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令和6年度病院指標

最終更新日 2024年9月29日

病院指標

医療の質指標

年齢階級別退院患者数

年齢階級別退院患者数
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 0 38 37 45 102 214 356 653 625 136

 当院は、脳卒中等の脳血管疾患や脊椎脊髄疾患及び膝関節疾患等に対し超急性期から回復期にわたり高度医療を提供する専門病院です。また、地域包括ケアや新興感染症等の政策的医療にも保有する医療資源の中で可能な限り積極的に取り組んでいます。 主たる対象疾患の多くは、高齢になるほど罹患率が増大する傾向を持つため、入院患者の63.2%を70代以上が占めています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 前方椎体固定等 手術・処置等2なし

138

22.07

19.60 0.72 71.52  
070180xx97xxxx 脊椎変形 手術あり 91 31.43 20.98 1.10 54.84  
160690xx01xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 脊椎、骨盤脱臼観血的手術等 53

47.77

30.34 0.00 80.08  
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 39 33.92 21.38 2.56 75.97  
070343xx97x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 その他の手術あり 手術・処置等2なし 31 20.19 15.41 0.00 73.90  

 整形外科では、脊柱管狭窄で入院される患者さんが最も多くなっています。脊柱には神経の通り道である脊柱管と呼ばれる管があり、長い年月で脊柱が変形し脊柱管が狭くなってきます。
 脊柱管狭窄は、運動療法・内服薬・神経ブロックなどの保存療法で改善の得られない症例では、除圧術や脊椎固定術などの手術が必要となることがあります。
 脊柱側弯症などの脊椎変形は、脊柱管狭窄に次いで入院患者さんが多く、特に若年層が多いため平均年齢が低くなっています(54.84)。脊柱側弯症に対する診断および治療には専門的な知識・技術・経験が必要となります。
 また、放射線被ばくによる健康被害が重大な関心事となっている昨今、側弯検診でも不必要なレントゲン撮像を減らすことが重要です。
 当院では、脊椎、腰、股関節の形体・配列の評価を行うことができるX線撮影装置「sterEOSイメージングシステム」を導入しており、この装置では放射線量を従来のX線撮影の1/10以下、CT撮影の1/20~1/170にまで低下させて全脊柱を撮影することができます。 さらに当院では、側弯症の診療機能を強化するため、専門医による診療を行っています。
 下肢に関係する運動器は骨、関節、神経、筋肉から構成される器官であり、加齢に伴って各組織に退行性変化をもたらし、様々な疾患を発症します。膝や腰の痛みにより、歩行だけではなく日常生活に支障をきたし、内臓疾患や精神疾患を併発する可能性も高まります。 その中でも膝の疾患、特に「変形性膝関節症」の頻度は高く、超高齢化社会を迎えた本邦では、今後更に患者さんの増加が予想され、介護予防、健康寿命の延伸という政策的医療の視点から「膝関節疾患」の治療にあたっています。

脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数

平均  在院日数(自院)

平均  在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 59 11.89 9.83 5.07 77.73  
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 34 9.24 7.99 8.82 75.47  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 59.90 18.68 17.24 67.38  
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 23 24.70 16.94 8.70 73.30  
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 19 37.05 16.89 5.26 74.05  

 脳神経外科では、出血性疾患及び脳梗塞予防のための手術を主な対象としています。 MRI、CT、三次元脳血管撮影装置(3D-DSA)などの医療機器を用いて正確な診断を行い、必要に応じて脳神経内科やリハビリテーション科による神経機能評価を加えて手術適応を決定し、外科的治療に携わっています。
 また当院では従来から、血管の中からカテーテルと呼ばれる細い管を病変に到達させて治療する血管内治療も積極的に取り組んでいます。身体を切り開くことがない負担の少ない治療として未破裂脳動脈瘤、急性期脳梗塞の治療を行っています。
 当院は地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟を有しており、急性期〜亜急性期〜回復期まで治療の段階に応じた適切な医療を⼀貫した環境で提供することが可能となっているため、平均在院⽇数が⻑めになっています。

脳神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均  在院日数(自院) 平均  在院日数(全国) 転院率 平均年齢 患者用パス
010060xx99x40x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし 129 24.11 16.89 5.43 73.98  
010060xx99x20x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし 122 26.22 16.94 8.20 74.98  
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 53 47.51 18.68 15.09 67.62  
010060xx99x00x 脳梗塞 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 37 8.32 5.92 8.11 75.14  
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 27 9.26 6.89 3.70 63.30  

 脳神経内科では、頭痛、めまい・ふらつき、しびれ、半身不随(片麻痺)、意識障害などの、中枢神経(脳、脊髄)、末梢神経、筋肉の病気を診療しています。
 代表疾患である脳卒中には、脳卒中集中治療室を設置し、24時間365日診療できる体制を整え、超急性期血栓溶解療法の治療にも対応しています。
 また、フレイル対策の一環として、めまい・ふらつきの診療を積極的に行っています。電気眼振計、頭位センサー付きビデオ眼振計、回転刺激椅子、エアーカロリック装置、反復経頭蓋時磁気刺激装置(rTMS)等を導入し、めまい平衡障害の科学的分析と治療において実績を上げています。
 そのほか、てんかんや、パーキンソン病等の神経難病の診療を多く行っており、地域包括ケアシステムとしてサブアキュート機能を有しています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  初発 再発 病期分類
基準
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - - - - - -
大腸癌 - - - - - - - -
乳癌 - - - - - - - -
肺癌 - - - - - - - -
肝癌 - - - - - - - -

 当院は、脳血管疾患や脊椎脊髄疾患等に対しての治療を行う専門病院のため、初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数は、全て10人未満でした。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

成人市中肺炎の重症度別患者数等
  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 - - -
重症 - - -
超重症 - - -
不明 - - -

 市中肺炎とは、普段の社会生活を送っている中で罹患した肺炎のことを言います。患者数はすべて10人未満でした。

脳梗塞の患者数等

脳梗塞の患者数等
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 441 35.61 75.25 9.18
その他 49 38.78 71.57 1.22

 令和6年度の脳梗塞(ICD10 I63$)の患者さんは、合計490⼈で退院患者全体の21.9%を占めています。 当院は、脳卒中集中治療室を設置し、24時間365⽇診療できる体制を整え、超急性期⾎栓溶解療法の治療にも対応しています。 よって、地域での脳卒中治療の中核を担う、「一次脳卒中センター(PSC)コア施設」として日本脳卒中学会に認定されています。 
 ICD10 とは 「疾病および関連保健問題の国際統計分類︓International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems」の略であり、異なる国や地域から、異なる時点で集計された死亡や疾病のデータの体系的な記録、分析、解釈および⽐較を⾏うため、世界保健機関(WHO)が作成した分類です。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

整形外科
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用 パス
K1423 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方椎体固定 152 2.70 22.20 2.63 71.76  
K142-21 脊椎側彎症手術 固定術 73 3.58 24.19 0.00 48.58  
K1422 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 後方又は後側方固定 70 5.99 34.71 4.29 75.80  
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(多椎間又は多椎弓の場合を含む。) 椎弓形成 52 2.29 23.65 1.92 71.44  
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 42 1.00 33.26 2.38 75.83  

 整形外科では、脊椎固定術を受ける患者さんが多くを占めています。
 ⼿術治療において、⾦属などを使⽤するインストゥルメンテーションは、術中・術後感染のリスクを最⼩限にすることを目的として、バイオクリーンルーム(空気清浄度クラス100︓約28L中に0.5ミクロン以上の微粒⼦が100個以下)の⼿術を基本としています。また最新鋭の3次元画像の構築可能なX線透視診断装置(Ziehm Vision FD)と、ナビゲーションシステムを組み合わせ、精度の⾼いインストゥルメンテーションを⾏います。
 脊髄疾患と側弯症などの脊柱変形の⼿術では、脊髄誘発電位による術中モニタリングという頭や脊髄に電気刺激をして下肢の神経筋に電気が正常に伝わっているかを確認する⽅法を⽤いて、安全に⼿術を⾏います。
 膝関節疾患では、⼈⼯膝関節置換術(病態に応じて全置換術や単顆⽚側置換術)の⼿術療法を⾏っています。⼈⼯膝関節全置換術は、⾼齢者または重度の変形がある患者さんを対象とし、下肢アライメントの矯正や⼈⼯関節の各コンポートネントの設置に関して、コンピュータ⽀援機器を⽤いて精度の⾼い⼿術を実施しています。

脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 46 1.26 10.78 8.70 76.78  
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 18 0.33 82.17 38.89 68.50  
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭して行うもの)脳内のもの 15 0.87 106.07 46.67 65.53  
K1781 脳血管内手術 1箇所 15 5.27 38.53 13.33 70.73  
K178-4 経皮的脳血栓回収術 13 0.00 93.23 23.08 72.62  

 脳神経外科では、開頭手術(脳動脈瘤の根本にクリップをかける)及び血管内手術(血管の中からカテーテルを入れる)を行っています。
 血管内手術では、脳動脈瘤(脳内の動脈にできたふくらみ)の破裂を防ぐため、コイルと呼ばれるプラチナ製のやわらかい糸状の⾦属を動脈瘤の中につめる「コイルによる脳動脈瘤塞栓術」や、 頚動脈狭窄(頚動脈が動脈硬化により狭くなってしまっている状態)などに対して、ステントと呼ばれる、網目状で拡張することのできる⾦属製の筒をいれて、血管を広げる「ステント留置術」などを⾏っています。
 急性期脳梗塞に対しては、カテーテルを血管に挿⼊して、“ステントリトリーバー”で血栓をからめとったり、吸引カテーテルで血栓を吸い取ったりする「血栓回収療法」などを⾏っています。

脳神経内科
Kコード 名称 患者数 平均術前日数 平均術後日数 転院率 平均年齢 患者用 パス
K178-4 経皮的脳血栓回収術 36 2.78 36.06 16.67 77.94  
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 19 37.42 44.89 26.32 76.32  
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -  
K597-3 植込型心電図記録計移植術 - - - - -  
K386 気管切開術 - - - - -  

 脳神経内科では、脳神経外科等と連携して、各種の血管内治療や外科的手術を⾏っています。
 胃瘻造設術とは、脳卒中後遺症やパーキンソン病などの神経変性疾患で経⼝摂取ができない患者さんに、お腹から栄養剤を与えて全⾝状態を改善させることが目的で、胃の内視鏡を使って胃瘻を造設する⼿術です。当院では、経⼝摂取不能な患者さんには症例をよく検討したうえで、患者さん本⼈、家族の⽅との相談のうえ、胃瘻造設術を⾏っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる - -
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 - -
異なる - -

 令和6年度は、DIC(播種性⾎管内凝固症候群)、敗血症、その他の真菌症および⼿術・処置等の合併症の発⽣数は、全て10件未満でした。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上
の手術を施行した<br>退院患者数(分母)

分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)

リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率

534 509 95.32

手術中や手術後は血の塊(血栓)ができやすくなります。「肺血栓塞栓症」はこの血栓が肺に送られて肺の血管で詰まってしまう病気で、生命に関わることもある危険な術後の合併症のひとつです。そのため、手術前からリスクを評価し、予防対策を実施することは合併症の発生率を下げることにつながります。当院では、95%の割合で予防対策を実施しております。

血液培養2セット実施率

血液培養2セット実施率
血液培養オーダー日数(分母)

血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)

血液培養2セット実施率
301 290 96.35

 血液培養検査は、患者さんの血液中に混入した細菌や真菌を検出するための採血検査で、主に感染症の診断に用いられます。
 2セット採血する理由は、菌の検出率をあげるためと、採血時に皮膚にある菌が混入したものか、血液中にいる菌なのか判別するために行います。
 当院では、591検査の内で580検査が2セットで実施され適切な診断ができるようにしています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)

分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)

広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率

122 110 90.16

抗菌薬使用時に細菌培養の提出がない場合、感染対策チームから医師に培養提出を促すための注意喚起をしています。

転倒・転落発生率

転倒・転落発生率

退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)

退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)

転倒・転落発生率
53203 230 4.32‰

 入院中に患者さんが転倒したり、ベッドから転落した割合で「4.32‰」は入院患者1000人あたり4.32件の転倒・転落が発生したことをを示しています。
 当院の特徴として、脳卒中の患者や整形外科疾患の患者は、麻痺などの運動機能障害があり、転倒しやすい状況です。回復期リハビリ病棟や、地域包括ケア病棟では、急性期病棟より入院期間が長く、リハビリをしながら在宅復帰を目指しているため、思わぬ転倒が発生することもあります。
 当院では、入院時より転倒転落のリスクをアセスメントし早期に対応できるように多職種と連携して取り組んでいます。

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率

退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)

退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)

転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率

- - -

レベル3b以上とは、転倒・転落によるインシデントのうち、バイタルサインの急激な変化や、手術、入院日数の延長、外来患者の入院など濃厚な処置や治療、検査を要した事例を示しています。「-(ハイフン)」は、発生件数が10件未満であることを意味します。これは、早期発見・対応が徹底されていることを示します。3b以上の事例は、多職種で共有し予防対策の強化に活用するよう取り組んでいます。

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率

全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)

分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)

手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率

587 587 98.98%

当院ではほぼ全件に対し、手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与を実施しています。
バンコマイシン、ニューキノロン系抗菌薬といった、ガイドラインに手術開始前2時間以内に投与することが推奨されている抗菌薬は、ガイドラインに従い手術開始前2時間以内に投与開始する場合があります。

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率

退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)

褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)

d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率

51963 33 0.06%

褥瘡は患者さんの生活の質の低下をきたすとともに、感染を引き起こす可能性もあり、治療に時間を要する場合があります。日常生活自立度B,Cランクの褥瘡発生リスクの高い患者が年々増加傾向であると同時に、当院の扱う疾患特性上においても褥瘡発生リスクが高いことを理解し、栄養管理を含めた褥瘡発生防止のケアに努めています。褥瘡対策チームのラウンドで、医師をはじめとした多職種と患者情報を共有し褥瘡予防も含めたケアに取り組んでいます。

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合

65歳以上の退院患者数
(分母)

分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)

65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合

1497 1349 90.11

急性期から回復期までの一貫した医療の提供を円滑に進めるため、早期に低栄養リスクを評価し、O-HAT-Jによる口腔内評価や嚥下機能評価など多職種と連携して適切な食形態の調整を行っています。高齢者患者様が回復期における良好な転帰につながるよう、早期栄養介入に努めています。

身体的拘束の実施率

身体的拘束の実施率

退院患者の在院日数の総和
(分母)

分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)

身体的拘束の実施率
53203 5385 10.12%

身体拘束は患者さんの行動の自由を制限するだけでなく、尊厳も損なうものです。身体的・心理的・社会的にも多くの弊害をもたらすものであり、身体拘束は緊急やむを得ない場合を除き慎むべきものです。院内多職種で身体拘束最小化チームを設置し、定期的なミーティングを行い身体拘束の実施状況を共有しています。週に1回チームでラウンドを行い、身体拘束解除に向けて取り組んでいます。

更新履歴

2024年9月30日 新規掲載

このページへのお問合せ

脳卒中・神経脊椎センター管理部医事課

電話:045-753-2500

電話:045-753-2500

ファクス:045-753-2859

メールアドレス:by-no-iji@city.yokohama.lg.jp

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