麻(ま)しん・風(ふう)しんについて
最終更新日 2021年3月3日
麻しん(はしか)
麻しんとは
麻しんウイルスでうつる病気です。免疫を持っていない人がウイルスにうつると、ほとんど全員が麻しんの病気になります。他の病気になって、亡くなることもあります。
日本には麻しんウイルスが無くても、海外から麻しんウイルスが入ってくることがあります。
麻しんは昔の病気ではありません!麻しんの病気にならないために、予防接種を受けましょう!
麻しんの症状
- 38度より高い熱がある
- せきや鼻水が出たり、目が赤くなる
- 体に赤い発しん(ブツブツ)が出る
※1~3全部あると、麻しんの病気かもしれません。詳しくは病院で聞いてください。
※海外に行ったことがある人は、特に注意してください。
麻しんにうつるとき
麻しんは、せきやくしゃみなど、麻しんウイルスを含んだ空気を吸ったりしてうつります。
麻しんは、人にうつす力が強い病気です。麻しんにうつった人(1人)が、麻しんにうつっていない周りの人、12~14人にうつすことがあります(インフルエンザは、うつった人(1人)が、うつっていない周りの人、1~2人にうつすことがあります)。
麻しんの症状が出る前や、症状が出たあとも、周りの人にうつすことがあります。
麻しんといっしょに別の病気になると
麻しんといっしょに別の病気になると、死ぬこともあります。麻しんが元になって、別の病気になる人は、30%くらいいます。このうち、肺や脳の病気で死ぬ人が多いです。
麻しんが元になる病気には、肺炎、脳炎、亜急性硬化性全脳炎(SSPR)、中耳炎、クループ症候群、心筋炎などがあります。
麻しんにうつった人の近くにいたとき
麻しんにうつった人と最後に会った日から2週間(長くて3週間)は、毎日体温をはかって、体の状態を確認しましょう。熱や発しんなどがあって、麻しんかもしれないと思ったら、病院へ行ってください。行く前に、病院へ電話してください。
麻しんにうつらないために
- 大学に入学するときや、海外旅行をするときに、麻しんの予防接種を受けたか、麻しんの抗体(抵抗力)があるか、聞くことがあります。特に、海外の大学に入学するときは、予防接種を2回したか確認します。
- 麻しんの抗体があるか、血液検査(抗体価検査)で調べることができます。検査のお金は、自分で全部払います。
- 医療や福祉、教育、保育などの仕事で、子どもといっしょにいることが多い人は、予防接種を受けてください。就職するとき、予防接種を受けたか、会社が確認することもあります。
風しん
風しんとは
風しんウイルスでうつる病気です。ウイルスにうつってから、だいたい14~21日(16~18日が多い)後に、症状が出ます。別の病気になって、入院が必要になることもあります。
先天性風しん症候群
おなかに赤ちゃんがいる人が、赤ちゃんができて初めのころに風しんウイルスにうつると、おなかの赤ちゃんもウイルスにうつります。ウイルスにうつると、生まれた赤ちゃんに障害が出ます。障害は、先天性風しん症候群(congenital rubella syndrome︓CRS)といいます。⽩内障、⼼疾患、難聴などの病気になります。
麻しん・風しんの予防
定期予防接種
麻しん・風しん混合(MR)ワクチンの予防接種(病気にならないための注射)を2回してください。次の場合は、0円で予防接種ができます。
(1回目)生まれて12か月~24か月になる前までの間
(2回目)小学校に入学する1年前の4月1日~入学する年の3月31日までの間
任意予防接種
19歳以上の人で、自分か、いっしょに住んでいる家族が妊娠している(おなかに赤ちゃんがいる)か、妊娠したいと思っているときは、風しんの予防接種や抗体検査の対象になる人もいます。詳しくは、区役所へ聞いてください。
質問したいこと | 連絡する所 |
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麻しん・風しんについて | 医療局健康安全課(※日本語) |