アタマジラミって何？

毎年、頭髪に卵を産みつけるアタマジラミについて多くの相談があります。
アタマジラミの成虫は、頭髪の間に住み、吸血し、かゆみをあたえます。被害はかゆいだけで、感染症を媒介した例はありません。
特に保育園や幼稚園、小学校低学年の児童のあいだで流行る傾向があります。

小さな子供は体をくっつけあって遊ぶため、お互いの頭が触れてシラミがうつります。 また、帽子やブラシの貸し借りをしたり、共用のロッカーを介してうつることもあります。

頭、特に耳の後ろ・後頭部周辺を無心に掻いていたら要注意。成虫は動き回っていて見つけにくいので、髪の毛に卵が付着していないかチェックしてみましょう。 髪の毛に小さな白いものはついていませんか？ただし、指先でひっぱってみて簡単に動くものは卵ではなく、ヘアーキャスト（フケ）です。卵は髪の毛にしっかりと付着しています。

専用の駆除剤が市販されています。パウダーやシャンプーのタイプがありますので、使いやすい方を選びましょう。
卵には薬が効かないため、１日１回、３日に１度ずつ（２日おきに）、３～４回繰り返して使用します。
枕カバーやシーツなどは、洗濯してアイロンをかけます。

幼虫の時期から吸血します。成虫は１日に５～８個の卵を産み、約１か月生存します。

＜＜＜シラミって不潔？＞＞＞
生活習慣が清潔か不潔なのかは関係ありません。アタマジラミを見つけても、きちんと薬を使えば10日くらいで駆除できるので慌てる必要はありません。
「不潔にしているから」、「だらしない」といった誤ったイメージで子供の心を傷つけたり、いじめが起きたりしないように、大人が気をつけなくてはいけません。