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下水の高度処理 りん除去のイラストによる解説
最終更新日 2023年10月4日
①
高度処理施設のりん除去では、りん蓄積細菌(PAO)と呼ばれる細菌が活躍します。
②
PAOは、好気槽で普通の細菌と同様に酸素を使って有機物からエネルギーを取り出します。
③
普通の細菌は嫌気槽のように酸素がない場所では、有機物からエネルギーを取り出すことができません。
④
PAOは、普通の細菌と違って、好気槽で体内にポリりん酸というりんをたくさんつないだ物質を貯めて持っています。
⑤
PAOは、嫌気槽の中でこのポリりん酸を少しずつ分解してりんを放出し、かわりに有機物を体内にためることができます。
このようにPAOは流入してきた有機物を普通の細菌より先に自分のものにできます。
⑥
PAOは嫌気槽で体内に貯め込んだ有機物から、好気槽や無酸素槽で酸素や硝酸を使ってエネルギーを取り出します。
すでにPAOによって有機物が先取りされているため、普通の細菌は有機物を多く取ることができません。
⑦
このようにしてPAOは他の細菌より多くの有機物からエネルギーを取り出すことができます。またそのエネルギーの一部を用いて、嫌気槽で放出したりんを好気槽で再び体内取り込みます。
このとき嫌気槽で放出した分より多くのりんを取り込みます。この結果、下水中のりんが除去されます。
⑧
このようにPAOの性質をうまく利用して高度処理施設ではりんを除去しています。
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