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飲酒について
最終更新日 2025年9月11日
からだを守る お酒との付き合い方
厚生労働省は、2024年「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表しました。
お酒はその伝統と文化が生活に深く浸透していますが、飲み方によっては健康をそこなうことにもなります。
大人になったら誰も教えてくれない、お酒の話があります。これを読んで、お酒との付き合い方をちょっと見直してみませんか。
楽しさ、おいしさ、そのままに。お酒の量には気を付けて。
もくじ
- 動画「15秒で分かる!お酒との付き合い方」
- 生活習慣病のリスクを高める飲酒量って?
- お酒の量は「純アルコール量」で把握しよう
- 飲酒と生活習慣病の関係
- 一時多量飲酒ってどのぐらい?
- あなたはお酒を分解できる体質?
- お酒と上手に付き合うには?
- 体への影響にかかわる3つの要素
- お酒と一緒に食べるならこんな食べ物
- 飲んだ後は歯磨きを忘れずに
- 飲酒に関するチラシ集
動画「15秒で分かる!お酒との付き合い方」
チラシ 15秒でわかる!お酒との付き合い方(PDF:590KB)
生活習慣病のリスクを高める飲酒量って?
厚生労働省が2024年に公表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では、健康日本21(第三次)における「生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者を減らす」という目標が記載されています。
では、「生活習慣病のリスクを高める飲酒量」とはどのぐらいでしょうか。
一日当たりの純アルコール摂取量が、男性40g以上、女性20g以上です。
この量を超える飲酒は、生活習慣病(高血圧や脳卒中、がんなど)の発症リスクを高めます
※「生活習慣病のリスクを高める量」はこれらの量の飲酒をしている人の減少を目標としたものです。また、この量は個々人の許容量を示したものではありません。
飲酒による疾患への影響については個人差があります。飲酒の影響を受けやすい体質を考慮する必要がある場合などには、より少ない飲酒量とすることが望まれます。
参考)
国民健康・栄養調査における「生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者」とは
国民健康・栄養調査では、「生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している者」を、日本酒換算で、以下のいずれかの頻度と量の飲酒をしている人としています。
日本酒1合=純アルコール量20gです。
<男性>
・毎日×2合以上
・週5~6日×2合以上
・週3~4日×3合以上
・週1~2日×5合以上
・週1~3日×5合以上
<女性>
・毎日×1合以上
・週5~6日×1合以上
・週3~4日×1合以上
・週1~2日×3合以上
・週1~3日×5合以上
参照)厚生労働省ホームページ 令和5年国民健康・栄養調査
お酒の量は、「純アルコール量」で把握しよう
お酒の量は「純アルコール量」で把握します。
あなたのお酒の量は、「純アルコール量」で何グラムですか?
純アルコール量の計算式
純アルコール量(g)=お酒の量(ml)×アルコール度数(%)÷100×0.8(アルコールの比重)
(例)アルコール度数5%のビール 350mlの場合
純アルコール量(g)=350×5÷100×0.8=14g
この計算をしなくても、厚生労働省が出している、もっと簡単に計算できるツールがあります。
「純アルコール量」を簡単に計算するツール「アルコールウォッチ」
厚生労働省が作成したツール、「アルコールウォッチ(外部サイト)」を活用してみましょう。
自分の飲んだお酒を選択すると、 純アルコール量、分解にかかる時間が簡単に分かります。
参照:https://izonsho.mhlw.go.jp/alcoholwacth/ (外部サイト)(厚生労働省:依存症の理解を深めるための普及啓発事業特設サイト)
飲酒と生活習慣病の関係
飲酒量と健康リスク
厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」では、飲酒量と健康リスクについて次のように記載しています。
【たとえ少量であっても、リスクが上がる疾患】
男性:高血圧、食道がん
女性:高血圧、出血性脳卒中
【長期にわたる多量の飲酒で発症しやすさが上がる疾患】
・アルコール依存症
・糖尿病、脂質異常などの生活習慣病
・肝疾患
・口腔、肝臓、咽頭、大腸、乳がん
飲酒による疾患への影響は個人差があります。年齢、性別、体質によっても変わります。
表の出典:厚生労働省 健康に配慮した飲酒に関するガイドライン
URL: https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001211974.pdf(外部サイト)
一時多量飲酒ってどのぐらい?
厚生労働省のガイドラインでは、「一時多量飲酒」を「1回の飲酒機会で純アルコール摂取量60g以上」(5%ビール500ml×3本)としています。
WHOでは、「大量機会飲酒」を「1回60g以上の飲酒を30日に1回以上する飲酒」としています。
一時多量飲酒は、疾患の発症、急性アルコール中毒、怪我の危険性が高まるので避けるべきです。
あなたはお酒を分解できる体質?
飲んだお酒に含まれるアルコールの分解には、体内の分解酵素と呼ばれる物質が関与しています。
アルコールを分解する体内の分解酵素の働きの強い・弱いは、生まれつき決まっている体質です。
分解酵素の働きが弱い場合は、コップ1杯の飲酒にでも、顔が赤くなったり、動悸や吐き気がしたり、二日酔いになったりします。これを「フラッシング(紅潮)反応」と言います。
飲酒すると赤くなる人が多量飲酒すると、食道・頭頚部がんとその重複がんのリスクが非常に高くなるといったデータがありますので注意が必要です。
お酒を飲み始めた時期は赤くなったが、そのうち慣れて赤くならなくなった人も、もともとの体質は変わっていません。本来は、赤くなる=お酒による健康リスクが高い人です。
アルコールパッチテスト
分解酵素の働きを簡易に知る方法として、アルコールパッチテストがあります。
70%のエタノールをガーゼにしみ込ませたパッチを上腕に7分間貼って、はがして10分後にその部分の皮膚の色を判定するというものです。
このテストで皮膚が赤くなる人は、「フラッシング反応」を起こしやすい人=「フラッシャー」です。飲酒にはとくに注意しましょう。
アルコールパッチテストのしかた
お酒と上手に付き合うには?
飲酒をする場合も身体を守って飲むために、例えば以下のような配慮をすることをおすすめします。
あらかじめ量を決めて飲酒する
血中のアルコール濃度を上がりにくくし、お酒に酔いにくくする効果があります
水などを混ぜてアルコール度数を低くして飲酒する、少しずつ飲酒する、アルコールの入っていない飲み物を選ぶ
毎日飲み続けることを避ける
妊娠している人や20歳未満、飲めない体質、医師から禁止されている人は、「飲まない・お断り」しましょう
体への影響にかかわる3つの要素
飲酒による身体等への影響は①年齢、②性別、③体質によって異なります。
①年齢 脳の機能が低下する?
10~20代の若年者は脳の発達の途中であり、多量飲酒によって脳の機能が低下するというデータがあります。
高齢者は体内の水分量の減少で、同じ量のアルコールでも酔いやすく、飲酒量が一定量を超えると、認知症の発症の可能性が高まります。
女性は分解できるアルコール量が男性より少ない
②性別 女性は特に気を付けて!
女性は男性に比して体内の水分量が少なく、分解できるアルコールの量が少ないこと、女性ホルモンの働きにより、アルコールの影響を受けやすいです。そのため、身体への影響が大きく表れる可能性があります。乳がんの発症リスクとの関係も認められています。
③体質 顔が赤くなる人は特に注意!
お酒を飲むと赤くなる人は、アルコールの代謝物質を分解する酵素の働きがない、または働きが弱い体質です。このような人がお酒をたくさん飲んでいると、食道がん、口腔がん、咽頭がんに特になりやすいこともわかっています。体質は生まれつき決まっており、変わることはありません。お酒を飲み始めたころは赤くなったが、やがて耐性ができて赤くならなくなる人もいますが、元の体質は変わっていません。
お酒と一緒に食べるならこんな食べ物
たんぱく質を多く含むもの
ビタミンB、ビタミンCを多く含むもの
アルコールは、約20%が胃で、約80%が腸で吸収されます。
アルコールの吸収を遅らせたり、分解を助けたりしてくれる、お酒との相性のよい食べ物があります。
ビタミン・ミネラルが失われるので、野菜や海藻、豆類、たんぱく質も一緒に摂りましょう。
お酒を飲んだ後は歯磨きを忘れずに
お酒を飲んだ後、そのまま寝ていませんか?
飲酒をすると、アルコールの脱水作用により唾液量が低下し、自浄作用が低下します。その結果、口腔内の細菌が増え、むし歯や歯周病のリスクが上がります。
また、お酒の糖分は、むし歯のエサになります。
「飲んだら歯をみがく」を心掛けましょう。
参考:厚労省 健康に配慮した飲酒に関するガイドライン
URL: https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/001211974.pdf(外部サイト)
e-ヘルスネット 飲酒
URL: https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol(外部サイト)
厚生労働省 あなたの飲酒を見守る アルコールウォッチ
URL:https://izonsho.mhlw.go.jp/alcoholwacth/(外部サイト)
飲酒に関するチラシ集
・健康に配慮した飲酒等の仕方・酒類別の純アルコール量20gの量(PDF:535KB)
・体質別アルコールとの付き合い方(PDF:376KB)
・あなたのお酒の量はどのぐらい?(PDF:660KB)
・自分でできるアルコールパッチテストの仕方(PDF:404KB)
・アルコールパッチテストで赤くなった方、ならなかった方へ(PDF:974KB)
・お酒と食事の関係(PDF:472KB)
・お酒と相性のよい食べ物(PDF:564KB)
・お酒を飲んだ後は歯みがきを忘れずに(PDF:467KB)
健康に配慮した飲酒等の仕方・酒類別純アルコール量20gの量
体質別アルコールとの付き合い方
あなたのお酒の量はどのぐらい?
自分でできるアルコールパッチテストの仕方
アルコールパッチテストで赤くなった方・ならなかった方へ
動画「15秒でわかる!お酒との付き合い方」
お酒と食事の関係
お酒と相性のよい食べ物
お酒を飲んだ後は歯みがきを忘れずに
このページへのお問合せ
西区福祉保健課健康づくり係
電話:045-320-8439
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ファクス:045-324-3703
メールアドレス:ni-hukuho@city.yokohama.lg.jp
ページID:695-630-270












