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砂ろ過のしくみ
最終更新日 2024年1月17日
ろ過池の構造
ろ過池の構造は、細かい浮遊物を取り除くためのろ過を行う「ろ過砂層」があり、その下に砂利を敷き詰めた「支持層」があります。砂利の支持層は、上部にあるろ過砂が流れ出ないよう押さえる役目をしています。その下にろ過した水を集める「集水装置」があります。
このように、沈でん池で取り除けなかった濁り成分の細かいかたまり(フロック)はろ過池を上から下に通る間に除去されます。
ろ過池の断面図
ろ過の仕組み
ろ過砂の砂粒同士のすき間と比べて、ろ過池に流入するフロックのほとんどが25分の1~10分の1程度の大きさで、ろ過砂のすき間を通りぬけてしまう大きさです。
つまり、急速ろ過は単に大きな粒子を狭いすき間でこしとるだけではなく、砂粒子への吸着によって、小さなフロックを除去しています。
このため、流入した濁り成分がかたまりになっていない(フロック化されていない)場合はほとんどがろ過池から流れ出てしまうので、急速ろ過ではろ過前の沈でん池で凝集剤を注入することにより、濁り成分をフロック化させることが重要になります。
凝集沈でんのしくみ
砂への吸着の様子
- 実際の砂の大きさ 粒径約500マイクロメートル
- フロックの大きさ 数マイクロメートルから数十マイクロメートル
※マイクロメートル 1ミリメートルの1,000分の1
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