ここから本文です。
- 横浜市トップページ
- 市長の部屋 横浜市長山中竹春
- 対談記事
- 対談記事 2023年度
- 河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)との新春対談(広報よこはま2024年1月号)
河村勇輝選手(横浜ビー・コルセアーズ)との新春対談(広報よこはま2024年1月号)
横浜ビー・コルセアーズ、そしてFIBAバスケットボールワールドカップ2023でもご活躍の河村選手と、横浜のこと、食のこと、そして新しい年への抱負を語りました。(情報は2024年1月1日時点)
最終更新日 2024年1月18日
熱く温かい応援にパワーをもらっています!
- 進行
──昨年のワールドカップでは、48年ぶりとなる、自力でのオリンピックの出場権獲得おめでとうございます。 - 河村勇輝選手(以下「河村」)
ありがとうございます。緊張しましたが、どの試合にも、「絶対勝てる」という自信をもって臨みました。世界のトップレベルの選手との差を感じた試合もあったので、もっとうまくなりたい、強くなりたいという思いを胸に、今はBリーグの試合にチャレンジしています。 - 山中市長(以下「市長」)
本当に素晴らしいご活躍でした。河村選手の姿に、横浜市民の皆さんも大きな勇気と元気をもらったのではないでしょうか。 - 進行
──「横浜」にどのようなイメージをお持ちですか。 - 河村
横浜に来る前は、大都市なので、すごく都会なのかなというイメージがあったんですが、住んでみると、都会でありながら、海が綺麗で自然が豊かだなと感じました。横浜市民の皆さんは、とても温かくて、特にビーコルブースター(ファン)は、どんな時も寄り添って応援してくれるのでありがたいです。
- 市長
横浜は、バスケットボールのほか、野球・サッカー・ラグビーなど、13ものトップスポーツチームがある恵まれた都市ですので、市内のスタジアムやアリーナを整え、市民の皆さんがスポーツを観たり楽しんだりする環境を充実させたいと思っています。スポーツを楽しむことは健康にもいいですし、地域での世代をこえたつながりができます。市民の皆さんの日々の暮らしを豊かにしていきたいですし、選手の皆さんにも、スポーツしやすい環境だなと思ってもらえたら嬉しいですね。
バスケットボールへの思い
- 進行
──バスケットボールを始められたきっかけを教えてください。 - 河村
バスケットボール選手だった父の影響で、6歳の時に始めました。自宅の庭にリングもあったので、小さい頃から一番身近な遊びの一つだったんです。練習がきついと感じたことや、思い通りのプレーができなくて苦しい時期もありましたが、やめたいとか、嫌いになることは一度もなかったです。バスケが大好きで、うまくなりたいと日々過ごしてきました。 - 進行
──バスケットボールを続ける中での夢や目標、また、プロ入りを決意された背景などを教えてください。 - 河村
日本のポイントガードとして世界の舞台に立つことは大きな目標でした。大学を辞めてプロに転向する時は悩みましたが、バスケに集中する時間を増やせるということは、精神的にも大切なことですし、身体のケアやトレーニングにも時間をしっかり割いて、プレーやコンディションの向上につなげていきたいと考え、決断しました。 - 進行
──河村選手に憧れる子どもたちに、どんなことを伝えたいですか。 - 河村
子どものころは、勝ち負けにもこだわらず、とにかくバスケを楽しんでいました。いま思うと好きで楽しめたからこそ、続けてこられたと思います。だから子どもたちには、自分の好きなこと、楽しいと感じたことを続けてほしいと思います。 - 市長
今回の日本代表での活躍は、まさに、横浜から日本一のスピードスターが世界に羽ばたく姿を見る思いでしたが、現在の河村選手は、そうした考えや努力の積み重ねによって作られてきたのだと感じますね。河村選手の言葉は、夢や目標に向かってがんばっている子どもたちに力を与えてくれそうですね。
世界の舞台で活躍するために
- 進行
──チームや日本代表の活動の中で、さまざまな国の人と接する機会があると思いますが、日頃取り組んでいることはありますか。 - 河村
世界にはたくさんの考え方があって、自分が当たり前だと思っていたことが、海外ではそうではないこともあるので、文化や考え方を理解し、互いに尊重しあうことを常に心がけています。そのためには、言葉がとても大切です。外国籍のチームメイトとは頑張って英語でコミュニケーションをとっていますし、彼らも日本語を覚えようとしてくれて、「がんばって」や「ありがとう」などの言葉はよく使われています。 - 市長
私もアメリカで働いていた経験があるので、横浜から世界で活躍できる人材を育てていきたいと強く思っています。世界の多様な文化や価値観、考え方を理解し尊重できるようになるためには、若いうちにそうしたことに触れる機会を持つことが非常に大切ですよね。そのためのツールとして、英語教育は非常に大切です。 - 進行
──先日「ヨコハマ・イングリッシュ・クエスト」という、多国籍のイングリッシュ・スピーカーと中学生が英語で交流するイベントを開催されたそうですね。 - 市長
約100人の子どもたちが参加してくれて、英語やジェスチャーを使ってコミュニケーションをとっている様子が、とても印象的でした。実際に体験することで海外に興味を持つきっかけになる。そういう機会をつくることが重要なんですよね。また、国際理解教育の一環として「よこはまこども国際平和プログラム」を実施しているのですが、その中のスピーチコンテストには毎年4万人も子どもたちが参加してくれているんです。その中からピースメッセンジャーに委嘱した子どもたちは、ニューヨークの国連本部を訪問するなど、さまざまな活動に熱心に取り組んでくれています。
- 河村
4万人はすごいですね!しかも国連にも行けるなんて、子どもたちにとって貴重な経験になりますね。 - 市長
そうなんです。自ら発信する機会ってすごく大切ですよね。今後も、熱意を持った子どもたちが、生きた英語に触れ、自分の考えを発表できる場をつくっていきたいと思っています。
体づくりに大切なこと
- 進行
──コンディションを整えるために、毎日の生活の中でどんなことを意識していますか。 - 河村
特別なことは全くしていなくて、一日3食しっかり食べる、バランスよく栄養をとるようにしています。当たり前のようで一番大切なことだと思っています。 - 市長
体づくりには、食は本当に大切ですよね。横浜市では、令和8年4月から、中学校で全員給食を開始します。スポーツを頑張る中学生がたくさんいますから、たんぱく質をたくさんとれるメニューなど、専任の栄養士が工夫してくれています。心身ともに大きく成長する中学生の時期に、給食をみんなで楽しく食べることで、元気に活動するためのパワーの源になったらいいなと思っています。 - 河村
運動・睡眠・食事、この3つはすごく大切だと思うので、中学生の皆さんにはいっぱい体を動かして、栄養素も十分とり、睡眠もしっかりとってほしいですね。ちなみに、僕は毎日8時間以上寝るようにしているんです。 - 市長
8時間ですか!ハードなトレーニングに加えて、体を十分に休めることも大切なんですね。
未来に向けて―2024年の抱負―
- 河村
まずは、Bリーグで優勝を勝ちとって、2024年は横浜ビー・コルセアーズの年だったと言われるような年にしたいです。そしてパリオリンピックの日本代表として活躍できるよう、世界基準のバスケットボールをお見せできるように、一日一日を無駄にせず、頑張っていきたいなと思います。 - 市長
楽しみです! 2024年も市民の皆さんとご一緒に、河村選手と横浜ビー・コルセアーズを全力で応援していきます!
今年4月には、アリーナ施設「横浜BUNTAI」がいよいよ開業します。横浜ビー・コルセアーズのホームゲームも予定されていますし、スポーツ観戦やコンサート、大規模イベントも楽しんでいただける、新たな名所になると思います。
また、公共空間を活用して、まちの賑わいや、市民の皆さんが楽しめる特別な空間をつくる取り組みも進めています。昨年秋には、山下公園前の通りを初めて歩行者天国にしたんです。当日は横浜ビー・コルセアーズのパブリックビューイングも行ったんですが、すごい熱気でした。 - 河村
それは嬉しいです!試合会場に来られない方や偶然通りかかった方もバスケに触れられる機会になる、素晴らしい取り組みですね。ありがとうございます。 - 市長
そして、子どもたちが、河村選手のように夢に向かって頑張れる、誰もがいきいきと健やかに暮らせるまちになるよう、全力を尽くします。横浜の多様な魅力をさらに高め、「子育てしたいまち」「住みたい・住み続けたい」と感じていただけるよう、スピード感を持って取り組んでいきます。
聞き手:江口桃子さん/写真撮影:谷口京さん 撮影協力:たきがしら会館(磯子区)
プロフィール
河村勇輝
2001年5月2日生まれ。山口県柳井市出身。福岡第一高校3年時に特別指定選手としてBリーグデビュー。2020年4月、東海大学に進学。同年12月からは横浜ビー・コルセアーズで特別指定選手としてプレーし、2022年3月に大学中退とプロ転向を発表。2022-23シーズンは史上初のBリーグレギュラーシーズンMVPと新人賞をW受賞するなど、個人6冠を達成。2023年8月開催のFIBAバスケットボールワールドカップ2023では、大会3位タイとなる7.6アシストでパリ五輪出場権獲得に大きく貢献。ポジション PG(ポイントガード※)
※コートの上の司令塔とも言われる。攻撃時にチームに指示を出し、得点シーンを作る役割。
©B-CORSAIRS
このページへのお問合せ
政策経営局シティプロモーション推進室広報課
電話:045-671-2349
電話:045-671-2349
ファクス:045-661-2351
メールアドレス:ss-web@city.yokohama.lg.jp
ページID:626-246-864