)と雄アリが、一斉に巣穴から飛び立ち、空中で交尾を行うことです。結婚飛行の時期は、種類によってほぼ決まっています。
 いっぽう、ゴキブリに近い仲間のシロアリもこの時期、一斉に飛び立ちます。したがって、シロアリと羽のあるアリとがよく間違われます。

それでは、勇気を出して虫を手にとって次の点に気を付けてながめてください。

  • 羽が左右あわせて4枚ありますか?
  • 前の羽(頭に近い側)の大きさと,後ろの羽(お腹に近い側)の大きさを比べてください
  • 頭から出ている触角(長いひも状のもの)がじゅず状ですか?それとも中ほどで折れていますか?
  • 羽が4枚あって,大きさが全く同じ、触角がじゅず状であれば、まずシロアリを疑ってください
  • 羽の大きさが明らかに異なれば、また、触角がじゅず状でなければ、シロアリではありません安心してください

シロアリの羽の写真
シロアリの羽


アリの羽の写真
アリの羽


 我々の身近にいるシロアリとして、ヤマトシロアリイエシロアリがよく知られています。
シロアリの社会は、女王、王、副女王、副王、職(働き)アリ、兵隊アリの階級で成り立っています。木造の建物の中でも水分の多い場所に好んで住み、木材を食べ、長い年月を経て大きな被害をもたらします。

疑わしいと思ったら

 虫の同定は非常に困難です。アリでもシロアリでもないかもしれません。疑わしい時は、近くの福祉保健センターに虫を持って行き、相談してください。シロアリの駆除は、一般の人ではできません。福祉保健センターに相談のうえ、専門の業者に駆除を依頼してください。

(本文の中のヤマトシロアリ,イエシロアリの説明)

 日本では4属7種が知られています。その多くは、野山に住む種類で、木造建築物に被害を与える種類はごく一部にすぎません。代表的な種は、ヤマトシロアリとイエシロアリです。

 有翅虫(はねのある虫)の体長は4.5~7.5mmで、頭部は黒褐色、体は黄色。女王は大きく、約15mm。常に湿った木材の中で生活します。
 被害は木材の湿気が高くなる梅雨時に激しくなります。台所の流し、床下、風呂場、植木棚などに多く住みつきます。ハチのような特別の巣は作らず、シロアリが木材を食べた場所が巣となります。
 有翅虫が群れて飛ぶ光景は、4月から5月にかけて多くみられます。明かりに集まる習性はありません。日本に広く分布します。

 有翅虫の体長は6.5~8.5mmで、頭部は褐色、体は橙黄色。女王は大きく、約35mm。
 ヤマトシロアリと違い、水分を運ぶことができます。水分を手に入れるのに都合のよい河川、池、側溝の近くや給配水管の近くが巣を作るのによい場所となります。土の中や建築物、樹木の根の近くにかたまり状の巣をつくり、長い蟻道(アリの通る道)を通して、木材を加湿しながら食べていくため、時には建物全体に被害が及ぶことがある。
 有翅虫の群れ飛ぶ時期は、多くが6月から7月にかけてです。走光性(明かりに集まる性質)があるため、明かりに多数集まってきます。本州以南、四国、九州に分布します。

このページへのお問合せ

医療局衛生研究所微生物検査研究課医動物担当

電話:045-370-9376

電話:045-370-9376

ファクス:045-370-8462

メールアドレス:ir-eiken@city.yokohama.jp

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