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冷却塔の維持管理について

最終更新日 2025年6月20日

冷却塔ってなんだろう

冷却塔は、建物の空調機と組み合わせて利用されています。
冷却塔の適切な維持管理がなされないと、増殖したレジオネラ属菌を周辺に飛散し、レジオネラ症の大規模な集団感染を引き起こすおそれがあります。

冷却塔の維持管理方法

設備の管理

冷却塔の管理は、以下のとおり行いましょう。

(1) 冷却塔の冷却水には水道法第4条に規定する水質基準に適合する水を使用する。
(2) 運転開始前に化学的洗浄(設備の状況に応じた殺菌剤を冷却水系に循環させる)を実施する。なお、運転終了時にも実施することが望ましい。
(3) 運転期間中に次の管理を行う。
 ア 抗レジオネラ用薬剤を使用して、菌数を制御する。
 イ 冷却水を過度に濃縮させないため、冷却水を適時強制排水する。
 ウ スケール防止、腐食防止及びスライム防止のために薬剤による水処理を行う。
   ※ 薬剤の取扱いについては、使用上の注意事項について十分留意する。
 エ 月1回、定期的に冷却塔を清掃する。
   ※ 清掃時には、従事者に保護マスク、保護メガネ、ゴム手袋等を着用させる。
 オ 月1回、定期的に冷却塔の点検を実施する。
   点検項目:下部水槽、散水装置、充填材、エリミネータ等の汚れ、損傷、目詰まりの状況、
        ボールタップ、薬液注入装置、自動ブロー装置、送風機、電動機の作動状況

水質の管理

冷却塔の稼働状況に応じてレジオネラ属菌の水質検査を実施しましょう。

水質検査時期
冷却塔運転期間水質検査の頻度水質検査の時期
ア 夏季のみ1年に2回以上、定期に実施

1回目:冷却塔運転開始から2~3週間後
2回目:7月~8月の間
3回目以降:菌数の変動を把握できる適切な時期

イ 通年

菌数の変動を把握できる適切な時期

(うち1回は7月~8月の間に実施)

指針値
検査項目指針値
レジオネラ属菌※1100CFU/100mL未満※2
※1 検査方法は、「公衆浴場における浴槽水等のレジオネラ属菌検査方法について」(令和元年9月19日薬生衛発0919 第1号厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生課長通知)で示すろ過濃縮法又は冷却遠心濃縮法による培養法とする。
※2 指針値は、第5版レジオネラ症防止指針による。

啓発チラシ 「冷却塔の適切な維持管理について」(PDF:626KB)

冷却塔の管理のポイント

夏季の維持管理

冷却塔は、外気の影響により水の蒸発と濃縮が進み、特に夏季はレジオネラ属菌が検出されやすくなります。
冷却水の水質管理を自動設定に任せきりにせず、ブローの頻度や量を増やすことで、レジオネラ属菌の増殖を抑えましょう。

レジオネラ属菌を検出した場合

指針値を超過した場合は、検出結果に応じた下記の対応をとるとともに、直ちに施設の所在区の福祉保健センター生活衛生課へ連絡してください。
また、レジオネラ属菌が増殖した原因を究明し、再発防止のために維持管理方法の見直しを行いましょう。
 

  【お問合せ先】
 各福祉保健センター生活衛生課環境衛生関係相談窓口一覧
レジオネラ属菌が検出した場合

検査結果(CFU/100mL)

対策
100未満現状の維持管理体制を継続する
100以上

直ちに次亜塩素酸塩またはその他有効な殺菌剤を用いて冷却水及び冷却水管を殺菌し、冷却水を換水する
清掃、薬剤投入等の措置後、迅速法(PCR法又はLAMP法)又は培養法によって再度水質検査を実施し、陰性又は不検出(10CFU/100mL未満)であることを確認する

検査結果が陽性又は検出である場合は、上記の措置を再度実施する

冷却塔が原因と考えられる感染事例

レジオネラ症は、1976年、米国フィラデルフィアにおける在郷軍人集会(Legion)で集団肺炎として発見されたところから命名されました。
このときの感染源は、会場となったホテルの冷却塔であると推定されました。
国内でも、冷却塔が原因と考えられる感染事例が発生しています。

このページへのお問合せ

医療局健康安全部生活衛生課

電話:045-671-2456

電話:045-671-2456

ファクス:045-641-6074

メールアドレス:ir-seikatsueisei@city.yokohama.lg.jp

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