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エフェドラ(Ephedra)

最終更新日 2019年7月26日

 エフェドラ(Ephedra)というのは、ハーブ系の薬で、「マオウ」ともいいます。日本薬局方解説書によると、マオウ科(Ephedraceae)のマオウ属のシナマオウ(Ephedra. Sinica)、アイマオウ(Ephedra. Intermedia)、キダチマオウ(Ephedra. Equisetina)などの地上茎を乾燥したものが生薬「マオウ(Ephedra Harb)」とされています。中国名を漢字で「麻黄」と書き(ma huang)と音訳されます。日本名も漢字で「麻黄」と書きます。
 生薬としての「マオウ」は鎮咳去痰薬として用いられ、麻黄湯(まおうとう)、葛根湯(かっこんとう)など漢方の風邪薬の中にも入っています。「マオウ」の主成分は、エフェドリンでその他にプソイドエフェドリン、メチルエフェドリン等が含まれています。

エフェドラ含有のアメリカ製健康食品の写真

 日本では、「マオウ」やその主成分のエフェドリンは、医薬品以外には使用できませんが、アメリカでは使用含量が規制されていますが健康食品に使用でき、多くのダイエット中の人たちに使用されています。実際には日本でも、インターネットでダイエットや健康食品関連のサイトを開くと、エフェドラの宣伝が多く見られ、手軽にエフェドラを購入することができてしまいます。それらのホームページにはエフェドラの危険性に関してまったく触れられていません。


 エフェドリンは交感神経作用薬で、服用すると気管支が拡張し、血圧が上昇したりします。医薬品の「塩酸エフェドリン」は喘息時の気管支拡張薬、鎮咳薬、昇圧薬として用いられます。その他の作用として食欲不振、心拍数増加、体温上昇、発汗などがあり、業者はこれらの作用に目をつけてエフェドラをダイエット食品に利用したと考えられます。また、ダイエットに関してだけでなく、もう一つのエフェドリンの危険な作用があります。それは幻覚作用です。向精神薬取締法では、濃度が10%以上のエフェドリンは覚せい剤原料として扱われます。市販薬の風邪薬の中にも10%以下ではありますがエフェドリンが入っているものがあります。エフェドラ(マオウ)は中国漢方では古い歴史を持つ重要な薬です。しかし、病気の治療薬としてではない使用方法で、エフェドラが流通されているのは、とても怖いことだと思います。

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