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保健統計資料の使い方

最終更新日 2019年3月5日

人口動態統計等の統計資料は、地域の特色や問題点を把握するのに有用です。
統計資料の数値は、どのように利用し、評価すると良いのでしょうか。ここでは、統計資料を利用する際の着眼点と注意点を挙げたいと思います。

何を知りたいのか

統計資料を利用して何を知りたいのか、目的を明確にします。

目的がはっきりしていれば、どのような統計資料を集め、どう評価していくべきか方針を立てることができます。

市でみるか、区でみるか、地域でみるか

統計資料を利用するとき、どの規模のまとまり(単位)で評価するのかを決めます。

市の単位でみるのか、区の単位でみるのか、さらに細かく地域の単位でみるのか。統計資料を利用する目的に合う評価の単位を決めてください。

統計資料を探す

性・年齢階級別の数値が載っている統計資料を探します。

平均寿命は男性より女性が長く、粗死亡率は高齢になるほど高くなります。このように、性別と年齢によって統計の数値は傾向が異なることが多いです。
よく利用される、死亡や出生については、人口動態統計から得ることができます。

評価する単位(市、区、地域等)の性・年齢階級別人口も入手します。

地域の人口が多ければ、疾患にかかる可能性のある人も多くなります。そのため、人口の違いによる統計の数値への影響も考える必要があります。
人口については、国勢調査人口や推計人口(国勢調査人口に出生・死亡・転出入などを加減したもの)がよく利用されます。

人口動態統計等の政府統計の資料は、WEBページからダウンロードすることもできます。(統計資料を入手するためのリンク集

実数をとるか保健指標をとるか

(1)実数を利用する

まずは実数を眺めましょう。

統計資料の評価は、「粗死亡率」や「年齢調整死亡率」等の保健指標を利用することが最善なのでしょうか。
保健指標は見た目が良く、人口や年齢等の影響を考慮している指標では、地域間や年次での比較をしやすい等の利点があります。

しかし、保健指標の値が低いからといって、その地域は問題ないと言えるのでしょうか。

例えば、人口100万人のA市と10万人のB市において、自殺者数がA区200人、B区50人であったとします。この場合、自殺の「粗死亡率(人口10万対)」は、A区20.0でB区が50.0になります。A区はB区よりは自殺の頻度は低いものの、自殺者数は多いという現象がおこっています。A区で自殺者数自体が多いということは問題にならないのでしょうか。

「どの程度のことを問題とするか」という、統計を利用する側の考え方にもよりますが、まずは、統計資料の数値そのものをじっくりと見て評価するのも重要です。

評価の着眼点:性・年齢階級別(グラフ化する)、経年変化(グラフ化する)

実数の評価は、性・年齢階級別にみたり、経年変化をみたりすることで可能です。グラフ化をして、視覚的にも分かりやすくするのも良いでしょう。

(2)保健指標を利用する

最終的に何を知りたいか(目的)によって求める保健指標を決めます。

保健指標は沢山あります。やみくもに思いつく限りの保健指標を求めるより、目的に沿った指標を、2、3個抜粋して求めた方が労力も少なくて済みますし、評価もしやすいです。

最適な保健指標を選択するには、その特徴(長所、短所)を理解しておくことが重要です。

使える既存の保健指標がないか調べましょう。

保健統計資料の中には、人口動態統計特殊報告や市区町村別生命表といった、保健指標をあらかじめ求めて公開されているものもあります。公開されるまでに時間がかかるといった難点はありますが、こういった資料を利用し、評価するのも良いでしょう。
既存の保健指標を入手する

既存の保健指標を利用するときには、どの統計資料の数値を使って、どのような式で求められたのかを確認しておく必要があります。これは、経年変化をみたり、地域間で比較したりする場合に、同じ求め方をした保健指標でないと、素直に比較できないためです。

保健指標を求めるときには、偶然誤差を考えましょう。

発生頻度の低い事象について保健指標を求めるときや、人口の少ない地域の統計資料を利用する際には、数値の偶然誤差を考える必要があります。

偶然誤差を小さくする方法は、統計的手法をとる場合もありますが、一般的には複数年の数値を平均する方法がとられています。

利用する統計資料によっては、系統誤差についても考えましょう。

国民生活基礎調査や国勢調査等、アンケート調査をもとに作成されている統計資料を利用する場合には、系統誤差ついても考える必要があります。

これは、婚姻の有無や職業等、質問の内容によっては、回答がゆがめられてしまう可能性もあるからです。なお、よく利用される人口動態統計の死亡数や出生数、国勢調査人口は、系統誤差は殆どおこらないと考えて良いでしょう。

評価の着眼点:性・年齢階級別(グラフ化する)、経年変化(グラフ化する)、他の地域との比較(地図を色分けする)

求めた保健指標は、性・年齢階級別にみたり、経年変化をみたり、他の地域と比較したりして利用することができます。グラフ化や地図の色分け等で視覚的に分かりやすくするのも良いでしょう。

指標の特徴に応じて、評価の方法を考えましょう。

このページへのお問合せ

健康福祉局衛生研究所感染症・疫学情報課

電話:045-370-9237

電話:045-370-9237

ファクス:045-370-8462

メールアドレス:kf-eiken@city.yokohama.jp

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