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令和4年度第1回 梅田川水辺の楽校協議会

最終更新日 2023年3月28日

令和5年2月28日(火曜日)開催

緑区内で活動する団体と緑区長が、活動を通じて得られた地域の課題などについて意見交換する緑区「ふれ愛トーク」。
令和5年2月28日に、梅田川水辺の楽校協議会の運営委員会の皆さんにお話を伺いました。

「梅田川水辺の楽校協議会」の概要

 平成9年度に創設され、梅田川周辺の自治会・小学校・中学校・各学校PTA・NPO団体・行政により構成されています。人間と環境への理解を深め、豊かな人間性を育むための『水辺の楽校プロジェクト』(国土交通省)に、県内で最初に登録されました。豊かな自然を守りつつ、地域の生態系の大切さを子ども達に伝える取組を続けています。協議会内に、活動内容等を検討するために『運営委員会』を設けています。

意見交換

※文意を損なわない範囲で、重複部分や言い回しなどを整理しています。()内は、参加者の所属団体名です。

  • 和泉顧問
     この協議会は、県内最初の『水辺の楽校プロジェクト』として発足しました。近隣の2つの小学校の校長が会長・副会長を務め、学校・自治会・NPO団体・行政が一緒になって活動しています。梅田川流域は、河川改修で水生生物の質を高めようとしている場所です。これまで、水辺での遊びを楽しむ会や、生き物を子供たちと調べる『水辺の生き物調査』などを行ってきました。魚の名前は難しいので、生き物調査では行政に協力してもらい、正確な名前を伝えるようにしています。最近の活動としては、冬に梅田川遊水池でかいぼりを行い、外来種駆除を行うとともに、子ども達との生き物観察会を行っています。
  • 吉武さん(新治里山「わ」を広げる会)
     新治は、以前から自然の多さで注目されていた地域です。発足当初から、自治会や梅田川流域の様々な団体が参加していることは、画期的なことだったと思います。ただ、大きな組織だと行動しづらい面もあるため、去年から実働部隊としての運営委員会も組織しています。
  • 川島会長(新治小学校校長)
     梅田川の自然の中で、『かいぼり』『生き物調査』を行政・地域・小学校で協力して行いました。これらの活動を通して、子どもたちは『外来種』や、『自分が飼ったものは放さない』ことについても、わくわくする体験として学ぶことができました。『生き物調査』では、環境科学研究所の協力のもと種類ごとに仕分け、和泉顧問に解説もしてもらいました。新治小学校には『梅田川水族館』という水槽があり、昨年7月に生き物調査で採った生き物を飼っています。小学3年生が、どうすれば川の生き物が住みやすいかを考えながら育てています。また、授業参観では、子どもたちが保護者に『生き物クイズ』を作って発表しました。これが主体的な学びだと感じました。
  • 和田さん(一本橋メダカひろば水辺愛護会)
     近隣の子どもは自然についてよく学んでいますが、実は大人(親世代)方が問題で、川の生き物を勝手に採ってしまう人もいます。子どもたちに自然や生き物について学んでもらうことで、子から親に伝わればという思いもあります。
  • 和泉顧問
     以前は、毎年夏に水に親しむ遊びのイベントを行っていましたが、参加人数が徐々に増え、ついには300人もの人たちが川に入るなど、川の許容量を超えてしまいました。自然にも悪影響があるので、協議会で話し合って遊びのイベントは止め、『生き物調査』を中心とした活動に変更しています。
  • 加野さん(梅田川を楽しむ会)
     『生き物』についてですが、梅田川流域には、市民の森など、舗装のない水がしみこむ森があることもあり、豊富な生き物が生息しています。ぜひ、山と川の間をつなぐ自然にも注目してほしいです。
  • 丸山さん(三保ねんじゅ坂プレイパーク)
     三保ねんじゅ坂プレイパークには、近くに子どもが遊べる川があります。小さい子も入れる浅さと流れのため、子どもも入って遊んでいます。川の生き物を見つけて採ってくることもありますが、自然の中でどのような役割があるのか教えると、子どもは元の場所に返しに行ってくれます。スタッフで知識を共有し、自然を大切にしながら活動しています。
  • 遠田さん(ボーイスカウト横浜第125団)
     ボーイスカウトとしても、活動させていただけることへの感謝も込めて、毎年、梅田川の清掃を行っています。よく、これほど長く協議会活動を続けてすごいと言われるのですが、それはこの協議会が、梅田川を愛する様々な団体が顔を合わせ、情報交換・問題共有ができる無理のない集まりだからではないかと思います。所属団体は、この協議会の有無に関わらず活動をしています。でも、ここでの繋がりであることで、みんなで活動ができるのだと思われます。
  • 和泉顧問
     長く続けると、活動も変化していきます。観察会を三保小学校で行った際、自治会の人がたくさん参加して子どもの見守りで協力してくれました。見守りで参加した大人も、勉強になったといって帰ってくれました。
  • 安冨副会長(三保小学校校長)
     「三保小の子が参加するなら」と、小学校での観察会に、自治会の皆さんも協力してくれました。地元の人と関わりを通じて、子どもたちが、こんなことをしている大人がいると知り、いつか自分たちも地域の一員として活動ができればと感じることは、子どもの成長に役立つと思います。学校だけではできないことをさせていただいていると感謝しています。また、学校には、子どもたちが調べたことを、授業参観などで保護者に発信する機会もあるので、子どもから大人に伝え、大人の気持ちを動かせることは、たくさんあると思います。
  • 川島会長(新治小学校校長)
     地域の大人が見守ってくれているので、子どもたちからは「大人がいっぱいいてくれて安心」という感想が出ています。地域全体で育まれた子どもが大人になり、自分たちも同じように地域に返していきたいという気持ちに自然となっているようです。
  • 吉武さん
     以前、新治小学校出身の大学生が新治に来てくれて、自然を守ることをやっていきたいと話してくれました。子どもの時に参加した活動のことをよく覚えてくれていました。
  • 岡田区長
     貴重なお話をありがとうございます。皆さんが守ってくださったからこそ、今の自然が残っているのだと感じました。区としてどのように自然を守っていくかは難しい問題ですが、開発と自然保護のバランスを保ちつつ、梅田川の良さを生かしていくことが重要です。緑区も、一緒になって取り組んでいきたいです。私も『生き物観察会』に3回参加しましたが、このような活動は小学校で学んだ子どもが大人になって戻ってくるきっかけになると思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

このページへのお問合せ

緑区総務部区政推進課

電話:045-930-2220

電話:045-930-2220

ファクス:045-930-2225

メールアドレス:md-kusei@city.yokohama.jp

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