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創造界隈拠点について
最終更新日 2025年5月8日
開港150周年を間近にした2004年当時、みなとみらい21地区が特色ある商業施設などの整備によってにぎわっていく一方で、開港以来横浜の中心となっていた関内地区などは、歴史を伝える西洋建築や近代建築などが少しずつ姿を消し、横浜らしい風景が薄れ、オフィスビルの空室率も増えるなど、経済・文化の両面で活力が失われつつありました。
この状況を脱し、再び魅力を取り戻していくために「クリエイティブシティ(創造都市)」という考え方に着目し、芸術や文化の持つ「創造性」をまちづくりに生かすことで、都市の新しい価値や魅力を生み出す「創造都市施策」が生まれました。
この施策の一環として、都心臨海部を中心に「創造界隈の形成」を進めており、創造的な活動を行う民間事業者と共同して、歴史的建造物や倉庫、公共空間等を「創造界隈拠点」として活用しています。
創造界隈拠点一覧
(仮称)BankPark YOKOHAMA(旧第一銀行横浜支店) ※ 休館中のため、撮影等の利用はお断りしています
~横浜の文化芸術創造都市施策発祥の地~
市認定歴史的建造物である旧第一銀行横浜支店(1929年建築)は2004年から横浜ならではの資源をまちづくりに生かす実験事業の場となり、その後、2021年まで市民の創造性を高め、地域協働を推進、まちの活性化に寄与する文化芸術創造都市施策の先駆けの場として活用されてきました。2025年には、まちの新たなにぎわいの創出や人々の豊かなライフスタイルの実現に向け「様々な人・もの・文化が交差する明るい公園のような『出会い、学び、育つ』場所へ」をテーマに、工芸ギャラリーやクラフトカフェ、シェアオフィスなどの複合施設としてオープンします。
(休館中のため、撮影等の利用はお断りしています。利用再開時期は未定です。)
急な坂スタジオ(旧老松会館)
~「稽古だけじゃない稽古場」から「作品と人が育つ場所」へ~
1993年に市営結婚式場として開業した「老松会館」は、2006年から舞台芸術の創造拠点「急な坂スタジオ」として活用しています。結婚式場であった構造を生かし、演劇やダンスの稽古場としてスタジオやホール、和室などを用意しています。 また、「作品と人が育つ場所」としてサポートアーティスト事業などを通じて、作品を創るための支援や、活動基盤を整えるための支援を行っています。これまでサポートしているアーティストが岸田國士戯曲賞を受賞するなど、日本の舞台芸術を支える存在となっています。
急な坂スタジオホームページ(外部サイト)
象の鼻テラス
~様々な人や異文化が出会い、つながり、新たな文化を生む場所~
象の鼻テラスは、横浜開港の地「象の鼻地区」にある、文化観光交流拠点を兼ねた無料休憩施設です。横浜市・開港150周年事業として、象の鼻パークとともに整備され、2009年6⽉に開館しました。
開港当時から異文化と日本文化がこの土地で出会ってきたように、象の鼻テラスは、様々な人や文化が出会い、つながり、新たな文化を生む場所を目指し、アート、パフォーミングアーツ、音楽など多ジャンルの文化プログラムを随時開催しています。 また、併設した象の鼻カフェでは象の鼻テラスや象の鼻パークでのイベントやプログラムに連動したメニューの提供などを行っています。
象の鼻テラスホームページ(外部サイト)
初黄・日ノ出町地区(地域再生まちづくり)
KB2017 photo:阿部隆大
~官民一体の、アートによるまちづくり~
かつて違法風俗営業を行う小規模店舗が連なっていた初黄・日ノ出町地区は、地域、警察、行政が一体となり、環境浄化に取組み、2005年、県警の一斉摘発により違法店舗は閉鎖されました。その後、地域主体の認定NPO法人黄金町エリアマネジメントセンターを中心に、元小規模店舗や京急高架下などをアートの制作・発表の場として活用。アートフェス「黄金町バザール」を開催するなど、「アートによるまちづくり」を進め、地域内外の交流創出や地域の魅力発信に取り組んでいます。
この取組は2009年に安全・安心なまちづくり関係功労者表彰「内閣総理大臣賞」、2017年に国際交流基金「地球市民賞」を受賞するなど、国内外から高い評価を受けています。
NPO法人黄金町エリアマネジメントセンターホームページ(外部サイト)
THE BAYS(旧関東財務局横浜財務事務所)
~“スポーツ×クリエイティブ”をテーマに、新たな産業の創出を実現していくプラットフォーム~
市指定有形文化財「旧関東財務局横浜財務事務所」(1928年建築)は若手アーティストの活動拠点「ZAIM」として暫定活用された後、創造的産業を集積しにぎわい創出及び経済活性化につなぐ中核施設「THE BAYS」(運営:株式会社横浜DeNAベイスターズ)として2017年にオープンしました。“スポーツ×クリエイティブ”をテーマとした複合施設で、「日々の暮らし」に少し「野球文化」を加え、コミュニティーを深める拠点となるクラフトビアダイニングやライフスタイルショップ、生活スタイルを創るスタジオがあり、シェアオフィス・コワーキングスペースではまちと共に歩んできたプロ野球チーム運営のノウハウを生かしたビジネススクールなどを展開しています。
THE BAYSホームページ(外部サイト)
Art Center NEW(新高島駅地下1階展示施設)
※イメージ
~先進的な現代アートの紹介・発信の場~
駅の地下倉庫を活用した展示場と、隣接する道路区域を含めた大空間を最大限に生かした文化芸術創造発信拠点として、2018年、アーティスト・クリエーターの集積を促し、各拠点とのネットワークを図りながら創造的な活動及び発信を行う「BankART Staton」をオープン。2025年度からは、一般社団法人Ongoingが、新たにまちに開かれた先進的な現代アートと交流を目的とした拠点「Art Center NEW」として、展覧会や制作スタジオ、シンポジウムやワークショップなど、芸術や文化に関わる多種多様な試みにおいて、新たな価値観やこれまでになかった視点の数々を提案する“NEW”をコンセプトとした活動を展開します。
Art Center NEWホームページ(外部サイト)
都心臨海部以外での取組(鶴見区小野町・保土ケ谷区星川・港南区野庭町 他)
鶴見パブリックアートプロジェクト
~創造性を生かしたまちづくりを市全域へ~
これまで都心臨海部を中心に展開してきた創造都市の取組は市内各地にも広がり始めています。鶴見区小野町では、象の鼻テラスの企画協力のもと、地域住民が主体となってまちなかで壁画展示を行う「鶴見パブリックアートプロジェクト」を行っています。南区、旭区、港北区、緑区、戸塚区では、地域のコミュニティ拠点にアーティストが滞在し、住民との交流を通じて創作活動を行う「ACYアーティスト・フェローシップ助成」を実施しています。また、2024年からは、地域コミュニティの活性化を目的とした保土ケ谷区の星川駅高架下行政区画の公民連携による創造的な活用や、港南区野庭町における団地活性化の取組を、モデル事業として展開しています。
このページへのお問合せ
にぎわいスポーツ文化局文化芸術創造都市推進部創造都市推進課
電話:045-671-3868
電話:045-671-3868
ファクス:045-663-5606
メールアドレス:nw-sozotoshi@city.yokohama.lg.jp
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