更新・耐震化の取り組み
最終更新日 2023年2月20日
取り組み
横浜市水道局では、古くなった水道管(老朽管)を地震に強い水道管(耐震管)に取り替える工事を行っています。老朽管は道路を通る車の振動や大きな地震の力に耐えられず漏水する恐れがありますが、耐震管に取り替えることでそれらを防ぐことができます。
進め方
市内にある約9,300kmの送配水管を年間約110kmのペースで更新・耐震化しています。全ての管路の耐震化には時間を要するため、次の3つのポイントに沿って、効果的かつ効率的に更新を進めています。
ポイント1:更新は優先順位を付けて!
管路の更新は、管の布設年度、材質、埋設状況などを総合的に勘案し、優先順位を付けて行っています。例えば、腐食性の高い土壌に埋設されている管路は、腐食による老朽化の進行が早いことから優先的に更新しています。
ポイント2:大口径管路と震度7・液状化地域の小口径管路は耐震化をペースアップ!
浄水場から配水池までの管路や、配水池から多くの水を送り出す重要な管路である大口径管路(口径400mm以上)は、大きな地震で被害を受けると大きな影響を及ぼす可能性があるため、耐震化をペースアップします。また、小口径管路(口径400mm未満)であっても、震度7や液状化が推定される地域※1に布設されている管路は、地震による被害を受ける可能性が高いため、耐震化をペースアップします。これらの管路は、令和41年度末までに耐震管率を100%にします。
※1横浜市総務局「横浜市地震被害想定調査(平成24年10月)」「横浜市防災計画(令和3年5月)」
ポイント3:市・区庁舎や駅などの重要拠点施設への管路も計画的に!
災害時に重要な役割を担う重要拠点施設(人が集まる地域防災拠点、復旧の拠点となる市・区庁舎や土木事務所、一般病床数100床以上の病院など)への管路を計画的に更新しています。
更新・耐震化の状況
水道局では令和2年度から5年度の4か年を計画期間とした中期経営計画を策定し、これに基づき毎年度の予算や運営方針を策定し事業を進めています。このうち、老朽管更新・耐震化に関連する進捗状況は次のとおりです。
令和3年度末実績 | |
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全口径 | 30% |
大口径 | 51% |