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基礎知識ゆらい
最終更新日 2024年1月24日
Q.早渕川の名前のゆらいを教えてください?
早渕川は、「早瀬」と「渕」のある川と言う意味で付けられたのではないかと言われています。「早瀬」とは、川の中で流れが早く水面に白波が立っているところを言い、「渕」とは、深く水をたたえて普段は流れがゆるいところを指します。
単調な川と違って、早瀬や渕のある川には、魚などの生き物がすみやすく川らしい川といわれています。早渕川に行って、どこに「瀬」と「渕」があるか探してみましょう。
Q.早渕川は今から何年前にどんな風にして出来たのですか?
約30万年前に多摩丘陵が出来たときに、丘陵に降った雨によって早渕川が誕生したと言われています。
一度流れが出来ると丘陵や台地をどんどん削っていきます。平らなところで流れが緩やかになると川は蛇のように曲がって流れるようになります。
Q.早渕川についての伝説を教えてください。
青葉区荏田町の剣神社には、鎌倉街道にまつわる剣と蛇についての伝説があります。
また荏田東町の矢羽根や矢先橋の地名には、荏田城から武将が弓矢を放ったことに関わる話が伝わっています。これらは、矢先橋の下流右岸の早渕川川沿いにある「バクの掲示板」に解説が掲示されています。
その他にも早渕川の水争いや老馬鍛冶山不動尊の霊泉の泉、茅ヶ崎城の埋蔵金の伝説など、早渕川流域には面白い話が沢山あります。
Q.台風で堤防の外まで水があふれたことってあるの?
早渕川や鶴見川は昔から「暴れ川」と呼ばれ、台風のときには、よく堤防が決壊しました。昭和13年、昭和16年の洪水などが有名です。
戦後は、昭和33年9月の狩野川台風や昭和41年の台風4号により、早渕川流域も広く浸水しました。
その他、昭和36年の第2室戸台風、昭和51年の台風17号でも甚大な被害を受けました。
Q.コンクリートの堤防はいつできたの?
昭和44(1969)年5月~昭和58(83)年3月に河川改修工事の記録があります。
河川改修をしたときにコンクリートとフェンスで囲まれた都市河川として整備されましたが、最近、災害時の対応をかねて、早渕川に降りられる「親水階段」が7箇所整備されました。そのうち2箇所は、普段は鍵がかかっていますが、残りの5箇所は、注意しながら川の水面まで降りることが出来ます。
また、センター南と北を結ぶ地下鉄が早渕川をまたいでいるところには、親水広場を建設中です。
Q.早渕川の水はどんな風に使われるのかな?
何かに利用されているの?
川の両側の土地に降って川に集まった雨水を溢れないように海まで運んで洪水を防いでいます。又、途中で河原の植物や川の中の生物の役に立っています。
人が早渕川の水を途中で何かに利用していることはないけれど、川の両側が景色のいい散歩道になったりして、みんなの憩いの場所にもなっていますね。
バクの看板
早渕川沿いには新緑道の「やさきのみち」「しらさぎのみち」も案内するバクの看板がたっている。散策しながらさがしてね。
参考文献・資料協力
「鶴見川流域水マスタープラン」2004年8月発行 鶴見川流域水協議会
「水環境マスタープラン(総合的な整備方針)」1999年12月発行 横浜市下水道局
「PORTAL」2004年4月号 特集「川の何でも大百科」 財団法人河川情報センター
「PORTAL」2005年1・2月号 特集「川の何でも大百科?」 財団法人河川情報センター
「川のなんでも小事典」1998年2月発行 編者:土木学会関西支部 発行所:講談社
「横浜の川と海の生物」2004年2月発行 横浜市環境保全局
神奈川県横浜治水事務所
NPO TRネット
早渕川ファンクラブ
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