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金沢八景と新金沢八景
最終更新日 2020年11月6日
金沢八景
中世に、鎌倉の外港として栄えた金沢は、山と海が織り成す景観が美しく、人々を魅了し、訪れた歌人や僧侶達が、その美しさを和歌や漢詩に詠んでいます。
「金沢八景」とは、金沢の八つの勝景を当てはめたもので、元禄七年(1694)に明の僧侶心越禅師が、能見堂からの金沢の眺望を中国の瀟湘八景になぞらえて命名したと伝えられています。
浮世絵師として有名な歌川広重も、天保七年(1836)ごろに金沢八景の風景を一枚づつ描いており、金沢八景の浮世絵の中でも金龍院版が最も代表的な作品です。
洲崎晴嵐
塩田を背景に、松並木が風に揺れて音を立てている様子
瀬戸秋月
満月に照らされた野島を瀬戸から見た様子
小泉夜雨
手子神社付近から、夜雨が降る中、入江沿いの一本道を望んだ様子
乙艫帰帆
乙艫海岸から小柴の岬に向かって、帆を揚げて船が走り出す様子
称名晩鐘
夕暮れの称名寺から聞こえる鐘の音と、家に帰る漁船の様子
平潟落雁野
島を背景に、潮干狩りをする人たちと、東京湾を大型の帆掛船が通っている様子
野島夕照
野島に夕焼けが映え、遊覧船と、ひとりで網を引く漁船が野島付近を進む様子
内川暮雪
内川の塩田から三浦半島の山々を見た様子。
※金沢八景(歌川広重画 神奈川県金沢文庫所蔵)
新金沢八景
金沢八景は、当時の面影が殆ど失われてしまったため、区政60周年にあたる平成20年に、平成の「新金沢八景」を区民投票により決定しました。 開発が進み、今と昔で見える景色は大幅に異なりますが、今も多くの美しい情景があります。
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