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下水の高度処理 りん除去
最終更新日 2018年12月28日
りん除去は物理化学的除去(薬品処理、ろ過)と生物学的除去に大きく分けられます。横浜市では生物学的りん除去を採用し、補助として薬品添加装置を設置しています。ここでは、生物学的りん除去について説明します。
生物学的りん除去は、活性汚泥中のりん蓄積細菌(PAO)と呼ばれる、菌体内にりんを多量に蓄積する細菌群の性質を利用して行われます。この性質は一般にりん過剰摂取反応と呼ばれ、この反応は①嫌気槽におけるりん放出反応と、②好気槽におけるりん摂取反応の2段階に分けられます。
PAOは嫌気槽で体内に蓄積したりんを放出し、その放出エネルギーを用いて有機物(主に有機酸)を体内に貯蔵します。その後、好気槽で貯蔵した有機物からエネルギーを取り出します。また余ったエネルギーを用いて嫌気槽で放出したより多くのりんを体内に取り込みます。この結果、りんが除去されます。
このようなPAOの性質は、嫌気ー好気の繰り返される条件下において、他の細菌との生存競争の中でより多くの有機物を摂取するために獲得したものと考えられます。
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