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脳卒中・神経疾患部門
最終更新日 2024年4月1日
脳卒中・神経疾患部門の紹介
主として脳や脊髄、末梢神経、筋肉の病気に対し、脳神経内科と脳神経外科が共同で診療にあたっています。内科と外科の枠をなくすことで、病状をより多角的に分析し、適した治療方法を選択することが可能です。
脳卒中治療
当院は、日本脳卒中学会から一次脳卒中センター(PSC)の認定を受けていましたが、令和4年「地域においてコアとなるPSC施設(PSCコア施設)」として認定されました。今後さらに地域の中核となる脳卒中センターとして活動していきます。24時間365日脳卒中の患者さんの受入れ、t-PAの実施体制はもちろんのこと、脳卒中専門医複数名体制により24時間365日血栓回収療法が可能となっています。
受入れた患者さんは、MRIなどを用いて正確に診断を行い、直ちに適した治療を開始できる体制を整えています。急性期脳卒中の入院加療に特化した脳卒中ケアユニットは12床あり、看護やリハビリも含めた専門性の高いチーム医療を提供しています。
t-PA静脈内投与や血栓の局所線溶療法、デバイスによる機械的血栓回収療法のほか、脳出血に対する開頭血腫除去術や、穿頭血腫吸引術、減圧開頭術、くも膜下出血(脳動脈瘤)に対する開頭クリッピング術やコイル塞栓術など高度な専門医療は当部門で全て行うことができます。脳卒中の予防に関しても、内科的治療のみならず、頸動脈へのステント留置や内膜剥離術、頭蓋内動脈に対する血行再建術などを行っています。
神経難病の治療
脳炎や髄膜炎など、ただちに入院加療が必要とされる疾患や、重症筋無力症やギラン・バレー症候群、多発性硬化症など治療が遅れることによって予後の悪くなりやすい疾患、痙攣やめまい、頭痛などいわゆる機能性疾患の外来や救急での受入れも行なっています。
そのほか、神経難病を含めた変性疾患も対応します。パーキンソン病や脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症などの変性疾患は、正確な診断を行うために、様々な医療機器を用いた特殊な検査が必要になる場合があります。また、病状の推移に応じた投薬の調整や専門的なリハビリ、在宅支援も必要となります。こうした地域における変性疾患・神経難病の拠点として地域包括ケア病棟を活用したサブアキュート患者の受入れも行っています。
関連ページ
診療実績(2023年1月から12月)
疾患 | 件数 | |
---|---|---|
脳梗塞 | 496件 | |
うち、t-PA実施 | 46件 | |
脳出血 | 139件 | |
くも膜下出血 | 39件 | |
計 | 674件 |
※急性発症後、当院に入院し退院した患者数
疾患 | 人数 |
---|---|
パーキンソン病 | 121人 |
脊髄小脳変性症(多系統萎縮症を除く) | 34人 |
もやもや病 | 25人 |
筋萎縮性側索硬化症 | 18人 |
進行性核上性麻痺 | 16人 |
重症筋無力症 | 12人 |
多系統萎縮症 | 11人 |
大脳皮質基底核変性症 | 9人 |
慢性炎症性脱髄性多発神経炎/多巣性運動ニューロパチー | 6人 |
脳表ヘモジデリン沈着症 | 5人 |
全身性エリテマトーデス | 3人 |
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症 | 3人 |
その他 | 29人 |
計 | 292人 |
※難病医療証を用いて受診した実患者数
術式など | 件数 |
---|---|
破裂脳動脈瘤 | 20件 |
未破裂脳動脈瘤 | 9件 |
脳動静脈奇形 | 2件 |
頸動脈内膜剥離術 | 12件 |
バイパス手術 | 19件 |
高血圧性脳内出血 | 14件 |
減圧開頭術 | 4件 |
急性硬膜下血腫 | 4件 |
急性硬膜外血種 | 3件 |
ICPモニター挿入 | 1件 |
慢性硬膜下血腫 | 65件 |
シャント手術 | 23件 |
脊髄腫瘍 | 1件 |
脳腫瘍摘出術 | 3件 |
微小血管減圧術 | 1件 |
頭蓋骨形成術 | 8件 |
その他 | 32件 |
計 | 221件 |
術式など | 件数 |
---|---|
破裂脳動脈瘤塞栓術 | 9件 |
未破裂脳動脈瘤塞栓術 | 4件 |
脳動静脈奇形塞栓術 | 0件 |
脊髄血管奇形塞栓術 | 1件 |
硬膜動静脈瘻塞栓術 | 4件 |
その他塞栓術 | 3件 |
頸動脈ステント留置術 | 7件 |
頭蓋内・外血管形成術 | 1件 |
脳動脈再開通療法 | 45件 |
脳血管攣縮治療 | 3件 |
計 | 77件 |
このページへのお問合せ
脳卒中・神経脊椎センター
電話:045-753-2500(代表)
電話:045-753-2500(代表)
ファクス:045-753-2904(直通)
ページID:603-581-850