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まぜるな危険!(まぜると危険な洗浄剤を知っていますか?)

最終更新日 2023年4月1日

 私たちは日常生活の中で、スプレー製品、塗料、洗浄剤等多くの家庭用化学製品を使用し清潔で快適な生活を送っています。しかし、化学製品の中には「有害物質」を含むものもあります。
 また、これらの化学製品は使用方法を誤ると思わぬ健康被害が発生する場合があります。私たちが安全に暮らすためには化学製品を上手に使用する必要があります。

(1)家庭用洗浄剤には酸性、中性、アルカリ性等いろいろなタイプがある事を知っていますか?

家庭用洗浄剤のタイプ
 種類pH化学物質
1酸性タイプpH3以下

塩酸、硫酸など主成分とした無機酸類、またスルファミン酸、シュウ酸等を成分とした有機酸類が有ります。
また、これらに界面活性剤を加えたものがあります。

2弱酸性タイプpH3~6陰イオン、非イオンの界面活性剤を主成分としたものがあります。
3中性タイプpH6~8
4弱アルカリ性タイプpH8~11
5アルカリ性タイプpH11以上水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を主成分としたもの、またこれらに界面活性剤、次亜塩素酸ナトリウムを加えたものがあります。

(2)家庭用洗浄剤の主成分の作用を知っていますか?

家庭用洗浄剤の主成分の作用
 薬品名化学物質の作用
1塩酸、硫酸(無機酸類)主に無機物質(リン酸カルシウム等)を分解し汚れを除去します。
2水酸化ナトリウム、水酸化カリウム油等の有機物質を主に分解し汚れを除去します。
3界面活性剤汚れに対して浸透、乳化、分散等の作用し汚れを除去します。
4次亜塩素酸ナトリウム主に有機物質を漂白、分解し汚れを除去します。

(3)酸性タイプ洗浄剤と次亜塩素酸含有・アルカリ性タイプ洗浄剤を併用すると危険、“まぜるな危険”を知っていますか?

 これらの洗浄剤を混ぜると塩素ガスが発生し危険です。
 この塩素ガスは第一次世界大戦でドイツ軍(1915年)が、塩素を毒ガスとしてはじめて使用したことが知られています。
 この塩素ガスは空気中に約4ppm存在していても臭気がわかります。また約30ppmで咳がでる強い刺激性の黄色ガスです。


(4)家庭用洗浄剤の裏ラベルの使用上の注意を知っていますか?

目に入らないようご注意下さい。

目に入らないようご注意下さいの画像


酸性または弱酸性の洗浄剤等と混合しないで下さい。

酸性または弱酸性の洗浄剤等と混合しないで下さいの画像


幼児の手の届くところに置かないで下さい。
幼児の手の届くところに置かないで下さいの画像


使用中は換気にご注意。

使用中は換気にご注意の画像


- 参考文献 -

辻 薦:工業用洗剤と洗浄技術,地人書館,東京(1975)

このページへのお問合せ

医療局衛生研究所理化学検査研究課

電話:045-370-9451

電話:045-370-9451

ファクス:045-370-8462

メールアドレス:ir-eiken@city.yokohama.jp

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