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都筑スタイル+(プラス) 自治会町内会 活動のヒント+(プラス)(好事例紹介)
区内の自治会町内会の活動から生まれた工夫やアイデア、活性化のヒントを、実践者の声とともにホームページで紹介します。
最終更新日 2026年7月21日
中川西町内会が目指す、新しい地域のつながり方 ~「町内会って意外と面白い」~
少子高齢化やライフスタイルの変化により、「町内会離れ」が全国各地で課題となっています。そんな中、中川西町内会では、「昭和の町内会」ではなく、今の時代に合った新しい地域コミュニティづくりに挑戦しています。キーワードは、情報発信、つながり、そして愉しさ。地域活動を支える担い手を増やしながら、誰もが関わりやすい町内会を目指す取り組みについて、お話を伺いました。
※本文中のスライド資料・画像の一部は、中川西町内会の了解を得て、公式note「TEAM NAKA24(ちーむ・なかにし)」を基に掲載しています。
1.自治会町内会の基本情報
名称:中川西町内会
加入世帯数:約940世帯
主な発信:note、LINE公式アカウント、ホームページ、回覧板
主な活動:中川西ワイワイまつりなどの出店、運動会、子ども神輿、防災拠点訓練、落ち葉拾い
TEAM NAKA24|note(外部サイト)
※noteは、誰でも気軽に文章や写真で自分の経験・知識・考えを発信できるサービスです。
SNSよりも詳しく深い内容を伝えやすく、個人や企業の情報発信によく使われています。
2.地域
市営地下鉄ブルーライン中川駅の西側を中心とした、中川1~4丁目の全域(サントゥール中川、ウエストエミナンス、港北ガーデンヒルズを除く)
駅周辺のマンション居住者と戸建て住民が混在する地域。
「何をしているか分からない」を変えたい
中川西町内会が改革に取り組み始めた背景には、住民との情報共有の課題がありました。
これまでの町内会活動は、役員同士の口頭での引き継ぎや共有が中心でした。活動自体は行われていても、その内容が住民に十分伝わっていなかったのです。
「町内会費は何に使われているのだろう」 「町内会は本当に必要なのだろうか」
そんな疑問や不信感を持つ人も少なくありませんでした。
そこで立ち上がったのが広報活動活性化プロジェクトです。
活動内容や考え方、イベントの様子を積極的に発信し、「見たい人が見たいときに情報を見られる状態」を目指しました。
町内会の活動をオープンにし、透明性を高めること。それが、新しい町内会づくりの第一歩でした。
今回取材にご協力いただいた中川西町内会役員の皆さま
「広報」ではなく「マーケティング」の考え方
中川西町内会では活性化プロジェクトでの議論を通じて、「町内会を地域の人にどう理解してもらうか」「誰にどのような価値を届けるか」といった視点を重視するようになりました。
そこで目指したのが、「今の時代に合った、関わりやすい町内会」です。その実現に向けて、VISION(存在意義)、MISSION(理想の未来)VALUE(行動指針)を定義し、組織の方向性を一致させ、役員や会員のモチベーションや生産性を高めるために、発信内容や表現方法を見直しました。
また、これまでの回覧板では情報が届きにくかった、40~50代や子育て世代など、町内会との接点が少ない人にも情報を届けることを意識。noteでは活動の背景や思いを伝え、LINE公式アカウントでは地域の話題や生活に役立つ情報を発信しています。
単に情報を届けるのではなく、「誰に、どんな価値を届けたいのか」を考える。中川西町内会では、そんなマーケティングの視点を取り入れながら、住民にとって身近で分かりやすい町内会づくりを進めています。
中川西町内会が定めたVISION・MISSION・VALUE。活動の目的や目指す姿を地域住民と共有している
「やらされる」ではなく、「やってみたい」へ
町内会運営では、担い手不足が大きな課題として語られることがあります。
しかし、中川西町内会では「人手を集める」という発想だけでは、活動は長続きしないと考えています。
大切にしているのは、「何をやってもらうか」ではなく、「その人が何を〝愉しめる”か」という視点です。
例えば、焼き鳥イベントであれば、単に「焼き鳥を焼く人手」を集めるのではありません。焼き鳥が好きな人、イベントが好きな人、人との交流を楽しみたい人など、それぞれが自分らしく参加できる「やる側が愉しむ」場を目指しています。
また、ITが得意な人はデジタル活用を担当し、発信が好きな人は広報に関わるなど、一人ひとりの興味や強みを生かせる環境づくりを進めています。役員の任期が終わった後も、専門部会などを通じて関わり続ける人がいるのも特徴です。
中川西町内会が目指しているのは、人を単なる労働力として集める組織ではありません。一人ひとりが主役となり、自分らしく地域と関わりながら、その過程としての「道中」そのものを愉しめるコミュニティです。
だからこそ、「人材が足りない」のではなく、「人が活躍し、愉しめる場をつくれるか」が何より大切だと考えているのです。
中川西町内会の基本方針。「やる側が愉しむ」「人を主役に」などの考え方を活動の土台としている。
「やる側が楽しむ」をテーマにまとめた活動方針。参加者自身が前向きに関われる仕組みづくりを大切にしている。
地域活動をもっと楽しく イベントのエンタメ化
中川西町内会が大切にしているもう一つの考え方が、「愉しさ」です。
その象徴が、地域イベント「ワイワイまつり」で行われている焼き鳥企画「Mrs. GREAT CHICKEN」 です。
この企画の特徴は、単なる出店運営ではなく、地域の人たちが一緒に〝愉しみ”ながらつながる場になっていることです。
「イベントは運営する人だけが大変」 「役員だけで支えるもの」
そんな従来の考え方ではなく、理事や組長だけでなく、町内会に関わる誰もが参加できる企画として運営されています。
実際には約50人が参加し、役員の知人や地域の仲間も自然と加わりました。1時間以上運営を手伝った人に焼き鳥をプレゼントするなど、参加すること自体が楽しい仕掛けも用意され、「来年も参加したい」「こういう雰囲気なら手伝いたい」という声につながっています。
焼き鳥を販売することが目的ではありません。
大人たちが愉しみながら地域でつながり、人が人を呼び、新しい担い手が生まれていく。そのきっかけづくりこそが、この企画の大きな魅力です。中川西町内会では、このような真面目に愉しむ地域活動を通じて、誰もが関わりやすいコミュニティづくりを進めています。
地域イベント「Mrs. GREAT CHICKEN」の様子。役員だけでなく地域住民も加わり、みんなで焼き鳥を焼きながら交流を深めている。
イベントを支えた参加者の皆さん。「真面目に楽しむ」を合言葉に、多くの人が地域活動に関わっている。
焼き鳥企画「Mrs. GREAT CHICKEN」の運営方針。参加者も運営者も楽しめるイベントを目指して工夫を重ねている。
LINEが生んだ新しい地域のつながり
情報発信の中心となっているのが、LINE公式アカウントです。(登録者数:616人 令和8年6月末現在)
イベントや防災情報だけでなく、地域で起きた出来事や暮らしに役立つ情報も発信しており、町内会の枠を超えた地域情報の発信拠点になりつつあります。
特徴的なのは、情報が運営側から一方的に発信されるだけではないことです。実際に、「迷子のインコを保護しているので情報を流してほしい」「地域の活動を紹介してほしい」といった連絡が住民から管理者に寄せられ、それを地域全体へ共有する仕組みが生まれています。
こうしたやり取りを通じて、情報を受け取るだけだった人が、自ら地域の情報を発信する側として関わるようになっています。住民同士が情報を持ち寄り、地域のために発信する動きが広がり始めているのです。
また、「自分たちの活動も紹介したい」「地域に役立つ情報を届けたい」といった相談も寄せられるようになりました。町内会では、子ども会をはじめ地域で活動する人たちの情報発信も積極的にサポートしています。
まだ大きな成果とは言えないものの、こうした情報発信をきっかけに新たに町内会へ加入した人も少しずつ現れています。
LINE公式アカウントは単なる情報発信ツールではなく、人と人、人と地域活動をつなぐ接点として、新しい地域コミュニケーションの役割を担い始めています。
防犯情報をきっかけに登録を促すLINE公式アカウント。地域情報やイベント情報など、人と地域をつなぐ情報発信の場として活用されている。
住民から地域情報の提供を受けての発信
「チームNAKA24(ちーむ・なかにし)」という考え方
最近のイベントでは、集合写真を撮る機会が増えているそうです。背景にあるのは、「人が見える関係をつくりたい」という思いです。中川西町内会では「チームNAKA24(ちーむ・なかにし)」という言葉を掲げ、地域で関わる人たちの一体感を大切にしています。イベントの記念撮影では、最近では「なかにしー!」の掛け声で撮影することも徐々に定着してきました。小さな取り組みではありますが、参加した人の記憶に残り、「チームNAKA24(ちーむ・なかにし)」の輪を感じられる象徴的な場面になっています。
「なかにしー!」の合言葉で
地域行事に参加した人も、情報発信を手伝った人も、イベントを楽しんだ人も、みんな地域を支える仲間。
そんな意識が少しずつ広がり始めています。
イベントや活動の最後は「なかにしー!」の掛け声で記念撮影。人が見える関係づくりを大切にしている。
「チームNAKA24」は、地域で関わる人たちをゆるやかにつなぐためのコミュニティブランド。
未来の町内会に必要なこと
中川西町内会が目指しているのは、単なるイベント団体ではありません。
防災や防犯など、地域で安心して暮らしていくための基盤づくりも重要な役割だと考えています。
ただ、その役割を果たすためには、人と人とのつながりが欠かせません。
だからこそ、まずは地域活動を知ってもらうこと。 参加してみようと思えるきっかけをつくること。 そして、「何だか面白そう」と感じてもらうこと。
その積み重ねが、未来の担い手づくりにつながっていきます。
情報発信、マーケティングの視点、地域のブランディング、そして人を巻き込む工夫。
中川西町内会の挑戦は、これからの自治会・町内会運営を考える上で、多くの地域のヒントになりそうです。
このページへのお問合せ
都筑区総務部地域振興課
電話:045-948-2231
電話:045-948-2231
ファクス:045-948-2239
メールアドレス:tz-chishin@city.yokohama.lg.jp
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