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桜台団地建替えのプロセスと重要ポイント(大規模団地の事例)
このページでは、今後建替えを検討するマンション関係者の参考となるよう、横浜市内最大級のマンション建替え事業の事例を紹介します。
最終更新日 2026年3月23日
こちらで紹介するマンションは、築50年以上の大規模団地が建替えられた事例です。
検討経過、建替えに至った背景と課題、合意形成のプロセスなどについて紹介します。
建替えを実現した4つのポイント
- 主体性:組合員が自分たちで計画し、意思決定を主導したこと
- 中立性・専門性:横浜市住宅供給公社と株式会社URリンケージが伴走支援したこと
- 透明性:組合役員は検討内容を文書で共有し、対話を重ねたこと
- 対話:個別面談や建替え相談室により、説明会だけではなく「対話の場」を増やしたこと
建替えが行われたマンション
桜台団地(プロミライズ青葉台)
従前(桜台団地)※写真:本市職員撮影
従後(プロミライズ青葉台)※写真:本市職員撮影
| 従前(桜台団地) | 従後(プロミライズ青葉台) | |
| 竣工年(従後は予定) | 昭和41年(1966年) | 令和8年(2026年)予定 |
| 敷地面積 | 44,635.66㎡ | 44,635.66㎡ |
| 建築面積 | 7,138.41㎡ | 16,747.13㎡ |
| 延床面積 | 25,617㎡ | 61,657.17㎡ |
| 構造 | 鉄筋コンクリート造 | 鉄筋コンクリート造 |
| 階数 | 地上4階建 | 地下1階、地上5階建(一部6階) |
| 棟数 | 住棟18棟 | 住棟5棟、共用棟1棟 |
| 住戸数 | 456戸 | 761戸 |
航空写真(左:従前、右:従後)(※)
※ 本ページの一部の写真・図なとは、横浜市住宅供給公社より提供いただいたものを掲載しています。
経緯
| 2004~07年 |
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|---|---|
2008年 |
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| 2010年 |
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| 2012年 |
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| 2015年 |
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| 2016年 |
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| 2017年 |
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| 2018年 |
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| 2019年 |
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| 2020年 |
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| 2021年 |
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| 2021~25年 |
|
| 2025年 |
|
マンション建替えに至った背景と課題
”2つの老い”がもたらした構造的な課題

「古いけどまだ住める」――そう思っていた桜台団地も、築50年を超えると「2つの老い(建物と人)」による問題が浮かび上がってきました。
- 建物の老い(ハードの老朽化と修繕費の増加)
耐震性に問題はありませんでしたが、建物や設備の劣化に加え、エレベーターがなく、長期修繕計画でも対応が難しい状況でした。 - 人の老い(コミュニケーションの希薄化)
建替え決議時点(2019年)では組合員の約2/3が65歳以上の高齢者となっており、理事の担い手不足や、継続したコミュニティの健全な維持発展が困難になる可能性がありました。
建替え前の年齢構成(※)
建替え後の年齢構成(※)
2つの老いの他にも、桜台団地における課題はいくつもありました。
- 郊外団地・駅至近とは言えない立地、保留床処分の難しさ
都心ではない郊外団地であり、最寄駅から徒歩10~14分の立地環境であるうえ、転出者が一定数いたため、保留床も約550戸となり、処分が困難になることが予想されました。 - 大規模団地(456戸)での合意形成
全18棟456戸という大規模団地で、区分所有法で一括建替え決議をするためには全体の4/5以上、棟ごとに2/3以上の合意が必要という高いハードルがありました。 - 敷地条件による建築の制約、工事費高騰等による低い還元率での合意形成
東西に長い敷地で、団地内には市道が3本入り敷地が分割されているなど、建築計画上の制約が多い敷地でした。また、工事費高騰により還元率が低くなり、組合員の自己負担が必要になることへの理解を得るのが困難でした。
こうした課題を一つずつ解決しながら、建替えに向けた取組が進められました。
合意形成のプロセス
桜台団地マンション建替えプロジェクト組織図(※)
(1)建替え推進決議まで(〜2015年)
桜台団地の管理組合は、「コンサルは助言者、決めるのは組合員」という原則を掲げ、受け身の検討ではなく「自分たちで考え、決める」体制へ転換しました。
組合員全員が「修繕・建替え」の判断ができるようにすることを活動方針とし、建替えの賛成を求めるのではなく、否決でも良いので棄権せず一人ひとりが意思決定できる情報の共有に徹しました。
過去に団地内が賛成派と反対派に二分した経験から、中立・透明性を重視した情報提供を繰り返しました。いずれかの手段に誘導するのではなく、それぞれのメリット・デメリットを一人ひとりに客観的に提示し、中立姿勢をとる委員会の活動により、組合員から理解と信頼感を得られました。
(2)建替え決議まで(2016〜2019年)
横浜市住宅供給公社と(株)URリンケージは、あくまでも中立的かつ専門性のある伴走者として、検討体制や進め方への助言・計画策定支援・合意形成の実働(個人情報が絡む個別面談等)のサポートを実施しました。外部専門家や有識者からの客観的な情報を得つつ、最終決定は常に組合員が行う体制を確立しました。
合意形成のプロセスで最も重視されたのは、スピードではなく納得でした。横浜市住宅供給公社と(株)URリンケージは、建替え決議の時期を1年半延期し、全戸に対して2回以上の個別面談を実施しました。また、「建替え相談室」を設け、費用・仮住まい・生活不安について常時相談可能な体制を整えました。組合員の声を丁寧に拾い上げることで、「反対ではない」「理解はできる」という共感の層が広がっていきました。
(3)建替え決議後(2019〜2022年)
横浜市住宅供給公社と(株)URリンケージは、建替えが決定した後は、「移転先の確保」「部屋の片づけ」「引っ越し」といった課題に対応しました。特に高齢者が民間賃貸に対するハードルに不安を持っていたため、団地内の相談所でUR賃貸住宅や公社賃貸住宅を紹介し、安心して移転できる環境を整備しました。
また、物価高騰による追加工事費は、組合員と参加組合員が協働で負担しました。
さらに、住民同士がゆるやかにつながる場づくりやイベントを行い、自助・互助・共助につながる関係性の形成を進めました。
建替え後~暮らしやすさの工夫~
プロミライズ青葉台の建て替えでは、建物を新しくするだけでなく、安心・快適な生活環境(ハード)と、人と人がつながる仕組み(ソフト)の両面から暮らしの質を高める工夫が進められました。
ハード面の工夫

プロミライズ青葉台立面パース(※)
バリアフリー動線計画
- 高低差約24mの敷地条件を解消するエレベーター連結設計によるバリアフリー動線
防災設備
- 非常用発電機、マンホールトイレ、かまどベンチの整備
緑地再生
- 桜台団地で育った既存樹も再利用し、共用部の家具や壁面アートに再生
- 約110樹種、中高木だけでも1,500本を超える樹木を新たに植樹
ソフト面の工夫
場の提供
- 多様な活動が行われていくことを目的に、「ゆるやかなつながり」をつくる場として、共用棟・各棟ラウンジを整備
情報発信・共有の仕組み
- LINEポータルを活用し、管理のお知らせ、共用施設予約、住民同士の交流、災害時の緊急情報発信などをオンライン化
地域と連携した体験プログラム
- 引渡し前から、既存樹を活用したワークショップや地元商店会などとの地域共創・多世代交流のきっかけづくりイベントの実施(全15回)
- 引渡し後も組合員が主体となって活動できるベースづくりを支援
このページへのお問合せ
建築局住宅部住宅再生課
電話:045-671-2954
電話:045-671-2954
ファクス:045-641-2756
ページID:143-428-268





