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運行の安全
最終更新日 2022年1月14日
市営地下鉄では、列車の安全運行を確保するため、次のような対策を実施しています。
1 安全運行管理
市営地下鉄では、CTC(列車集中制御装置)、PTC(運行管理システム)、ATC(自動列車制御装置)、電力管理システム、設備指令システムなどを採用し、安全運行を確保しています。その各システムからの情報はすべて総合司令所に送られ、駅・列車・保守設備など総合司令所を中核とした一元的輸送管理体制を構築してリアルタイムな対応を可能としています。
CTCとは、総合司令所に全列車の運行情報を収集し、各駅の信号やポイントを集中制御する装置です。
PTCとは、CTCからの列車運行情報とあらかじめ記憶された列車ダイヤをもとに列車の運転、案内表示などを自動制御するシステムです。
ATCとは、線路の状態や先行列車との距離など様々な条件から指示速度(信号)を出し、列車の速度が制限速度以上の時は、自動的にブレーキをかけて列車の速度を安全に制御する装置です。
電力管理システムは、総合司令所から全変電所の送電状態などの監視を行うとともに、停電等異常発生時に迅速に対応できるよう故障処理制御を行うほか、使用電力量管理の自動処理などを行っています。
設備指令システムとは、各駅の電気設備や換気・空調ポンプ設備などの機械設備、信号保安装置及び電話などの通信設備の運転・故障状況を総合司令所で集中監視するシステムです。
2 運転士の安全管理
市営地下鉄の運転士になるには、駅務員、車掌を経験した後、運転士としての適性検査を実施し、約3ケ月間の学科講習と約5ケ月間の技能講習を行い、試験に合格した者が運転士となっております。
運転士の運転業務につきましては、運転士が業務に就く前に点呼を行い、監督者が健康状態などを確認した後、運転業務に就かせております。また、市営地下鉄では、点呼前にアルコールチェックを実施し、酒気帯び運転を未然に防ぐ体制を整えています。
運転業務の作業確認については、監督者が定期的に運転室に添乗して制動操作など基本動作の状況について確認・指導を実施しています。そのほか年10回以上実施している教育訓練などを通じて運転取扱いや異常時の取扱い等について業務知識の向上や安全に対する意識の徹底に努めています。
また、運転士が急病などにより乗務不能になったときは、列車無線により総合司令所に乗務不能の旨を連絡、総合司令所では交代要員の手配をするとともに状況によっては運転を中止する指示を行うことになっております。なお、運転士が気を失うなどハンドルから手を離すと自動的に非常ブレーキが入り、電車は停止するシステムを車両に搭載しています。
3 車両や線路の安全管理
車両の保守については、定期的(車両の使用前・使用後点検、10日毎、90日毎、4年毎、8年毎)に検査を行っています。車両の脱線事故防止対策としては、車両の左右の輪重差を10%以内になるよう適正に管理しています。
線路の保守については、営業時間内の係員の徒歩巡回や列車に添乗しての巡回、営業終了後(終車後)には、線路の状態や材料の検査を行い、必要により道床の突き固めやレール削正などの保守作業を行っています。脱線事故防止対策としては、半径200m以下の曲線や必要な箇所に脱線防止ガードレールを敷設しています。
- 運転当日、運転士は乗務前に点呼を受けます。
- 監督者に心身状態を申告します。
- 達示類、伝達事項、注意事項などを読み上げます。
- 監督者は乗務員の心身状態、朗読事項を確認、必要により注意事項を伝達します。
- 一日の業務内容(乗務行路など)を読み上げ、監督者と確認します。
- 時計の整正をし、点呼終了です。
市営地下鉄では、乗務点呼・起床点呼を受ける前に必ずアルコールチェックを行い酒気を帯びてないことを確認の後、乗務させています。
地下鉄乗務員の点呼には、乗務前点呼の他、就寝点呼、起床点呼、終了点呼などがあります。
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