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相鉄・東急直通線開業-新駅周辺の「これまで」-

 相鉄・東急直通線(羽沢横浜国大駅~日吉駅間)が、3月18日に開業します。交通の利便性が高まることで、港北区のさらなるにぎわいや活性化が期待されます。新たに誕生する「新横浜駅」と「新綱島駅」は、各駅周辺の発展やその歴史をデザインコンセプトとしています(広報よこはま港北区版2023年3月号参照)。この2つの新駅周辺はどのような歴史をたどってきたのか、当時をよく知るお二人のインタビューから、周辺地区のあゆみを振り返ります。

最終更新日 2023年3月2日

新横浜駅周辺の「これまで」-新横浜町内会 臼井義幸(うすい よしゆき)さん-

 1964年の東京オリンピック開催に併せて”東海道新幹線”と「新横浜駅」が開業しました。それまでは、当時を知る方にお話を聞いても「水田しかなかった。」と皆おっしゃいます。現在のように多くの人が訪れるまちではなかったのです。駅開業と併せて区画整理事業が始まりますが、すぐに土地利用が進んだわけではありませんでした。間もなく第三京浜が開通するなど、道路交通網の発達によって、多くの人が車での移動を選択し、周辺住民が駅を利用することはまだ少なかったのです。逆に新横浜駅という核ができたことによって、市外から新横浜に訪れる人が増えました。駅前にはホテルや高級レストランができ、拠点としての役割を担っていくようになります。駅前一帯には駐車場ができ、湘南方面へ行く人の待合せ場所にもなっていました。

 1972年には、”市営地下鉄ブルーライン”が開業しました。開業とともに、治水対策を進めたことで、オフィスビルやホテルなどが建ち始め、街の様相が大きく変わる変換期となりました。市営地下鉄は、市内を移動する際の生活利便性を向上させる交通網となり、多くの人が駅を利用するようになりました。さらに、市政100周年記念施設として横浜アリーナができたことも大きかったと思います。これにより、ビジネスマンが多かった新横浜は、イベントシティという側面も持つようになりました。

 このようにして、新横浜駅周辺は発展を遂げてきました。今回の相鉄・東急直通線の開業によって、さらに交通の便が良くなることで、新横浜のまちが様々な人の目に触れることになります。取捨選択され、さらなる発展を遂げるためには、「ここでしか出会えない、本物志向のまち」にしていかなくてはいけない、そう感じています。

左から新横浜町内会臼井さん、新横浜駅ができる前の様子、市営地下鉄開業後の駅北側の様子

新綱島駅周辺の「これまで」-池谷家16代当主 池谷道義(いけのや みちよし)さん-

 私の先祖がこの地に来たのは1600年代になります。現在の家屋は1857年に建てられ、160年間に渡って代々住み継いできました。
 この地域は、鶴見川の肥沃な水を利用した農業が盛んに行われていた一方で、毎年のように鶴見川による水害を受けてきました。私の曽祖父池谷道太郎(いけのや みちたろう)は、多少の水害でも冠水することのない果樹栽培であり、綱島の土壌に適した“桃”に着目し、1907年から「日月桃(じつげつとう)」の栽培を始めました。その後、一気に、桃づくりが綱島の地で始まり、昭和の初めには当時桃の生産地として有名だった岡山の生産量を抜くなど、桃づくりのピークを迎えました。

 時を同じくして、1914年にラジウム温泉が発見されると、1926年に現在の東急東横線である東京横浜電鉄神奈川線・綱島温泉駅(現在の綱島駅)が開業し、綱島は温泉街としても発展していきました。しかし、戦争や交通網の発達によりその後衰退していきました。

 日月桃も、戦争や鶴見川による大きな水害や外国産の果物が入ってきた影響で衰退していき、一時期は全て絶えてしまいました。しかし、平成に入り、私の父が桃を使った町おこしへ参加したことをきっかけとして、日月桃の原木が茨城県つくば市にある農林水産省の果樹園芸試験場(当時名称)にあることを突き止めました。収穫期に現地に伺い、間違いなく原木であることがわかったのです。枝を分けていただき、接ぎ木をして、日月桃を復活させることに成功しました。こうして、現在でも少量ではありますが栽培を続けることができています。

 再開発ビルの一画に整備される区民文化センターは、このまちに大きな影響を与えてくれると思います。綱島の歴史や文化が定着していくとともに、新しい文化を発信していく拠点として、新たなムーブメントが起こっていくことを期待しています。

左から池谷家主屋と桃畑、綱島駅にあった温泉旅館、当時の鶴見がwあが氾濫した際の様子

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