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ゲームとのつきあい方 

最終更新日 2022年2月1日

家庭での話し合いやルール作りをするうえで参考になるQAを掲載しています。

Q 家庭でのルール作りをするうえでポイントとなることは。

A まずは、子どもが、どんなゲームを、誰と、どんな様子でプレイしているのか、どんなところが面白いのか、どんな風に遊びたいのか、聞いてみましょう。そのうえで、家族がそれぞれ、生活の中で大事にしたいこと、それを実現するにはどんなルールが必要か、話し合ってみましょう。
例えば、ゲームの前に終わらせておくこと、ゲームの終了時間(睡眠時間の確保)、ゲーム以外に優先する活動、ゲームをする場所・時間、一緒にプレイする友達などについてルールを作ることが考えられます。また、課金やオンライン上の他のユーザーとのトラブルを防ぎ、安全にプレイするためにも、ペアレンタルコントロール機能やフィルタリング機能を活用することも大切です。

Q ペアレンタルコントロール、フィルタリングとはどのようなものですか。設定した方がいいのでしょうか。

A 本市が実施した調査では、フィルタリングの設定をしている家庭の児童生徒では、していない家庭に比べ、ゲーム依存傾向の割合が低いという結果がみられました。
 ペアレンタルコントロール、フィルタリングとは、使用時間や課金の可否、閲覧できるサイトの制限などを、あらかじめ設定することです。ペアレンタルコントロール用のアプリケーションには、ゲーム機向け、スマートフォン向け、パソコン向けなど、使用する機器に合わせたアプリケーションがあり、それぞれの機器で設定できます。ゲーム機やスマートフォンの公式サイトなどを確認し、年齢に応じた設定をすることをお勧めします。

Q ゲームに依存しているというのはどんな状態ですか。


A 例えば、健康を維持するための食事や休養・睡眠、適度な運動、学業や交友といった日常の活動よりもゲームが優先され、心身の健康や社会生活に問題が生じている状態です。WHOの国際疾病分類では、「ゲームする時間をコントロールできない、他の生活上の関心事や日常の活動よりゲームを優先するといった症状が1年以上続く(症状が重い場合は1年以内でも該当)」とされています。
本市で小学4年生から中学3年生を対象に実施した調査によると、ゲーム依存傾向(※)のある児童生徒は男子で13.1%から23.3%、女子で5.9%から11.6%であり、小学校4年生と5年生の男子で割合が大きい傾向がみられ、低年齢化が進んでいる可能性も指摘されました。
※ゲーム依存尺度(IGDS-J )を用いて、以下の質問項目に対し、「ある」「はい」が5つ以上の場合に、「ゲーム依存の疑いがある」としました。

表1
ゲーム依存傾向の評価に用いた本調査の質問項目
この一年の間に、ゲームをしている時のことばかり考えていた時期がありましたか
この一年の間に、もっとプレイをやりたくて、不満を感じたことがありますか
この一年の間に、ゲームをやれないときに、みじめな気持ちになったことがありますか
この一年の間に、プレイを減らすように他の人から繰り返し言われていたのに、ゲームの時間を減らすことができませんでしたか
この一年の間に、いやなことについて考えなくて良いように、ゲームをしましたか
この一年の間に、あなたがゲームをすることでどうなるか他人と口論したことがありますか
この一年の間に、ゲームをしていた時間を他の人に隠したことがありますか
この一年の間に、やりたいことがゲームだけになったせいで、趣味など他の活動へ興味がなくなった、やりたくなくなった、ことがありましたか
この一年の間に、ゲームが原因で、家族やお友だちと大きな喧嘩したことはありますか

Q ゲームを長時間するとゲーム依存になりますか。

A 本市で実施した調査や国の調査において、ゲーム依存の疑いがある児童生徒は、そうでない児童生徒に比べ、平日および休日のゲーム時間が長い傾向がみられました。しかし、ゲームの長時間利用がゲーム依存の原因となるかどうかの、因果関係はわかっていません。
また、ゲーム依存によって健康的な生活時間が削られている場合もありますが、心身の不調などにより、健康的な生活時間を送るエネルギーがなくなり、「ゲームしかできない」状態になっている場合もあるため、注意が必要であることが指摘されています。
ゲーム時間を一律に制限するのではなく、家族で話し合って、お互いに納得できるルールを作ることが大切です。

Q スマートフォンを持たせるとゲーム依存やネット依存になるのではと心配です。


A スマートフォンの所持はゲーム依存傾向とは関連が見られませんでした。スマートフォンの所持自体を問題視するより、使用方法や内容に着目し、家族で話し合って、お互いに納得できるルールを作ることが大切です。

Q ゲーム依存を予防するために気を付けるポイントはありますか。

A 「家ではホッとできる」「親にはいろいろ相談できる」「何でも話せる現実の友達がいる」に対して肯定的に答えた児童生徒では、相対的にゲーム依存が疑われる割合が低いという結果がでました。
日頃から周りの人に相談できる関係づくり、家が安心できる場であること、自己肯定感を持てることが大切です。
また、本市が実施した調査では、フィルタリングの設定をしている家庭の児童生徒では、していない家庭に比べ、ゲーム依存傾向の割合が低いという結果がみられました。ペアレンタルコントロール・フィルタリングの設定や家庭でのルールを作ることが必要です。
さらに、ゲーム依存傾向の予防や回復には、ゲーム以外の他の活動を増やすことが大切です。家族や友達と一緒に楽しめる活動などもいいかもしれません。

Q ゲーム依存になりやすい習慣、なりにくい習慣はありますか。


A 小学生、中学生ともに、生活習慣(特に睡眠習慣と運動習慣)とゲームへの依存傾向には深い関連が見られました。一週間の運動日数が多い、習い事、塾、部活動に参加している、早寝・早起き・十分な睡眠をとっている児童生徒は、相対的にゲーム依存傾向の割合が低いという傾向がありました。
 ゲーム依存傾向の予防や回復には、ゲーム以外の他の活動を増やすことが大切です。逆に、例えば、部活動の退部や引退といった、運動習慣が減る変化は、ゲーム依存へのリスクとなる可能性が指摘されています。
ただし、心身の不調などにより、健康的な生活時間を送るエネルギーがなくなり、「ゲームしかできない」状態になっている場合もあるため、注意が必要です。

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教育委員会事務局人権健康教育部健康教育・食育課

電話:045-671-3275

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ファクス:045-681-1456

メールアドレス:ky-kenkokyoiku@city.yokohama.jp

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