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Q

活性汚泥の微生物はどんなもの?

下水処理に使われる活性汚泥の微生物とはどんな種類のものが生息しているのでしょうか?

最終更新日 2023年10月4日

A

細菌、原生動物、後生動物及び菌類などの微生物が集まって生息しています。

活性汚泥の微生物の中で、汚水浄化に最も貢献しているのは細菌です。
細菌は、お互いが寄り集まってくっつくような物質を細胞の外に出して、活性汚泥のフロック(細菌が凝集したもの)を作ります。フロックを作る細菌には、ズーグレア(Zoogloea)属、バチルス(Bucillus)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、フラボバクテリウム(Flavobacterium)属など多くの種類がいます。

原生動物は、活性汚泥中で100倍程度の顕微鏡で形がわかる微生物です。
細菌に比べると汚水処理では脇役といえ,フロックを食べてその量を減らして沈みやすくしたり,浮遊している細菌を食べて処理水をきれいにしています。繊毛虫類のツリガネムシ(Vorticella)、エピスチリス(Epistylis)、アスピディスカ(Aspidisca)、リトノタス(Litonotus)、肉質虫類のアルセラ(Arcella)、アメーバ(Amoeba)、鞭毛虫類のエントシフォン(Entosiphon)、ペラネマ(Peranema)などが多く出現します。

多細胞生物の後生動物も,100倍程度で形がわかります。ワムシ類、イタチムシ、アブラミミズ類、クマムシ、線虫類などがいます。

菌類が活性汚泥に出現することはまれです。ズーファーガスというカビはワムシを捕まえて食べます。

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環境創造局下水道施設部下水道水質課

電話:045-621-4343

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ファクス:045-621-4256

メールアドレス:ks-suishitsu@city.yokohama.jp

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