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全国熱中症患者救急搬送状況(2020年)

最終更新日 2021年6月2日

全国熱中症患者救急搬送状況:2020年第40週(9月28日~10月4日)まで

 熱中症は暑い夏に患者発生が多く、例年、日本全国の5月から9月までの熱中症患者救急搬送状況を総務省消防庁がまとめています。2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で消防署の負担軽減のため5月は調査期間に含めず、6月1日(月曜日)からの短い調査期間となりました。2015年以後の全国熱中症患者救急搬送状況における週間搬送人数を図示すると下のグラフのとおりです。2020年度は赤線で示しています。例年、梅雨明け後に熱中症患者の救急搬送人数は急増します。関東甲信地方の梅雨明けの週と全国の熱中症患者救急搬送人数のピークの週との関係を見ると、2015年は第28週と第31週、2016年は第30週と第31週、2017年は第27週と第28週、2018年は第26週と第29週、2019年は第30週と第31週でした。2016年、2017年、2019年のように、関東甲信地方の梅雨明けの週の翌週が全国の熱中症患者救急搬送人数のピークの週となることも多いです。
 関東甲信地方の梅雨入りは例年6月8日ごろですが、2020年の関東甲信地方の梅雨入りは6月11日ごろとなり、梅雨入り直後の第24週(6月8日~14日)と第25週(6月15日~21日)とにおいては、いずれの週も全国の熱中症患者救急搬送人数は2015年以後の各週の最大値となっていました。最大値となったのは、梅雨入り直後の湿度が高い中で、例年と比較してコロナ対策のためマスクを着用する機会が多いことが関係しているかもしれません。
関東甲信地方の梅雨明けは例年7月21日ごろですが、2020年の関東甲信地方の梅雨明けは8月1日ごろと例年になく遅くなり、2020年は、梅雨明け直前の第29週(7月13日~19日)から第31週(7月27日~8月2日)までは、いずれの週も全国の熱中症患者救急搬送人数は2015年以後の各週の最小値となっていました。関東甲信地方の梅雨明けの週の翌週である第32週(8月3日~9日)には、全国の熱中症患者救急搬送人数は6787人と急増しました。そして、第33週(8月10日~16日)から第36週(8月31日~9月6日)までは、いずれの週も2015年以後の各週の最大値となりました。関東甲信地方の梅雨明けの週と全国の熱中症患者救急搬送人数のピークの週との関係は、2020年には、第31週と第33週とでした。2020年は、関東甲信地方の梅雨明けの週の翌々週が全国の熱中症患者救急搬送人数のピークの週となりました。
総務省消防庁のまとめ(参考文献:総務省消防庁「令和2年の熱中症による救急搬送状況」令和2年10月27日)によれば、2015年以後の6年間の比較では、2020年は、熱中症による救急搬送人員に占める65歳以上の高齢者の割合が57.9%と一番高く、また熱中症の発生場所も住居が43.3%と一番多かったです。コロナ禍のため外出を控えて住居にいる人が多く、在宅の高齢者も多かったとも考えられます。熱中症が多い5~9月はコロナ対策に加え熱中症対策も大切です。
 2020(令和2)年の日本全国の6月から9月までの熱中症患者救急搬送人員数は、64869人(内、死亡112人)であり、2015-2020年の6か年では、2018年(92710人)、2019年(66869人)に次いで多かったです。月別では、8月が43060人(内、死亡81人)と一番多く、2015-2020年の6か年の8月でも、一番多かったです。6月も6336人(内、死亡8人)と、2015-2020年の6か年の6月でも、一番多かったです。7月は、8388人(内、死亡18人)と少なく、2015-2020年の6か年の7月でも、一番少なかったです。2020(令和2)年の梅雨明けが8月初めであれば、2020(令和2)年の7月には梅雨明け直後の急増が含まれていないことになります。2020(令和2)年は例年になく梅雨明けが遅く、遅い分だけ熱中症が多い夏が短くなりました。2021(令和3)年の梅雨明けが2020(令和2)年よりも早まることで2021(令和3)年の熱中症患者救急搬送人員数は、2020(令和2)年よりも増加する可能性もあり、2021(令和3)年は注意が必要です。

2015年から2020年までの全国救急熱中症患者週間救急搬送人員数推移グラフ
2015年から2020年までの全国救急熱中症患者週間救急搬送人員数推移のグラフ

 

 なお、総務省消防庁ホームページ「熱中症患者救急搬送状況」(外部サイト)発表の数値を用いて、上のグラフを作成しています。グラフ中の2020(令和2)年の週間の熱中症患者救急搬送人員数及び死亡者数について、6月から9月までは月報(確定値)の数値、10月は週報(速報値)の数値を使用しています。
 また、熱中症について詳しくは、当・横浜市衛生研究所ウェブページ「熱中症(熱射病、日射病)を予防しましょう」をご覧ください。

参考ウェブページ

2021年6月2日初掲載

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