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自然毒検査(貝毒、ふぐ毒)

最終更新日 2025年1月31日

貝毒

二枚貝(ホタテガイ、ムラサキイガイ、アサリ、ハマグリ、カキなど)が海水中の有毒プランクトン(渦鞭毛藻)を食べることで、毒素を蓄積し、それを人が食べてしまうために起こる食中毒、またはその原因物質を貝毒といいます。
症状により麻痺性貝毒、下痢性貝毒、神経性貝毒、記憶喪失性貝毒等に分類されます。
毒成分としてサキシトキシン、オカダ酸などがあります。

食品衛生検査所では、貝が有毒化する時期や産地からの有毒化情報を参考に、麻痺性貝毒と下痢性貝毒の検査を行っています。

麻痺性貝毒

食後30分くらいで口唇、舌、顔面、手足などが麻痺します。
軽症の場合は、24~48時間で回復します。
重症の場合は、運動障害、頭痛、嘔吐、言語障害、流涎等の症状が現れ、麻痺が進行すると呼吸困難で死亡することがあります。

下痢性貝毒

激しい下痢が主な症状で、吐き気、嘔吐、腹痛を伴うこともあります。死亡例はありません。

ふぐ毒

ふぐ毒は、テトロドトキシンという強力な神経毒で、青酸カリの約1000倍の毒性があるといわれています。
ふぐ毒による中毒症状としては、摂食してから1~3時間程で口唇や手足のしびれや嘔吐等が現れ、最悪の場合、8時間程で死に至るといわれています。
ふぐは種類により有毒な部位が異なるため、筋肉・皮・精巣といった部位ごとに食用可・不可の判断が必要です。
また、魚を捌く際に有毒部位を傷つけることで本来食べられる部位が汚染されることもあります。
このため、素人が調理したふぐによる食中毒は毎年のように発生していて、死亡事例も報告されています。
ふぐは、専門の資格をもった調理人がいるお店で食べましょう。

販売店・飲食店などで提供されるふぐは、都道府県知事等が認めた専門のフグ処理者(神奈川県ではふぐ包丁師)により適切に処理されています。
食品衛生検査所では、市場を流通するふぐ加工品を対象に、適正な表示がされているかの確認と、有毒な部位が除去されているかについて確認検査を行っています。

このページへのお問合せ

医療局健康安全部中央卸売市場本場食品衛生検査所

電話:045-441-1153

電話:045-441-1153

ファクス:045-441-8009

メールアドレス:ir-honjo@city.yokohama.lg.jp

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