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禁煙トピックス3

最終更新日 2019年1月22日

「赤ちゃんのためにも夫婦・家族でぜひとも禁煙を!」

これから生まれてくるお腹の中の赤ちゃん、この未来あるこどもたちにタバコの煙は大きな悪影響を及ぼします。知っているようで知らない、そして実は本当に恐ろしいタバコの赤ちゃんへの害について、今回はお話したいと思います。
妊婦さんがタバコを吸うと、タバコの中に含まれているニコチンの作用によって、胎盤や臍帯の血管が収縮してしまいます。胎盤や臍帯とは、お母さんの体と赤ちゃんのお臍をつなぐとても大切な役割をしているところです。その血管が収縮するとは何を意味するのでしょうか。それはつまり、お腹の赤ちゃんにお母さんの体から、栄養分や酸素が十分に行きわたらすことが出来なくなってしまうのです。
また、タバコの煙の中に含まれている一酸化炭素という有毒ガスもお腹の中の赤ちゃんに移行してしまいます。一酸化炭素は体の中のヘモグロビンという物質と結びついて、酸素の受け渡しを邪魔してしまいます。その結果、赤ちゃんの体の中はいわば酸欠状態になってしまうのです。
お母さんが喫煙するだけで、お腹の中の赤ちゃんの健康が害されてしまい、早産や流産の頻度が高くなると言われています。また、生まれてきたときの体重も、他の赤ちゃんと比べて小さくなる傾向があるといわれています。
タバコの影響は出産前だけではなく、出生後にも影響します。一番怖いのは、喫煙しているお母さんから生まれた赤ちゃんは乳幼児突然死症候群(SIDS)による死亡率が高いといわれていることです。赤ちゃんが生まれた後、両親の喫煙を止めると、SIDSによる赤ちゃんの死亡の約60%が減らせるといわれています。その他、妊娠中の喫煙によって知能の発達の遅れや、身長の発育の遅れも多く見られると報告されています。
妊婦さん自身がタバコを吸うだけではなく、妊婦さんが他の人の吸っているタバコの煙を吸ってしまうこと(「受動喫煙」と言います)による赤ちゃんへの影響も明らかになってきました。妊婦さんが受動喫煙にさらされてしまうことだけでも、煙の中のニコチンや発ガン性物質がお腹の中の赤ちゃんに移行してしまうことが分かってきました。また、受動喫煙の場合にも早産の頻度が高いことも分かりました。妊婦さん自身の喫煙だけではなく、その周りの人々、特に家族の喫煙も赤ちゃんに重大な影響を及ぼしてしまうのです。
このように、赤ちゃんの健康を守る上で、お腹に大切な赤ちゃんを抱えたお母さんはもちろんのこと、お父さんやご家族の禁煙がとても大切です。これからの未来が待っている赤ちゃんの健康を害することはしたくないですよね。赤ちゃんができたら、家族でタバコの害について話合ってみましょう。そして禁煙のいい機会として、ご家族・ご夫婦で禁煙にチャレンジしてみましょう。禁煙に向けてがんばる人たちを私たちは応援しています。旭区では毎月、個別の禁煙相談(予約制)を行なっています。また、お腹に赤ちゃんができたら通っていただく母親学級の場でも相談して頂けば、禁煙にむけてのアドバイスなども受ける事が出来ます。
タバコの悪影響はすぐに目に見えるものではありません。しかし、赤ちゃんを含め、私たちの体を確実に蝕んでいきます。そして目に見える害となった時にはすでに治療困難なケースがほとんどです。赤ちゃんの健康を守り、そして家族みんなで赤ちゃんと一緒に健康な生活を過ごしていくために、お母さん・お父さん、そして家族の禁煙が非常に大切であることが分かっていただけましたでしょうか。一緒に禁煙にむけてがんばっていきましょう。

お問い合わせ
福祉保健課健康づくり係(3階30番)
電話(045)954-6146
ファクシミリ(045)953-7713

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