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その他の検査

最終更新日 2024年2月21日

サーモグラフィー検査

紹介

サーモグラフィーとは、物体表面の温度分布を画像化することです。日本語で言うと熱画像検査といいます。

目的

皮膚温の異常、左右差などがわかります。皮膚温の異常は、異常高温と異常低温に分けられます。異常高温は主にその部位の血流増加に起因し、その原因は炎症反応による動脈血流の増加、腫瘍による動静脈吻合、血管過形成、静脈血流うっ滞などがあります。異常低温はその部位の血流減少に起因し、その原因は動脈の狭窄や閉塞により皮膚やその下部組織(筋肉など)に供給される血液が減少する場合や、皮膚血管神経の働きによる皮膚血流が抑制される場合などがあります。

適応

体温異常や炎症性疾患、血行障害、慢性疼痛、自律神経症状などを主訴とする患者さんに検査を行います。

注意

検査の際は手や足など検査する部位をすぐに露出しやすい格好でいらしてください。検査は30分程度です。検査室にいらしてから検査部位を露出した状態で15分ほど安静にしていただきます。その後、皮膚温度の測定をします。
検査機器が体に触れることがないので痛みは全くありません。冷水につけて皮膚温の回復を見る場合もあります。その場合は手足を冷水に浸すため少し冷たさでビリビリすることがあります。
検査前は飲酒、喫煙、運動、食事などはお控えください。
マニキュアは付けずにお越しください。
検査時は指輪、腕時計などは外してください。
検査部位によっては洋服を脱いでいただく場合がございますが、撮影部位が手の場合は二の腕、足の場合は太ももまで洋服をまくることができれば問題ありません。検査部位に包帯がある場合は包帯を外していただきます。

眼底カメラ検査

紹介

人体において唯一細小動脈を直接観察できる部位である眼底を写真に撮って、高血圧や糖尿病などによりどのように影響を受けているかを評価するための検査です。

注意

眼鏡は外していただきます。コンタクトレンズは装着したままでかまいません。その他に特に気を付けることはありません。痛みは全くありませんが、カメラのフラッシュが目の前で光るので少し眩しさを感じます。
散瞳剤を使用する場合、かなり眩しくなりますが通常の検査では使用しませんので、撮影をする一瞬だけ眩しく感じます。

検査の様子

血圧脈波検査(ABI/PWV検査)

紹介

ABI(足首と上腕の血圧比)とPWV(脈波伝播速度)の2つの検査をまとめて血圧脈波検査と呼んでいます。
ABI(Ankle-Brachial Index)とは足首と上腕の血圧の比を測定することで血管の詰まり具合の程度が数字で分かります。健常人の場合足首の血圧は上腕の血圧より高いのが普通ですが、足の動脈が脂質などにより詰まってくると血流が悪くなり上腕の血圧より低くなり、ABIの値は低くなります。
PWV(Pulse Wave Velocity:脈波伝播速度)とは心臓から押し出された血液により生じた拍動が心臓を通じて手や足に届くまでの速度です。血管が硬い程、その速度は速くなります。

目的

ABIは血管の詰まり具合を調べる検査です。
PWVは血管の硬さを調べる検査です。年齢によって正常値が異なりますが、硬いほど数値が大きくなります。
ABIとPWVを同時に測定し得られた波形から動脈硬化を総合的に評価することができます。

適応

動脈硬化が疑われる方。高脂血症、高血圧、肥満、喫煙、冷感、しびれ感などがある場合、すでに動脈硬化が進行していることもあります。

注意

検査時間はわずか5分くらいです。検査自体は両手と両足首に血圧計を巻き血圧を測るのと同じ感じで行います。
痛みはほとんどありませんが血圧の高い方の場合、圧が強くかかるために少し圧迫感があります。
薄手の洋服であれば脱がずに検査できます。
心臓細動のある不整脈の方は正しい結果が出ない場合もあります。

検査の様子

自律神経機能検査(CVRR)

CVRR:Coefficient of Variation of R-R intervals=心電図R-R間隔変動係数

紹介

心拍変動は規則的に正しいものとされていますが、たとえ洞調律であろうとも心拍には細かい“ゆらぎ”が認められます。この“ゆらぎ”は一般に呼吸性洞不整脈(R-R間隔:脈と脈の間隔は吸気に減少し、呼気時に増加します)によるものです。
“ゆらぎ”は自律神経機能が障害された状態では減少したり、消滅したりします。安静時のR-R間隔はアトロピンで抑制されプロプラノールでは変化しないことにより、心臓性の副交感神経支配によるものが主でCV値(変動係数)は副交感神経支配の状態を反映と考えられます。副交感神経は自律神経の一つです。そこで自律神経機能を把握する目的で行います。適応は自律神経が障害されていると考えられる疾患(起立性低血圧、糖尿病、パーキンソン病、脳血管障害)ですが、不整脈がある場合、安静が保てない場合には行うことができません。

方法

基本的には心電図を記録してR-R間隔の変動を見ます。心電図は、心筋が動くに伴って生成される電位を増幅して波形記録するもので、この電位を生体から得るために電極を装着します。具体的には、両手首・両足首の計4カ所に大きな洗濯バサミ状の電極を、胸壁上の6カ所に吸盤状の電極を装着します。手首が出るように上着の袖を、足首が出るように裾を、胸が出るように上着(下着ごと)をまくってもらいます。電極は簡単に装着でき、装着すればすぐに記録できます。安静仰臥位を一定時間保ったあと行います。安静時と深呼吸時でそれぞれ心拍数を100拍分測定し、R-R間隔の変化を調べます。安静時での検査では、深呼吸等せず、ため息などつかないようにしてください。深呼吸時での検査ではため息をつかないようにしてください。

注意

基本的には安静時心電図検査と同様です。
手首・足首・胸を露出して検査します。
脱衣までせずまくり上げるだけでも十分です。
脱ぎ着のしやすい服装か、まくり上げやすい服装でお越しください。尚、ストッキングを履いてらっしゃる場合は脱いでいただきます。

PSG検査

PSG:Polysomnography

目的

睡眠に関連した障害の評価を目的とし、装着するセンサーの種類によって「簡易PSG検査」と「Full PSG検査」に分かれます。

簡易PSG検査

方法

鼻に気流センサー、指に経皮的酸素飽和度(以下、SPO2)を装着し、夜間睡眠中にどれだけの時間、無呼吸(呼吸の停止)、低呼吸(浅い呼吸)などがあるかを確認します。
SPO2の低下と総合的に判断し、無呼吸・低呼吸指数(apnea hypopnea index:以下AHI)を算出します。10秒以上の気流停止を無呼吸とし、無呼吸が一晩あたりに30回以上、もしくは1時間あたり5回以上あれば睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:以下、SAS)となります。
SASはSPO2の低下や血圧上昇など来すため,虚血性脳卒中の独立した危険因子といわれています。

注意

検査前の注意事項は特にありませんが、夜間睡眠時には体の動きなどに伴い装着したセンサー類が外れてしまうことも少なくありません。できるだけしっかり装着固定しセンサー類が外れないように注意してください。簡易PSGは当院では基本的に入院患者のみの検査となっています。

検査の様子

簡易PSG検査のイメージ

Full PSG検査

目的

基本的に簡易PSGを行った後に、AHIが軽度から中等度と判定されたかたがたに多く行うもので、簡易PSGより、さらに多くのセンサー類を装着し検査します。夜間睡眠時の呼吸障害、睡眠時随伴症、睡眠関連運動障害などの検出を目的とします。簡易PSGよりもより詳細な評価が可能となります。

方法

頭部には脳波を、胸部には心電図センサー、胸部呼吸センサー、腹部呼吸センサーを足には筋電図センサーを、指には経皮的酸素飽和度センサーを装着します。その状態で夜間就寝してもらい睡眠時の呼吸障害などの評価を行います。

注意

簡易PSG同様、睡眠時に装着したセンサー類が外れないように注意が必要です。
夜間就寝中の検査ということで最低でも一泊入院が必要となります。
検査は朝起床し眠気が覚めたら終了です。
検査に関して特に前日、もしくは当日の行動制限などはありません。

検査の様子

Full PSG検査のイメージ

簡易肺機能検査

紹介

息を吸ったり吐いたり、勢いよく吐いたりして息の量や勢いを測り、「肺の機能」を調べます。
「肺活量」吸ったり吐いたりできる肺の容量を測ります。
「努力性肺活量」最大まで吸った息をどのくらい勢いよく吐けるかを測ります。
検査の時間はおよそ15分程度です。

目的

肺の容量が少なくなっていないか→肺炎、無気肺、肺水腫
息の通り道(気道)が狭くなっていないか→気管支喘息、気管支炎
肺が硬くなっていないか→間質性肺炎、じん肺、肺線維症など
呼吸をする筋肉の衰え、神経の異常がないか→重症筋無力症、筋萎縮性側索硬化症
喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺気腫など呼吸障害が疑われるときに検査をします。

注意

食事はとっていただいてもかまいませんが、食事を摂った直後や満腹の状態だと検査のときに苦しくなる場合がありますので、直前のお食事はお避けください。
大きく息を吸ったり吐いたりしていただきますので、あまり締め付けない服装でお越しください。
肺機能検査は検査を受ける方の努力次第で結果が変わります。一回の結果だけでは最大努力なのかわかりにくいため、何度か同じことをしていただき、最善と考えられる結果を選択します。

検査の様子

ヘッドアップチルト検査

紹介

人間の身体は自律神経の働きによって、立ったり座ったりしても重力に逆らって血液を全身に送り届けられるようになっています。自律神経の調節異常が起こると、起き上がったときに血圧等の調整が行われず、脳への血流量が一時的に減少し、失神してしまうことがあります。
ヘッドアップチルト検査は、受動的に身体を起立させ、それにともなった脈や血圧などの変化や症状の出現を確認する検査です。

適応

主に失神の症状がある方に行います。また、パーキンソン病などの神経疾患でも神経の調節異常がみられる場合があるので、検査することがあります。

注意

専用のベッド上で仰向けの姿勢になっていただき、心電図や血圧等を測定しながら検査を行います。検査中は、起立もしくは水平になるようにベッドを動かすことがありますが、ベッドの動きに身を任せていてください。
検査中の症状の有無を確認することも、この検査の目的のひとつとなります。もし検査中に気分不快・吐き気などの症状が出現した場合は、我慢せず、速やかにその場にいる医師か検査担当者へお伝えください。なお、安全のために検査中は身体をベルトで固定させていただきます。
検査前2時間は食事をしないようにしてください。検査結果に影響が出る場合があります。また、検査前の内服薬に関しては主治医にご確認ください。

検査の様子

重心動揺検査

紹介

身体のバランスは、視覚や前庭・半規管系、脊髄の反射系などの複数の要素によって無意識のうちに保たれています。しかし、それらの平衡機能に関わる部位が障害されたり、もしくは心理的な負荷などがかかったりすることで、身体のバランスが崩れてしまうことがあります。
重心動揺検査は、身体の揺れ(重心の揺らぎ)を測定し、客観的に評価することを目的としています。

適応

主にめまいやふらつきを主訴とする患者さんに検査を行います。
立っているときに身体がどのように揺れるかを測定して、その揺れ方からふらつきの原因となっている障害部位を推定します。

注意

検査は測定装置(プレート)の上に直立して行います。測定は、開眼した状態と閉眼した状態でそれぞれ1分間(もしくは30秒間)測定します。また、プレートの上にクッションを置いて、その上に立って測定することもあります。なお、プレート上の足の位置を動かすと検査結果に影響が出るため、検査中は足の位置を動かさないように注意してください。
立ち続けるのが不安な場合でも、測定中は検査担当者が必ず付き添い、万が一、転倒しそうな場合は身体を支えられるようにしています。

検査の様子

このページへのお問合せ

横浜市立脳卒中・神経脊椎センター

電話:045-753-2500(代表)

電話:045-753-2500(代表)

ファクス:045-753ー2894

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