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SHELLYさんとの対談(リビング横浜Web 2024年1月24日)
最終更新日 2024年2月26日
横浜に帰ってきたくなっちゃった by SHELLY
期待が高まる「子育てしたいまち」横浜
「子育てしたいまち 次世代を共に育むまち ヨコハマ」を中期計画の基本戦略に掲げ、令和5年8月に中学生までの小児医療費の無償化を開始し、令和8年4月にスタートする中学校の全員給食の準備を進めている横浜市。今進行中の、そしてこれから始まる子育て支援策について、山中竹春市長と横浜出身で3人の子育て真っただ中のSHELLYさんが対談しました。(情報は2024年1月24日時点)
横浜には子どもとよく遊びに来ます
- 進行
──SHELLYさんは、生まれも育ちも横浜ですね。思い出スポットやお気に入りスポットはありますか? - SHELLYさん(以下「シェリー」)
思い出スポットなら、ダントツで父の店です。私は中区出身で、父が元町で「Benny’s Place(べニーズプレイス)」というスポーツバーを経営しているのですが、高校生の頃からアルバイトもしていたので、第二の実家という感じですね。お気に入りは、このみなとみらいエリア。初デートもここ(笑)。姉が中区に住んでいるので、3人の子どもたちと一緒によく遊びに来ますよ。
- 山中市長(以下「市長」)
そうですか、お姉さんは横浜にお住まいなんですね。おっしゃるように横浜には、みなとみらいのようなおでかけスポットをはじめ、動物園やたくさんの公園もあって、子育て世代の皆さまが住みやすいまちなんです。そうした横浜の魅力をもっとお伝えして、多くの子育て世代に住んでいただくことでまちの活力を生み出し、あらゆる市民の皆さまへのより良いサービスにつなげていく。そうした思いで、今、さまざまな子育て支援策に取り組んでいます。
シェリーさんは3人のお子さんを育てている中で、何か悩みはありますか?
- シェリー
あります、あります! 出かけようとすると「トイレ!」とか(笑)。子育ての日常は初めてのことばかりで、例えば行政の手続きなど、上の子の時にはなかった新しい制度ができたらしいって噂で聞いても、役所に聞きに行く時間はないし、確実な情報が得られない。いつも時間が足りないと思っています。
デジタル化で「時間貧困」を解決
- 市長
私も経験がありますが、子育て中ってとにかく時間が足りないですよね。子育てに関する役所の手続きもたくさんあって、シェリーさんのように、調べたいのにその時間を割くのも難しい。そこで横浜市ではスマホに慣れ親しんでいる今の子育て世代の皆さんに向けて、“スマホ1つでさまざまな行政手続きができる”仕組みを考えています。デジタルの力で“時間的なゆとり”を生み出せるよう、子育て手続きのデジタル化を進めています。 - シェリー
それは画期的ですね。 - 市長
デジタル化の一環で、市内の保育園等を簡単に検索できるウェブサイト「えんさがしサポ―ト★よこはま保育」を開設しました。
市内の認可保育所、認定こども園、幼稚園など1400もの園すべてをまとめて見られるようにしました。預けたい時間帯や最寄り駅で検索できるし、一部の園ではそのまま見学予約もできます。 - シェリー
これは本当に画期的ですね!保育園問題はどの地域でも切実です。とにかく早く仕事に復帰したい、そのために、どこだったら入園できるか、を知りたいということもあると思うんです。ウェブで検索しようとしても、園の種類によって掲載されているページが変わったりしていて、なんで?って…(笑)。
このサイトで、保育園の情報がまとめて見られると、園探しの時間がかなり短縮できますね!条件検索できるのもすごくいい。 - 市長
そうなんです。例えば、入園の倍率や、いわゆる隠れ待機児童などの情報がないまま、近くの園に絞って申し込みしたら落ちちゃった、なんていうことを聞きませんか。いろんな情報にアクセスできれば園を選ぶ際の選択肢が広がりますし、デジタルの力で手間を減らして、子育て世代の皆さまの“時間のゆとり”をつくりたいと思っています。 - シェリー
かなりの手間と時間の削減! この取組、最初の作業はずいぶんと大変だったんじゃないかなと思いますが、これからの子育て世代がぐっと楽になると考えると、めちゃくちゃ意味のあるデジタル化だと思います。 - 市長
ありがとうございます。
さらに、市内の子育て中の方や妊娠中の方を対象にしたアプリも開発中です。子育てに関するあらゆる手続きをオンラインで好きな時間にできるようにすることはもちろん、母子手帳の機能も持ったアプリです。お子さまの年齢や住んでいる場所に合わせて、必要な手続きの情報や、予防接種の時期、子育て関連イベント情報などを、プッシュ型でお知らせする機能も導入します。今までは、はがきや封書などで届いていたでしょう? - シェリー
はい。紙類はなくしちゃったり… - 市長
これからはデジタルで管理できる時代。将来的には、未就学児の一時預かりや、小学校や放課後キッズクラブなどの手続きもこのアプリからできるようにしたいと考えています。 - シェリー
まさに、かゆいところに手が届く! 預ける先を調べることって、とても手間だと思うので、負担が減ることは本当にうれしいですね。
全員給食で「ゆとり」が生まれる
- 進行
──“保護者の負担”ということでは、シェリーさん、お弁当作りはいかがですか? - シェリー
はい。作っていますよ。お弁当って作ることも大変ですが、帰ってからお弁当箱を洗うのも結構面倒で。バッグから取り出すのを忘れていて、朝慌てたりすることもよくあります(笑)。
- 市長
あるあるですね(笑)。
そんな保護者の方々の負担をなくすために、横浜市の中学校では、令和8年4月からの全員給食に向けて準備を進めています。中学校生活の3年間、専任の栄養士が考えたバランスのよい食事でお子さんたちの健やかな成長を支えたいと考えています。それと同時に、忙しい朝にゆとりが生まれて親子の会話が増えるなど、時間だけじゃない、“心のゆとり”にもつながるプラスの効果も生まれると思っています。
- シェリー
なるほど! 私が通っていたころは給食がありませんでした。姪っ子が横浜にいますが、みんなで一緒に楽しく給食を食べられる日がくるなんて!
みんなで一緒に食べる給食は、おいしくて楽しい!
- 市長
横浜の中学校給食のキャッチフレーズは「いっしょのもの、食べた思い出、いっしょうもの」なんです。先日、中学校に訪問して一緒に給食を食べたら、生徒が「みんなで一緒に食べると、よりおいしいし、楽しい!」と。さらに夕飯のときに「今日の給食のメニューなんだった?」というのが家族の会話のきっかけになっているというお子さんもいて、本当にうれしかったです。
グローバル教育で多様な価値観を育む
- 進行
──横浜市では「教育環境の充実」にも力を入れているそうですね。 - 市長
日本人だけでなくさまざまな国の人たちと話して、多様な文化や価値観への理解を深めていくということが、今求められている、グローバル教育だと思っています。横浜の子どもたちに、そうした機会をたくさん持ってほしいなと思っているんです。 - シェリー
そうですね。私が通っていた学校に、日本語が母国語じゃない子どもたちのために言葉や漢字を教えてくれる「国際教室」という教室がありました。私はそれにすごく救われました。自分だけが違うんじゃない。同じ仲間がいるんだって。その頃から横浜が教育に多様性を取り入れていたというのはすごく先進的だし、良い取組だと思っていました。 - 市長
例えば、国際平和教育の一環として 「よこはま子ども国際平和プログラム」を実施しています。子どもたちが、今世界で起こっていることに目を向けて、理解し、自分たちで何ができるだろうと議論するんです。令和4年2月にウクライナへの軍事侵攻が起こった時にも、子どもたちが ピースメッセージを作成して、ニューヨークの国連本部まで届けました。こういった子どもたちの熱意を拾い上げられる教育にしたいなと。自分たちが知ったことや理解したことを自分たちなりに咀嚼(そしゃく)して、そして「発信」していくことは、コミュニケーションの基礎にもなるし、伝える力など将来的に必要な能力の形成に自然とつながっていくと思うんです。 - シェリー
国際化が進んでいる中で、こうした機会をつくってくれて、それを広めようとしている姿勢がすごく横浜らしいと思います。どんどん広げていってほしいです。
伝わる英語が身に付く横浜の教育
- 市長
横浜市では英語教育にも力を入れていて、すべての学校にAET(アシスタント・イングリッシュ・ティーチャー)を配置し、小学生から英語に触れられる環境づくりを進めています。 - シェリー
私も英語教育に関しては思いがあります。日本の子どもたちは英語で作文はできるけれど、目の前に英語が母国語の人が現れて英語で話しかけられたら困って話せない子どもがきっと多いですよね。
- 市長
アメリカで国際学会などに参加した私の経験からも、英語が話せることはもちろんですが、さらに、場の空気を変えられるくらいのコミュニケーション能力が大切だと実感しました。英語に限らずですが、さまざまな場面で活用できる“生きた教育”が大切だと思います。 - シェリー
確かに。まずは、「伝わる英語」を身に付けられる教育が必要ですね。 - 市長
先日「Yokohama English Quest(ヨコハマ・イングリッシュ・クエスト) 」という、多国籍のイングリッシュスピーカーと横浜市立中学校の生徒たちが、横浜の魅力を発見・発信するイベントを開催したんです。100人くらいの子どもたちが参加してくれて、英語やジェスチャーをつかって、インドやアメリカなどの方々と一生懸命コミュニケーションをとっているのがとても印象的でした。
そのような楽しい経験から、高校や大学で海外に行ってみたいという子どもたちがでてきてくれるのではないかと思うのです。
約100人の子どもたちが参加し、英語でコミュニケーション
- シェリー
まさにそれですね。生きた英語を身に付けるには、ネイティブの人と直接話す機会があることがとても大事だと思います。英語を話せた楽しさを友達と共有できることで、その後の自信にもきっと繋がりますよね。
子どもの交通事故発生場所がデータで一目瞭然!
- 進行
──これまでも多彩にご活躍されてきた市長ですが、過去のご経験を生かし、市政運営のさまざまな場面でデータを活用されているようですね。 - 市長
子どもたちが安全に登下校できるように、交通事故データを活用し、小・中学生の交通事故が起こった場所をGoogleMapで見られる「こども・交通事故データマップ」を公開しています。
事故の発生場所と事故の概要を、全て「見える化」しています。 - シェリー
(実際の画面を見て) このシステム、すごーい! どこで事故が起きているか一目瞭然。こうやって地図上でピンポイントで事故の場所がわかれば対策もできますね。 - 市長
たとえば、交通事故の発生箇所のデータと、車の速度のビッグデータを重ね合わせて、事故が多発する場所で車のスピードを落とさせる対策を施すことができれば、事故を未然に防ぐことにつながります。
交通事故の発生場所がわかる「こども・交通事故データマップ」
子どもに優しいまちは誰にとっても暮らしやすいまち
- シェリー
中学校の全員給食、子育て支援アプリの開発、交通事故発生場所の見える化やデジタル活用の取組など、さまざまな子育て支援のお話を聞いて、横浜の住みやすいポイントがますます上昇。なんだか横浜に帰ってきたくなりました! - 市長
ありがとうございます。これからも“子育てしたいまち”を実感できる取組を最優先に進めていきます。忙しい日々を過ごされている子育て中の皆さまに、少しでも“ゆとり”を感じていただき、お子さんたちと笑顔で過ごせる時間がもっと増えるよう、力を尽くしていきます。子どもや子育て世代に優しい街は、どなたにとっても暮らしやすい街だと思っています。多くの方に横浜に「住みたい」「住み続けたい」と思っていただけるよう、市民の皆さまの“声”を大切に、スピード感を持って市政運営に取り組んでまいります。
窓外に広がる景色をながめながら「ランドマークにクイーンズ、ワールドポーターズ、赤レンガ…中高生のころにはめっちゃ遊びに来てました!全部に思い出がいっぱい!」とシェリーさん
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