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5月、6月の庭木の手入れにはご注意!(チャドクガ)
最終更新日 2025年2月26日
チャドクガの幼虫
チャドクガの成虫
庭木の手入れの後、取り込んだ洗濯物を着たとき、かゆみ・痛みを感じたことはありませんか?庭木には沢山の害虫がつきます。庭に下りて見渡してください。
庭木のなかに、また洗濯干し場の近くに、ツバキ、サザンカなどがありませんか?ツバキ、サザンカには代表的な害虫としてチャドクガがつきます。チャドクガの幼虫は大きくなるまで集団で生活し、葉を食べます。
集団で葉を食べている毛虫がいたら,それはチャドクガの幼虫と思ってください。成長するにつれ背中に黒いこぶがたくさんできてきます。そこには無数の毒針があります。それが刺さると中から毒液が出てきます。幼虫は大きくなるため、外皮を脱ぎ捨てます。その外皮にも沢山の毒針が着いています。風で飛ぶこともあります。
幼虫の毒針
チャドクガの抜け殻
もしそれが刺さったら
水道水を勢いよく患部に向け流してください。ガムテープで押さえては,はがす操作を何度も繰り返してください。再び水道水を勢いよく患部に向け流してください。この操作を数度繰り返してください。痛みが残り、赤くはれ、湿疹ができたら医師に相談してください。
チャドクガに刺された患部
もし見つけたら
虫のいる枝や葉の下に大きい袋を置き、虫のいる枝、葉を袋の中に切り落します。集団の毛虫はわずかな振動、刺激でパラパラと葉、枝から離れ、糸を引きながら落ちていきますので、慎重に作業してください。袋の外に誤って落ちた毛虫はわりばしでつまみ取り、袋に入れてください。それでも取り残しがあるかも知れません。周辺にクスリを散布してください。
- 参考文献 -
松崎沙和子 武衛和雄.都市害虫百科
東京:朝倉書店 1993;1-236.
(説明文)
成虫の翅長(羽の長さ)は雄12~14mm、雌15~18mm。雌成虫は淡い黄色で、前翅(前羽)の中央に黄褐色の帯状の模様があります。前翅のはしには1個あるいは2個の黒点があります。大きく育った幼虫は体長が25mmほどの大きさです。頭は黄褐色、体は淡黄色。幼虫は群がって生活する性質があります。しかし、大きく育ち、さなぎになる前にはそれぞれが離れ離れになります。1回外皮を脱ぎ捨てた後の幼虫の背中には、大きくなるにつれて沢山の毒を含んだ毛が生えてきます。1年間に2回みかけます。卵で冬をすごします。
幼虫は5月~6月と9月~10月にかけてみられます。幼虫や脱ぎ捨てられた外皮に触ると激しい痛みとともに、皮膚炎を起こします。成虫はさなぎから出てくるとき、腹部末端(おなかの先)に毒毛を付けることがあります。電灯の明かりに飛んで来た成虫があばれて、毒針を落すことがあります。その毒針に触れて皮膚炎を起こすこともあります。幼虫の食べ物はチャ、サザンカ、ツバキなどツバキ科の植物で、沢山の植物を食べるドクガとは大違いです。本州以南(本州、四国、九州)に広くみられます。
- 10%デイプテレクス乳剤を300倍に薄めて散布。
- 15%アセフェート乳剤を200~300倍に薄めて散布。
- 20%エトフェンプロックス乳剤を4,000倍に薄めて散布。
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