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【テキスト文】講演「新型コロナウイルス感染症対策について」

動画の内容のテキスト文です。

最終更新日 2022年2月22日

講演「新型コロナウイルス感染症対策について」

皆様、こんにちは。横浜市中区福祉保健センター長の秋元と申します。本日は新型コロナウイルス感染症に対する衛生講習会をご視聴頂き、ありがとうございます。
新型コロナについては2019年の年末に中国の武漢で世界で最初のクラスターが報告され、瞬く間に世界中に感染が拡大しました。日本では2020年2月に感染症法の位置づけが決まり、また新型インフルエンザ等特別措置法に基づき、様々な対策がなされています。現在も過去最大級の感染拡大が起こり、心配な思いをされている方が多いと思います。
ワクチンを2回接種している人が増えて、重症化のリスクは以前に比べて低下していますが、高齢者や持病がある方にはリスクのある感染症です。本ビデオを視聴して頂き、新型コロナ対策の基本を学び、日々の生活や事業の継続に役立てて頂ければ幸いです。本日はよろしくお願い致します。

これから「事業所における新型コロナウイルス感染症対策について」お話させて頂きます。新型コロナについては日々刻刻と情報が更新されており、この講演の収録は2022年1月24日に行っているので、この後に情報や制度が更新される可能性があります。最新の情報へのアクセスをよろしくお願い致します。

国立感染症研究所が撮影した新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真です。コロナウイルスは表面に特徴的な突起があり、その見た目が王冠(CROWN)によく似ていることから、ギリシャ語で王冠を意味するCORONA(コロナ)と言う名前が付いたそうです。ウイルスの表面の突起はSタンパクと呼ばれ、人間の細胞に接触して感染のきっかけを作ります。2020年1月に中国で発生が確認された新型コロナウイルス感染症は2020年2月に指定感染症となりました。

厚生労働省による新型コロナの国内発生動向のグラフです。昨年8月に第5波のピークがありましたが、その後ワクチンの効果もあり、減少傾向となりました。年末年始の後、1月に入りまして感染の急拡大が起きています。1月20日の新規陽性者の数は46016人で過去最多です。

新型コロナウイルスの感染経路は飛沫感染と接触感染の大きく分けて2種類です。飛沫感染とは咳、くしゃみ、大きな声で話す、激しい運動をする、食事をする時などに肺の奥深くからウイルスを含んだ、しぶきのような細かい粒子が1~2mの距離で飛び散り、これを別の人が吸い込むことで感染が成立します。予防としてはマスクの着用、ソーシャルディスタンスの確保が挙げられます。接触感染は飛沫等で手指がウイルスで汚染している時に、鼻とか口の粘膜に触れると感染が成立します。予防としては手洗いの励行、アルコールによる手指衛生が挙げられます。

新型コロナに感染した時の症状としては発熱、咳、息切れなどが上げられます。基本は呼吸器感染症なので、風邪や肺炎の症状です。その他の症状としては腹痛などの消化器症状、嗅覚、味覚障害、全身倦怠感なども上げられます。感染してもほとんど症状が出ない人が一定数居ることがわかっています。

新型コロナの典型的な経過を示します。約80%の方は軽症で1週間程度で治癒します。中等症まで進行する人が約20%で、肺炎症状が出現した場合は呼吸困難を合併して来るので原則として入院治療が必要になります。さらに約5%の人が重症化するので人工呼吸器やECMOによる治療が必要になり、回復まで長い時間がかかることが多いです。オミクロン株は全体的に症状が軽いと言われています。

重症化のリスク因子をスライドに示します。65歳以上の高齢者、悪性腫瘍にかかっている人、慢性閉塞性肺疾患など呼吸器の持病がある人、慢性腎臓病で透析している人、糖尿病がある人、肥満がある人もリスクが高いです。重症化リスクの高い人は感染予防の徹底がより重要になります。

新型コロナウイルスに感染しているか診断する検査としては大きく2種類あります。1つはPCR検査と言って、ウイルスの特徴的な遺伝子配列を抽出して診断します。精度は高いですが、検査結果が出るまで、やや時間がかかります。抗原検査はウイルスの蛋白質を検出するもので、PCR検査より精度はやや劣りますが、迅速診断キットを使えば、15~30分ほどで感染の有無がわかる、簡便な検査法です。

予防のためにはマスクを日頃から着用しましょう。空気感染は咳やくしゃみ等によって放出された飛沫の水分が蒸発して直径5um以下の飛沫核になったものが飛散し、病原体が空気の流れによって運ばれ、これを肺に吸入することによって感染します。N95マスクは飛沫核を捕捉できるので空気感染を予防します。麻しん、水痘、結核等の予防に使われます。マイクロ飛沫を吸入しないようにする医療用のマスクです。一般的には使い捨てタイプで3層構造の不織布という目の細かい素材を使用した不織布マスクが使われます。日本でマスクを義務化した法律はありませんが、人が飛沫を飛散させるリスクを低減するためにマスクの使用は極めて有効で乳幼児を除くできるだけ全ての方にマスクの着用をお願いしたいと考えています。飛沫の飛散が減少することにより、当然接触感染のリスクも低減します。

布マスクは不織布マスクより、微粒子を捕捉する機能はやや劣りますが、繰り返し使えることが大きなメリットです。マスクを着用する理由は自分が感染しないことと、無症状でも自分が感染源にならないと言う大きく2つの理由があります。お互いがマスクを着用することで、飛沫を吸い込むリスクは大幅に低減でき、感染のリスクを小さくすることが出来ます。法律で決められたものではありませんが、エチケットとしてマスクの着用をお願い致します。

マスクの感染予防について、医療用のN95マスク、不織布マスク、布マスクを比較したグラフです。横軸の通気性でみると布マスクが一番通気性が高く呼吸が楽です。これに次ぐのが不織布マスク、N95マスクです。マスクの補集効率でみるとN95マスクや不織布マスクが高く、布マスクはやや劣ります。TPOに応じてマスクを使い分けるのも一つの方法です。

厚生労働省が勧める正しい手の洗い方を紹介するスライドです。普段我々が行っている手洗いは目に見える大きな汚れを落とす手洗いをしていると思います。厚生労働省は手に付着している目に見えないウイルスを落とすために丁寧な手洗いを推奨しています。水道の流水で、液体石鹸を使い、時間は30秒以上です。洗い方も6段階で洗うことを推奨していて、①手のひら、②手の甲、③指先、④指の間、⑤親指、⑥最後に手首です。手洗いした後はペーパータオルなどで拭き、手を乾燥させましょう。外出した後、トイレの後、食事の前、他人に接触する前などに手洗いを励行して下さい。

手洗いが難しい場面ではアルコールによる消毒を検討して下さい。アルコールによる消毒を実施する場合、濃度70%以上のエタノールをお勧めしています。アルコールは新型コロナウイルスのエンベロープ(膜)を壊すことによって感染力を無くします。引火性があるので使用には注意が必要です。アルコールは手指衛生にも効果が期待できます。ドアノブや手すりなど手で触れやすい場所を拭き取るように消毒すると接触感染のリスクを低減できます。消毒液を空気中に噴霧する方法は推奨できません。

横浜市では新型コロナに関する様々な疑問にお答えするためにコールセンターを設置しています。24時間対応です。電話番号等はスライドに書かれている通りなので、お困りのことがあればご利用下さい。

新型コロナウイルスの感染予防、重症化の予防にはワクチン接種が有効です。日本の国内ではファイザー製薬のものと武田/モデルナ社製のものと大きく2種類が使われています。どちらもmRNAワクチンで、新型コロナのスパイク蛋白の遺伝情報をワクチンとして活用しています。新しい技術を使ったワクチンで効果が高いので、接種することを是非お願い致します。

ファイザー製薬のワクチンについてもう少し詳しくお話致します。接種対象者は12歳以上。上腕の筋肉に接種します。1回目接種の後に、3週間の間隔で2回目の接種となります。発症予防効果は95%と言われていますが、接種から6か月経過すると効果が減弱すると言われています。予防効果は100%では無いので、感染することがあり、これをブレイクスルー感染と呼びます。ワクチンを打っていると感染したとしても、重症化の確率が低くなることが経験的にわかっています。

副反応として頭痛、関節や筋肉の痛み、発熱等がみられることがあります。ワクチンを受けることができないのは明らかに発熱している人、重い急性疾患にかかっている人、本ワクチンに対して重いアレルギー反応を起こしたことがある人です。短い期間で新しく開発されたワクチンなので長期間の安全性など懸念される人がいらっしゃいますが、世界中で多くの人が接種を受けている安全なワクチンなので積極的に接種して下さい。

当初はワクチン接種は2回で完了する予定でしたが、接種後6か月を過ぎると効果が減弱することがわかってきたので、2021年12月から3回目のワクチン接種が始まりました。まず、医療従事者や高齢者施設の入所者が最初のグループです。2022年2月になると高齢者の3回目接種が本格化します。2回目の接種から原則7か月以上経過すると接種券が送付されます。個別接種は市内約1900か所の医療機関、集団接種は市内13か所に設置される予定です。事前予約制なので、予約方法を確認して下さい。3回目の接種を受けて新型コロナへの免疫を更に強固にして下さい。

横浜市のワクチンの接種率についてです。12歳以上の人口に対する2回目の接種率は85.9%、65歳以上の高齢者に限れば93.6%です。1,2回目の接種がまだ済んでいない人もいらっしゃると思います。実施期間は令和4年9月30日までの予定なので、済ませていない人は早めの予約をお願いします。3回目接種はまだ始まったばかりなので、0歳以上の全人口に対する接種率は0.7%です。

ワクチンは制度が複雑でわからないことも多いと思います。ホームページ等をみても予約の方法がわからないなど疑問点があればコールセンターをご活用下さい。外国人の方にもワクチンを受けて頂きたいので、8か国語に対応しています。

新型コロナは新しい感染症で当初は治療薬がありませんでした。その後治療薬の開発が進み、現在は中和抗体薬と呼ばれる点滴の薬が2種類と、モルヌピラビルと呼ばれる内服の抗ウイルス薬が認可され、重症化リスクの高い人に投与されています。どの薬も体内でウイルスの増殖を抑える働きがあります。診断した早期に治療を始めるところがポイントです。

新型コロナウイルスは人の体内で増殖するときに、ウイルスの遺伝情報をコピーして増えます。コピーミスが起きることがあり、それが感染力やウイルスの抗原性(性質)に変化にもたらし、変異株と呼ばれます。既存のウイルスより変異株が優れていると感染が拡大していきます。いわゆるウイルスの進化です。2021年8月の感染拡大はデルタ株、2022年1月の感染拡大の中心はオミクロン株です。オミクロン株についても研究が進められていて、遺伝子の変異が大きく、感染力が強いことがわかっていますが、詳細は不明な点が多く、更なる研究が望まれます。

最後に私が参考にしている新型コロナに関する情報のホームページをご紹介します。公的機関の正しい情報を活用して下さい。感染症は誰もがかかる可能性があるものです。感染した人への誹謗中傷も止めましょう。

御静聴ありがとうございました。引き続き、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止にご協力をよろしくお願い致します。

「保健所からのお知らせ」
ここからは、保健所から換気についてお知らせします。

昨年度の衛生講習会でも換気の話をしましたが、再度確認していただけたらと思います。
窓開けによる換気では、空気の流れができるようにできるだけ離れた窓やドアを開けましょう。その際、風の入口を狭く、出口を大きくすると風の流れが良くなります。窓開けは1回数分程度、30分に1回以上が目安です。
近い窓の2か所では一部の空気しか入れ替わりません。その場合は、扇風機や換気扇を併用して空気の流れをつくれば換気の効果が上がります。

窓がない施設でも、建物の施設管理者は、法令により感染症を防止するために合理的な換気量を保つような維持管理に努めるよう定められています。通常は換気設備によって換気されているので過剰に心配する必要はありませんが、予防のために換気量をさらに増やすことは有効です。
換気量を増やすための工夫として、
24時間換気設備や換気扇を常時運転する
換気扇に強弱スイッチがある場合は強運転にして換気量を増やす
定期的にフィルターの掃除を行う
通気口を棚やラック等でふさがない
などがあげられます。
自宅やお店の換気設備を見直してみましょう。

次に、冬場の換気方法についてです。温度を18℃以上、湿度を40パーセント以上に保つことが感染症予防に有効です。
室内の温湿度変化を抑えるためには、
暖房器具を使用しながら、窓を常時少しだけあける
人がいない部屋の窓をあけ、廊下を経由して少し温まった状態の新鮮な空気を人のいる部屋に取り入れる
湿度が低くならないように加湿器を使用する
開けている窓の近くに暖房器具を設置する。
等があげられます。

室内の空気環境は温湿度計やCO2モニターを使って確かめることができます。
CO2モニターでは二酸化炭素濃度が表示されますが、1000ppm以下であれば十分な換気をしている目安になります。
換気に注意して快適な室内環境を目指しましょう

以上で、令和3年度の衛生講習会を終了します。

このページへのお問合せ

中区福祉保健センター生活衛生課

電話:045-224-8339

電話:045-224-8339

ファクス:045-681-9323

メールアドレス:na-eisei@city.yokohama.jp

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