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最終更新日 2025年2月26日
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泉区総合庁舎(改修)
泉区総合庁舎ESCO事業による改修工事(ZEB Oriented取得)について紹介します。ESCO事業により設計、ZEB認証から施工まで一連で実施しました。
泉区総合庁舎
工事概要
施設名 | 泉区総合庁舎 |
---|---|
所在地 | 泉区和泉中央北五丁目1番1号 |
建築面積 | 6,402.79㎡ |
延床面積 | 22,617.76㎡ |
建物竣工 | 1996年 |
建築構造 | SRC造、地上4階 地下1階 |
施設用途 | 事務所 |
1 | 高効率空冷ヒートポンプチラーへの更新 |
---|---|
2 | 高効率パッケージ空調機への更新 |
3 | 空調機の二酸化炭素濃度による外気導入量制御の導入 |
4 | 空調機のインバータ制御の導入 |
5 | 換気ファンの室温による発停制御の導入 |
6 | 換気ファンの一酸化炭素濃度による発停制御の導入 |
7 | 照明のLED化 |
8 | 太陽光発電システムの導入※ |
※ZEB Orientedの要件に再生可能エネルギーの導入は求められておりませんが、ESCO事業者の提案により、省エネ改修の一環として実施しました。
認証
工事完成に伴い、令和7年1月29日に認証を取得しました。
【再生可能エネルギーを含まない場合】
BEI値:0.58(従来の建築物と比較して42%のエネルギー削減)
【再生可能エネルギーを含む場合】
BEI値:0.55(従来の建築物と比較して45%のエネルギー削減)
工事情報
ESCO事業者(設計、工事監理等) | 日本ファシリティ・ソリューション株式会社 |
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施工者(空調設備) | エヌ・ケイ・テクノ株式会社 |
施工者(照明設備) | 株式会社アキテム |
施工者(太陽光発電設備) | 海光電業株式会社 |
工期 | 令和5年10月26日から令和7年1月31日まで |
工事内容の紹介
1 高効率空冷ヒートポンプチラーへの更新
- 老朽化した吸収式冷温水発生機(ガス焚き)の熱源設備を高効率な空冷ヒートポンプチラーへ更新しました。チラーへの更新に伴い屋上の冷却塔を撤去し、チラーは冷却塔の跡地に設置しました。また、チラー化に伴い電気使用量が増加するため、キュービクル式高圧受変電設備を増設しました。
- 冷温水の搬送において、これまで2次ポンプ方式による制御システムでしたが、チラー化に合わせて2次ポンプ及び付帯配管類を撤去し、チラー内蔵ポンプによる1次ポンプ方式に変更しました。
2 高効率パッケージ空調機への更新
老朽化したパッケージ空調機を高効率な最新機種へ更新しました。
(改修前COP(平均):冷房2.4、暖房2.9 → 改修後COP(平均):冷房3.2、暖房3.6)
3 空調機の二酸化炭素濃度による外気導入量制御の導入
一部の空調機(エアハンドリングユニット)と一部のパッケージ空調機に二酸化炭素(CO2)の濃度センサを設置し、還気空気中のCO2濃度により外気導入量を変更できる自動制御を導入しました。
この改修はZEB Orientedの要件における「未評価技術の導入」として実施しました。
4 空調機のインバータ制御の導入
区民ホール系統の空調機(エアハンドリングユニット)の給気ファンと還気ファンにインバータを導入しました。ファンの回転数を固定速から可変速にすることで熱負荷(還気温度)に応じた風量制御を行います。
5 換気ファンの室温による発停制御の導入
地下室の吸収式冷温水発生機の撤去に伴い、地下室の換気制御を見直しました。地下室に温度センサを設置し、換気ファンに室温による発停制御を導入しました。室温が高くなると換気ファンが運転し、室温が低くなると換気ファンが停止します。
6 換気ファンの一酸化炭素濃度による発停制御の導入
地下駐車場に一酸化炭素(CO)濃度センサを設置し、換気ファンにCO濃度による発停制御を導入しました。CO濃度が高くなると換気ファンが運転し、CO濃度が低くなると換気ファンが停止します。
7 照明のLED化
蛍光灯や白熱電球をLED照明に更新しました。
8 太陽光発電システムの導入
屋上の一部にフレキシブルなシート形状の太陽光発電パネルをアール形の屋根に設置しました。
その他
1 補助金の活用
ESCO事業者より「地域脱炭素移行・再エネ推進交付金(重点対策対象事業)」(環境省)の活用が提案され、ZEB化改修に伴う事業等の交付金を申請して取得しました。
2 別途工事(長寿命化対策事業)
ESCO事業による空調改修工事より前にサッシ(窓ガラス)の改修工事を行いました。WEBプログラムの計算入力にはこの改修内容を反映しています。
窓ガラスを単板ガラスからLow-E複層ガラスに更新することに伴い断熱性能が向上しました。これにより空調機の更新において、一部の空調機はダウンサイジングが可能になりました。(Low-E複層ガラスの仕様:熱線反射複層ガラス 6+A6+6)
このページへのお問合せ
建築局公共建築部保全推進課省エネ担当
電話:045-671-3996
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ファクス:045-664-5244
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