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禁煙トピックス2

最終更新日 2019年1月22日

「成人の喫煙は、未成年の喫煙に一役かっています。」

昭和40年、日本人成人男性の喫煙率は約8割であり、たばこを吸わない人の方が珍しいくらいでした。現在では約5割にまで減少していますが、たばこが原因で起こる肺がん患者はむしろ増えています。がんの流行は、たばこの流行の30年後に来ます。わが国のたばこ対策は欧米より20年遅れているといわれています。喫煙率を下げるのに最も簡単な方法は、たばこ代(たばこ税)の大幅な引き上げです。この点に早く気づき、1960年代から取り入れた欧米では、1990年頃以降、肺がん患者数を減らすことに成功しました。イギリスでは1箱1200円から1300円で販売されています。日本の約4倍です。平成18年7月、国内でもたばこ税が1本あたり1円引き上げられ1箱あたり300円になりました。増税収により、児童医療費をまかなう予定ですが、まだ価格は他先進諸国との比較になりません。
また成人男性では著明に減少している喫煙率ですが、一方で未成年者と女性では決して芳しくはありません。携帯電話が普及し、電話代支払いのため、たばこ代にまでまわらなくなったという記事が、先般新聞に掲載されていました。たばこ代だけを考えれば朗報なのでしょうが、携帯電話を使い青少年が巻き込まれる犯罪も目にします。喜ばしいことではありません。身体発育、妊娠、出産を考慮すると、この層における喫煙率は0、無縁(無煙)環境でも良いかと考えられます。
家庭において、ベランダでの喫煙する光景をほたるに見立てて、ほたる族と称したりします。また換気扇の下で喫煙することも広義のほたる族といいます。
これらの喫煙方法なら、家族の健康は損ねないと、安心されている方が結構いらっしゃるようですが、実はそうではありません。カレーを作ったとき、換気扇は100%役に立っているでしょうか。よほど密封、逆に家中の換気が十分でないと、たばこの煙は同居家族の体内に侵入します。受動喫煙です。また「たばこのにおいがする」ということは、目の前でたばこを吸っていることと同じです。子どもの髪の毛についたたばこ成分の調査から、そのことが分かりました。
ようするにベランダで吸っても、室内に戻ってきたときに服や口から臭っていれば意味がないのです。
未成年者では、成人よりもニコチン依存症に陥りやすくなります。また親が吸う家庭では、子の喫煙率は高くなります。とくに両親とも吸う場合は吸わない場合に比べて4倍との調査結果があります。
比較的、安易に喫煙行為から始まった未成年が、至っては薬物依存、そして時には、犯罪へとつながるケースも見られています。この入り口となる喫煙行為防止のためにも、今喫煙中である大人の方の協力が必要となります。
平成18年4月から日本では医療機関でも禁煙指導が保険適応となったために、禁煙しやすい環境がすすんでいます。たばこが吸いづらくなってきたのではなく、たばこがやめ易い環境になってきたのです。

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