このページへのお問合せ
健康福祉局障害福祉保健部こころの健康相談センター ※相談窓口は【こころの健康に関するご相談】(内部リンク)へ。
電話:045-671-4455(代表)※この番号は相談専用ではありません。
電話:045-671-4455(代表)※この番号は相談専用ではありません。
ファクス:045-662-3525
メールアドレス:kf-kokoro@city.yokohama.jp
最終更新日 2023年8月18日
依存症とは、『社会生活に支障をきたしているのに、特定のもの/行為をやめたくてもやめられない状態』を言います。代表的な依存症には、アルコール、薬物(違法薬物、処方薬・市販薬)、ギャンブル等があります。
依存症と聞くと、多くの人はお酒を24時間飲み続けていたり、薬の使用が止まらなくなったりする様子を想像するかもしれません。しかし、実際にはもっと軽症の段階から治療を行うことが可能です。
依存症かもしれないと考えるエピソードには、以下のようなものがあります
アルコール、薬物、ギャンブル等はセルフチェックで簡単に確認することができます。気になる人はぜひセルフチェックをやって調べてみたり、相談窓口で相談してみましょう。
⇒ 依存症セルフチェック
依存症というと意志が弱いことが原因と考えてしまうかもしれませんが、それは大きな間違いです。依存症になりやすい性格や傾向はありませんが、中には真面目で完璧主義な人や周囲に相談するのがあまり好きでない人がなりやすいというデータもあります。
また、依存症の背景にはうつ病や発達障害など別の要因が隠れていることが大変多く、こういった元々抱えていた困りごとを解消するためにお酒を飲んだり、薬を摂取したりするうちに習慣化してしまうことがあると言われています。
依存症は専門家の間で「脳の病気」とも言われています。それは、まずお酒や薬物、ギャンブル等を続けることによって脳の中のドーパミンに関係する神経回路がその行動のメリットを強く記憶します。そうなると、何か困ったことがあるたびにお酒を飲んだり、薬物を使用したり、ギャンブル等をするよう脳が指令を出すことで、気付いたら習慣化してしまい、依存症になると言われています。
こうなってしまうと、脳の指令は意志の力で簡単にコントロールできるものではなく、その人にあった支援を受けることによって改善を目指すことが大切です。
依存症は回復できます!一度依存症になってしまうと回復することはできないというのは多くの人が抱く、依存症に対する誤解です。また、依存症には再発がつきものと考える人も多いのですが、依存症の再発率は40~60%と言われており、これはぜんそくや高血圧といったありふれた病気の再発率(50~70%)と同程度であり、決して極端に高いわけではありません。
一方で、回復には時間がかかる場合が多いと言われ、長期間、ゆっくりと歩んでいく必要があります。
依存症の予防は年代や生活している環境によって細かな違いはありますが、共通しているのは
1.正しい知識を持つこと
2.孤立を避けること
の2点です。中でも、孤立は依存症と大きな関わりがあると言われていて、依存症の発症につながるだけでなく、依存症を悪化させてしまいます。そのため、全ての人が孤立することなく、困りごとを相談できる環境が用意されていることが大切です。
依存症の治療は、大きく以下の3つに分けられます。
回復のためには、まずは相談しましょう。依存症は脳の指令が影響しているため、自分自身や家族だけでの回復は難しい病気です。専門的な知識を持った支援者と一緒に、どこから取り組むのがいいか考えていきましょう。
依存症からの回復を応援してくれる施設は、実はたくさんあります。
それぞれの施設は、独自の特徴があり、依存症に悩む人自身が、自分に合った機関を利用していくことが可能です。横浜市を含む、神奈川県内の依存症の相談機関は、かながわ依存症ポータルサイトにまとめられていますので、是非ともご覧ください。
⇒ かながわ依存症ポータルサイト(外部サイト)
⇒ 横浜市こころの健康相談センター 依存症相談
そんなことはありません!もちろんお酒の飲みすぎによって身体がボロボロになってしまった場合など、メンテナンスのために病院を受診したほうが良いケースも少なくありませんが、中には、病院以外の自助グループなどの支援団体を利用したり、生活習慣を見直したり、新しい趣味を見つけるなどして回復する人など、回復の道は多様です。
ただし、依存症は自身でのコントロールが難しくなっている状態です。また、予防の話でも少し触れたように、孤立してしまい、独りで悶々としている状態は、依存症を悪化させてしまう最大のリスク要因です。周囲の信頼できそうな人や、相談機関など、まずはどこかで話をしてみることは大切です。
依存症が他の病気と異なる大きな特徴として、家族など周囲の人の生活や心・からだの健康に影響を与えてしまうことが挙げられます。まずは、依存症についての正しい知識を得て、対応方法を学ぶことをお勧めします。詳しくは、「ご家族の皆様へ」のページで解説していますので、一度ご覧ください。
⇒ 家族の皆様へ
ご家族以外の全ての人にお願いしたい大切なことがあります。依存症は社会の偏見がとても強いため、依存症に悩む本人やご家族は、多くの場合、周囲の人に依存症のことを隠しています。調査によっては、4人にひとりの人が、近親者に何らかの依存症に悩む人がいたという調査結果もあるほど、依存症はありふれた病気です。
もしかすると、あなたが普段何気なく接している友人や同僚に、依存症に悩んでいる人がいるかもしれません。思いやりをもち、依存症に悩む本人やそのご家族が傷つく言葉を使わないよう接してもらえることは、誰もができる、とても大切なことです。
アルコール依存症は、その名の通り、飲酒によって心身や社会生活に影響が出ている状態を指します。アルコール依存症の可能性を疑う症状としては、以下のようなものが挙げられます。
アルコールは最も身近にある依存症で、長期の飲酒はこころだけでなく身体も色々なダメージがあります。早くに相談、治療を始めれば、断酒せずとも飲酒習慣を見直すことで対処できるケースも少なくありませんので、まずは相談してみることをお勧めします!
薬物依存症は、薬物の使用によって心身や社会生活に支障が出ている状態です。依存症につながる可能性のある代表的な薬物には、以下のようなものがあります。
これらはあくまで一例ですが、主治医や専門的な知識がある人に相談できない状態で何かの薬物の使用を続けていると、いつの間にか、生活に支障が生じてもやめられない状態になってしまうことがあります。また、覚せい剤やコカインなどといった違法な薬物だけでなく合法な薬物も依存症になるリスクがありますが、違法薬物では「違法」というイメージから、相談を控えがちです。相談機関ではご相談内容の守秘義務がありますので、ぜひご相談ください。
ギャンブル等依存症は、パチンコといった遊技、競馬・競輪・競艇などの公営競技、為替取引などの金融商品などによって、以下のような症状があるにもかかわらずギャンブル等がやめられない状態を言います。
多くの場合、この3つの問題は複雑に絡み合っています。例えば、周囲との関係が悪化してしまったため、借金があることが告白できず(もしくは全部ではなく一部しか言えず)、その結果、借金の返済のためギャンブル等がエスカレートして焦りや落ち込みが出てくる、といった形です。そのため、ギャンブル等依存症の回復では、家族だけでなく、専門的な知識を持った病院の医師など、第三者を交えて話し合いをしていくことが大切だと言われています。
ゲーム依存(ゲーム障害)は、近年新たに報告された依存症です。また、ネット依存は、国際的には依存症として定義されていませんが、ゲーム依存と合わせて議論されることが多くあります。ゲーム/ネット依存は、依存症の中でも特に子どもに多く見られます。以下のようなことが繰り返されると、ゲーム/ネット依存を疑います。
子どもたちがゲーム/ネットに依存的になってしまう背景には、学校や家庭生活での悩み、友人関係、発達障害といった要因が関係していることが多くあります。そのため、こういった依存以外の悩みや問題について一緒に取り組むことが必要となることが珍しくありません。
依存症というと、どこか縁遠い存在のように感じるかもしれませんが、実際にはとてもありふれた、誰もが接する可能性のある身近な病気です。
意志や性格の問題でなく、回復可能な病気であることなど、依存症についての正しい知識を得て、依存症に悩む人達やその周囲の人たちに思いやりを持ってもらえるととても嬉しいです。
健康福祉局障害福祉保健部こころの健康相談センター ※相談窓口は【こころの健康に関するご相談】(内部リンク)へ。
電話:045-671-4455(代表)※この番号は相談専用ではありません。
電話:045-671-4455(代表)※この番号は相談専用ではありません。
ファクス:045-662-3525
メールアドレス:kf-kokoro@city.yokohama.jp
ページID:973-807-573