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横浜市長山中 竹春
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澤穂希さんとの対談(HugKum2025年12月19日)

”なでしこジャパン”のキャプテンとして活躍し、小学3年生の女の子をもつ元サッカー選手の澤穂希さんと、横浜市の子育て支援や子どもの遊びや学び、挑戦を後押しする取組について、語り合いました。

最終更新日 2025年12月25日

市長と澤さんのツーショット写真

「経済的・時間的ゆとり」を生み出す様々な取組で、子育て家庭をサポート

――澤さんは、プライベートで横浜に遊びに来られたことはありますか。

澤さん

中学生のときにサッカーチームの先輩と山下公園に来たことがあります。大人になってからも中華街や横浜赤レンガ倉庫に遊びに行きました。横浜には、たくさんの楽しい思い出があります。
横浜は、都会なのに海や緑があってスポーツも盛んで、すごく魅力的な街だと思います。

みなとみらいの風景

山中市長

ありがとうございます。横浜は、みなとみらい周辺の全長約5kmにわたる美しいウォーターフロントの景観など、「海」や「港」のイメージをお持ちの方が多いと思いますが、緑も多くあります。大都市でありながら、豊かな自然に触れられる環境も、横浜の魅力の一つだと考えています。

――横浜は、観光スポットとしても人気ですが、子育て世代に選ばれている都市でもありますよね。

山中市長

現在、横浜市は、子育てに「ゆとり」を生み出す視点を大切にしています。例えば、「経済的なゆとり」を支えるため、全国の政令市で初となる、基礎的な出産費用の独自助成を実施しています。また、令和8年6月からは、子どもの医療費無償化の対象を0~18歳に拡大する予定です。
さらに、「時間的なゆとり」につながる支援として、全国でも珍しい夏・冬・春休み中の学童保育での昼食提供や、保育園登園時におむつが不要になるサブスク制の導入、子育て関連の手続きを役所に行かずに済ませるアプリ「パマトコ」の開発などにも取り組んでいます。こうした取組が、保護者の皆様からご好評をいただいており、市としても大変励みになっています。

横浜市の子育てサポートの例
●政令市初、基礎的な出産費用の独自助成

出産育児一時金に加え、+9万円を助成し、基礎的な出産費用の実質ゼロをサポート。

●政令市トップクラスの妊婦健診費助成

妊婦健診費用を計13万2,700円助成。

●子どもの医療費無償化

令和5年に中3まで無償化。令和8年6月に高3まで拡大予定。

●長期休み中の学童保育での昼食提供

市内565か所の放課後預かり施設で、夏・冬・春休みに昼食を有償提供し、保護者の負担を軽減。

●保育園のおむつサブスク

紙おむつやエプロンのサブスク導入を促進。

●子育て手続きがスマホでできるアプリ「パマトコ」(外部サイト)

子育て手続きをオンライン化。市内イベントや授乳室検索なども可能。

●学校と家庭の連絡をデジタル化する「すぐーる」(外部サイト)

欠席連絡やお便りをスマホで配信し、ペーパーレス化。13言語に自動翻訳。

澤さん

ゆとりをもって子育てができるのは、とてもありがたいですね!

保護者のリフレッシュや冠婚葬祭、急用などでも利用できる一時預かり

――澤さんは、仕事、家事、子育ての両立で悩んだことはありますか。

澤さん

娘が幼い頃は、自分の時間がなかなか取れなくて、「リフレッシュしたいな」と思うことがよくありました。そういうときは夫や母に娘を見てもらい、自分の時間を少しでも作るようにしていましたね。
私はサッカーの経験から、子育てもチームプレーだと思っているんです。
サッカーは、自分が苦手なことがあっても、チームメイトがカバーしてくれます。私自身もチームメイトにたくさん助けてもらったし、私ができるところは率先してカバーしました。そうしたことが当たり前の世界なので、子育ても同じように考えています。でも、家族に頼れないときもありますよね…。

対談中の澤さんの様子

山中市長

私自身も、子どもが幼い頃、夫婦ともに土日に予定が入り、困ったことが何度もありました。そうした場面に限らず、親がクリニックを受診したいといった急な用事が入ったときや、リフレッシュしたいときに、気軽に預けられる場所があると助かりますよね。
横浜市では今、預かりの取組を強化しています。市内約500か所の保育園や39か所の専用施設での日中の一時預かりに加えて、商業施設での預かり、市役所での土日預かり、24時間対応型の預かり、子どもたちが楽しみながら過ごせるプログラムなども実施しています。
今後は、これら預け先のスマホ検索や予約のしやすさなど、検索・予約時の「ユーザーインターフェース」にもこだわっていきます。

市独自の一時預預かりの例
市庁舎内での土日・祝日預かり

土日・祝日に保護者が仕事や通院、急用、リフレッシュしたいときなどに、市庁舎内の一時保育室で一時預かりを実施。利用料金は300円/時。

24時間いつでも預かり保育

保護者の入院や通院、冠婚葬祭などの急な用事のときに、市内2か所の保育園で24時間365日預かり保育が可能。利用料金は400円~/時。

●子どもが楽しめる体験プログラム付き一時預かり「はまっこわくわくプログラム」(外部サイト)

保護者がリフレッシュしたいときに、地区センター6か所と市役所で一時預かりを実施。ダンスや工作、英語遊びなど、子どもが楽しめるプログラムを用意。利用は無料。今後拡大予定。

対談中の市長の様子

澤さん

一時預かりの充実は、本当に助かります!私もインフルエンザに感染したとき、夫が不在だったので、私が元気な娘のお世話をしなくてはいけなくて大変でした。そういうとき利用できる一時預かりがあると心強いです。
また先ほども話しましたが、私は「リフレッシュしたいな」と思ったとき、夫や母に娘を見てもらい、カフェでお茶をしたり、ショッピングを楽しんだりして、心のバランスを整えていました。
親がイライラしたり、ネガティブな気持ちだったりすると、子どもは敏感に反応すると聞いたことがあります。適度にリフレッシュして、ストレスがたまらないようにすることが大切だと思っています。

山中市長

「ゆとり」は、保護者にも子どもにも重要だと思っています。これからも「預けやすい環境づくり」をどんどん進めていきたいと思います。

横浜は動物園、ミュージアムなど、遊びを通して学べるスポットが充実

――澤さんは、横浜で子ども向けにサッカー教室を開催されましたよね。

澤さん

そうなんです!元町や磯子区で開催された「ジュニアサッカースクール」のゲストコーチを務めさせていただきました。


ジュニアサッカースクールの様子

山中市長

横浜の子どもたちのためにありがとうございます。
横浜は、サッカーのほか、野球、ラグビー、バスケなどのトップスポーツチームがそろい、国際試合も数多く開催されています。子どもたちがスポーツを「する」ことも、「触れる」こともできる、屈指の都市だと思います。

――横浜は2025年「学んで遊べる親子旅スポットで選ぶ全国自治体ランキング」で全国3位に選ばれました。首都圏の自治体としては首位です(1位:福井県勝山市、2位:高知県香南市、4位:沖縄県本部町、5位:長野県軽井沢町)。

山中市長

横浜市は、子どもたちの「学び」や「遊び」を後押しする場づくりを進めてきました。その結果、大都市として最上位にランクインしたのだと考えています。例えば、横浜には動物園が3つあり、それぞれに特色があるんですよ。

横浜市の動物園
よこはま動物園ズーラシア(外部サイト)

世界の気候帯に合わせたゾーン分けで、動物を見ながら旅行気分を味わえる、国内でも最大級の動物園。

野毛山動物園(外部サイト)

入場料無料の都市型動物園。小動物と触れ合うことのできる「なかよし広場」が、2025年4月にリニューアルオープンし、現在、園全体の全面リニューアルが進行中。

金沢動物園(外部サイト)

豊かな自然の中で、動物との触れ合いや、環境の大切さ・生物多様性を学べる動物園。


広い敷地が魅力! 提供/よこはま動物園ズーラシア

山中市長

動物園が3園もある都市は珍しく、今後は、それぞれの園の魅力をさらに磨いて、皆さんにもっと楽しんでいただける場所にしていきたいと思っています。

――横浜は図書館やミュージアムも充実していますね。

山中市長

今年4月に、野毛山動物園の近くにある「中央図書館」に、小さなお子さんと保護者が一緒にゆっくり絵本を読める「おやこフロア」がオープンしました。オープン以来、たくさんの親子に楽しんでいただいています。
他にも、横浜には、子どもたちの「知りたい」「やってみたい」をかなえる様々な企業のミュージアムなど、親子で遊びながら学び、楽しめる体験施設がたくさんあります。


中央図書館の「おやこフロア」

横浜市の企業ミュージアム
カップヌードルミュージアム横浜(外部サイト)

インスタントラーメンにまつわる様々な展示や体験を通じて楽しく学べる体験型ミュージアム。

京急ミュージアム(外部サイト)

歴史的車両や巨大ジオラマ、シュミレーターなど、「本物」を体験できるミュージアム。

Mulabo!(外部サイト)

村田製作所の技術を楽しく学べる子ども向け科学体験施設。

ヤマハミュージック 横浜みなとみらい(外部サイト)

音楽・楽器にまつわる多彩なコンテンツが楽しめる体験型ショップ。

三菱みなとみらい技術館(外部サイト)

三菱重工グループの最先端のものづくりや科学技術を紹介するミュージアム。

澤さん

せっかく子どもと遊びに行くなら、学びと遊びが両立できるスポットに行きたいですよね!
私も、子どもにはいろいろな体験をさせたくて、娘が小さい頃は、動物園によく連れて行きました。農体験をさせたくて、父が畑で育てた野菜や果物を親子で収穫して、その場で食べたこともあります。
子どもって、遊びや体験を通して学ぶことがたくさんあると実感しています。

山中市長

本当にそうですね。
横浜には、身近に自然や緑に触れられる豊かな環境があります。市内には、農体験ができる農園が400か所大小様々な2,700もの公園があります。
市内18か所にある「こどもログハウス」では、らせん滑り台やネット遊具など、子どもたちが大好きな遊具が整っていて、天候に関わらず思いっきり遊べます。最近、木登りや泥んこ遊びなどができる場所が減りましたが、市内27か所にある「プレイパーク」では、そんな遊びを楽しめます。
今後、こういった環境を大きく充実させていきます。


保土ケ谷区にある川島町公園こどもログハウス

澤さん

今の時代、親が意識しないと自然に触れたり、泥んこ遊びをしたりすることが難しいですよね。
私も、あえて雨上がりに、娘と砂遊びやボール遊びをしたことがあります。土がグチャグチャで思うように走れないなど、いつもと違う感覚が娘にとっては新鮮で楽しかったようです。そのときは思い切り遊べるように、着替えを持って行きました。
住んでいる街に、子どもがのびのびと遊べる環境があるのは、本当に大切なことだと思います。

将来、国際社会で活躍できる力を育むためのグローバル教育

――澤さんは、グローバルに活躍されてきたご経験をお持ちですが、子どもたちが将来、グローバルに活躍していくために、どのようなことが必要だと思いますか。

澤さん

私は、19歳のときに渡米してコロラド・デンバー・ダイヤモンズに所属しました。当時は、チームメイトと英語でコミュニケーションが十分にとれず苦労しました。でもチームメイトとのコミュニケーションは必須なので、辞書を片手に必死に勉強しました。
私の夫は、父親の仕事の都合で中学、高校とアメリカで暮らしていて英語は堪能です。私も夫も、英語が話せると世界が広がると考えています。そのため娘には、幼いうちから英語教育をしているんです。
またグローバルに活躍するには、英語が話せればよいというだけではなく、異文化を理解し、尊重することも必要です。自分の考えを相手にしっかり伝え、相手の意見をしっかり聞くコミュニケーション力も大切だと思います。

対談中の澤さんの様子

山中市長

私も海外で働いた経験がありますが、様々なバックグラウンドを持つ人たちとコミュニケーションをとるためのツールとして、英語はとても大切ですよね。
子どもたちが、英語力はもちろん、多様な価値観を尊重しながら議論する力、思考する力を身に付けられる環境や機会を整えることは非常に重要だと思っています。横浜市は、英語教育、数学やプログラミング教育など、グローバル視点で子どもたちの可能性を広げる教育をさらに進めていきます。

グローバル教育のサポート例
AETによる英語指導

市立学校(小中高)に多国籍のAET(英語指導助手)を配置し、特色ある英語教育を展開。

よこはま子ども国際平和スピーチコンテスト

市内から約5万人もの小中学生が参加し、国際平和への思いを語る、全国でも例を見ない規模の平和スピーチコンテストを実施。本選に出場した子どもたちには、国連機関を訪れ、視野を広げる貴重な機会を提供。

Yokohama English Quest

市立小中学校の児童生徒を対象にした国際交流イベント。多国籍なイングリッシュスピーカーと英語を使いながら、横浜の街を冒険するゲームに参加する体験プログラム。

はまっこ留学

市立中学校の生徒を対象に、市内在住の外国人家庭での1泊2日のホームステイを実施。英語でコミュニケーションを取りながら、多文化の暮らしに触れる体験プログラム。

高校生の留学支援

市立高校では10か月のカナダ・アメリカ留学に挑戦する生徒(20名)に、渡航費・授業料・滞在費の全額を支援。市内在住・在学の高校生には、長期留学(90日〜1年)に最大150万円(40名)、短期留学(14日〜90日)に最大20万円(60名)を支援し、意欲ある若者の海外チャレンジを後押し。

澤さん

ホームステイや留学は、子どもにとっては貴重な経験になると思います。しかも市内でホームステイができるのは、外国の方が多く住んでいる横浜ならではですね。


はまっこ留学

私もアメリカにいたとき、2年間同じ家庭でホームステイをしていました。先日、その家族が日本に遊びに来たので、一緒に楽しい時間を過ごしました。自分たちもアメリカに行ったときは会いに行きますし、交流が続いています。

子どもは、チャレンジと失敗を繰り返して成長する

――澤さんは19歳で渡米されたとのことですが、不安はありませんでしたか。

澤さん

私の母は、ここぞというとき「チャンスの波に乗りなさい」と言ってくれたんです。中学1年生で強豪チームの読売ベレーザに入団したときも、その言葉で背中を押してくれました。
チャンスというのは誰にでも訪れるものですが、その波に乗ることが大切です。
例えば留学もチャンスの波です。「心配だから…」とちゅうちょするママ・パパもいるかもしれませんが、私は娘の背中を押してあげたいです。
実は、娘が6歳のときにひとりでアメリカのサマーキャンプに参加させたことがあります。大変なこともあったと思いますが、娘は最後まで頑張り、それが自信につながったようです。
私は、失敗は「経験」だと考えています。子どもは、チャレンジと失敗を繰り返して成長するもの。一歩踏み出す勇気を持ってもらいたいなと思います。

対談中の市長の様子

山中市長

失敗を恐れずにチャレンジすることは、大切です。横浜市としても、子どもたちが世界に目を向け、可能性を広げられるよう、引き続き、留学支援など、子どもたち自身のチャレンジを後押しする取組にも力を入れていきます。

大阪の次は横浜!2027年3月19日から「GREEN×EXPO 2027」開催

――横浜では、2027年3月19日(金曜日)~9月26日(日曜日)、旧上瀬谷通信施設(横浜市瀬谷区・旭区)で「GREEN×EXPO 2027(外部サイト)」を開催します。

山中市長

大盛況だった大阪・関西万博の次は、横浜の万博「GREEN×EXPO 2027」です。1000万株もの圧倒的な花と緑に囲まれ、環境にやさしい未来の社会を共有するこの万博を、市民の皆様とともに創りあげていきたいと思っています。

澤さん

大阪・関西万博は娘と行きましたが、とても楽しかったです。環境問題や国際交流、未来社会など、親子で考えさせられることが多かったので、「GREEN×EXPO 2027」も開催が楽しみです。

市長と澤さんのツーショット写真

山中市長

会場は、旧上瀬谷通信施設。戦後、米軍が長きにわたり接収してきた広大な土地ですが、この場所で、返還後の平和的利用の象徴として開催します。そして、環境に優しい活動や緑に親しむ暮らしなどがさらに広がるきっかけとなるでしょう。たくさんの笑顔を咲かせる万博になるよう、ホストシティとしてしっかり取り組んでいきます。
ぜひ澤さんも、お子さんと一緒にお越しください。

澤さん

本日は、貴重なお話をありがとうございました。横浜の子育てサポートをうかがい、住んでみたいなと思いました!
子育てはママひとりではできません。チームで子育てをすることが大切だと痛感しています。横浜市のように、そのチームの中に自治体が入っていたら、より安心して子育てができますね。

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